見出し画像

スーパーの業務改善をいろいろ考えてきたまとめと、実装へ向けて

※6/11追記
画像の追加と、ツール導入による効果について追記しました

スーパーで働く店員です。
会社や店舗が抱える課題をDXで解決できないか、今までいろいろアイデアを練ってきました。
実装できたらたしかに便利なんだけど、初心者の知識と技術でどこまでできるのか、毎日試行錯誤中です。
1人でいろいろ考えてるよりも、いろいろな角度からアイデアを精査するために、今回は店舗で働く仲間にも意見を聞いてみることにしました。

ご意見いただいた方

〇管理マネージャーTさん(社歴15年くらい)
〇ステープル担当Uさん(社歴7年くらい)
〇デイリー担当Yさん(社歴4年くらい)

以下のアイデアについて聞いてみます。

①LINEBotを使って店舗情報を簡単に確認

やりたいこと
5W1H

以前書いた記事はこちら

記事の要約

LINEBotを活用して店舗の住所や電話番号を簡単に調べられるシステムを作成した方法について説明。
エリア内の食品スーパー10件を対象に設定し、LINEで簡単に店舗情報が取得できるようになっています。
今後の課題としては、住所コードを自動で調べるBotの開発や、自社店舗に限定した情報提供の検討、より効率的なデータ管理方法の模索があります。

いただいたご意見

〇思ってたよりすごい!
〇返事がくるとなんか楽しい!
〇他にもいろいろできるの(スーパーだけじゃなくて違う業種の店舗とまか)?
〇現在値から検索できたらいいかも
〇よく使うエリアとかをワンクリックで調べられると速い
〇調べるだけならググればいいかも・・・?
〇グーグルで検索しても出てこない社内情報(店舗コードなど)とかにすれば価値が見出せるのでは?
〇店舗コードなら一覧をスマホに入れておけばいいかも(LineBotにする必要はないのでは?)

効果は?

ツールの利用による1回の時短は微々たるものですが(1分~数分くらい)、全従業員がいつでもどこでも使えることを加味すると、それなりの効果が見込めるかと考えます。
例えば200店舗でそれぞれ2日に1回だけ(1回2分の時短)の利用だとしても、1日あたり200分の時短となります。
計算しやすいように時給1000円とすると、1か月で約10万円相当の効果に換算できます。

どうブラッシュアップしていくか

社内の業務用として利用するなら店舗コードなどが分かると便利。
Googleスプレッドシートの店舗一覧のデータから検索できるようにすれば可能。
LINEで返事が来ると「おぉ!」ってなんかすごいものを作ってる気になるのですが、ググったり、データの一覧をスマホなどに入れておけば解決できることがほとんどなので、アプリにする価値があるかどうかは他の付加価値しだいかと思われます。

②勤務シフトの自動作成ツール

5W1H

以前書いた記事はこちら

記事の要約

ChatGPTを使って勤務シフトを作成できるか試みました。
ですが、不特定の休日などは(特定の曜日や日付ではなく、バランスよく休日をとるようになど)、AIだと作成者の意図を正確に反映することが難しく、シフト作成には適していないと判断しました。
思考を変えて「シフト作成のためのプログラムのコードをChatGPTに生成させる」ことで、正確なシフト作成が可能になるのではないかと考えました。
そこでGoogle Apps Script(GAS)を使ってシフト作成プログラムを作成し、日付や曜日の入力から始め、リーダーや他のメンバーのシフトを作成。この方法により、特定の要件に従ったシフトを作成することができました。

いただいたご意見

〇こういうの是非ほしいです!
〇ChatGPT使いこなしてるね!
〇部門ごとに条件が違うから難しいよね
〇店舗によっても条件がいろいろあるからそれを一つのツールでできるようにするには難しそう
〇その日の客数予測は出せるから、それを元に人を厚くしたり薄くしたりできないか?
〇時間帯でも客数予測を出せれば、時間でもコントールできるかも?

効果は?

店舗や部門によって大きくばらつきはありますが、シフト作成の時短を1部門につき平均して約3時間と仮定します。
(手作業:4時間 - ツールによる作業:1時間)
店舗にはおよそ8~10部門くらいあります。
(これも店舗により多少増減します)
8部門としてそのまま単純に計算すると、
1店舗あたりシフト作成の時短が24時間となります。
200店舗分とすると、1か月で4800時間という膨大な時間を短縮できる可能性もあります!
コストにすると時給1000円とした場合1か月で480万円相当の効果が見込めるかも!?
改めて計算してみるとすごいですね・・・

どうブラッシュアップしていくか

実際に作成してみると、とても難しかったです。
いくつもの条件をすべてプログラムに落とし込まないといけなくて、非常に手間と時間もかかるし、知識も必要になります。
だれもが望んでいるツールなのに今までなかったのは、そういうことなのかなと改めて考えされられました。
この案件はしばらく保留かなぁ・・・

③画像認識を活用し、レジにお客さまが並んだことを自動で通知するツール

やりたいこと
5W1H

以前書いた記事はこちら

記事の要約

スーパーの深夜シフトで、レジに並んだお客さまを検知して自動で通知するシステムを考えてみました。スーパーでは深夜にお客さまが少なく、スタッフはレジから離れて他の仕事をすることが多いため、レジにお客さまが並んだときに即座に対応するのが難しいという課題があります。
この課題を解決するために、画像認識ツールを利用して、お客さまがレジに並んだことを検知したら自動でLINEで通知する仕組みを検討しました。
このシステムは深夜だけでなく、昼間のレジの混雑時にも活用できる可能性があります。
ただ、いくつかの課題もあります。作ったシステムだと、常時監視ではなく、画像を撮影した瞬間の判定しかできません。また、通りかかっただけのお客さまとレジに並んだお客さまを区別するための条件設定が必要です。また、機械学習を使わずに赤外線センサーなどで対応する方法も検討する価値があります。

いただいたご意見

〇あると便利!
〇夜間、深夜はこれあるといいよね
〇従業員が並んでもレジ混みがなっちゃうから、除外できない?
(制服は感知しない、または除外するようにできるか?)
〇昼間の場合、家族で4人で1組のお客さまとかでもレジ応援かかっちゃうよね?
〇通りがかっただけの人でも通知がいくの?
〇行ったり来たりしてると何度も通知が来る?
〇LINEに登録すると仕事休みの日でも通知が来ちゃう?
〇アプリにしてON、OFFに切り替えられるようにしたらどう?
〇せっかくだから「深夜従業員の必須ツール」みたいにして、防犯ブザーみたいのもセットで付けたらどう?

効果は?

この場合の効果は業務の時短というよりも、お客さまを待たせないためのものですで顧客満足に繋がる効果となります。
お客さまが深夜でもレジで待つことなく、快適にお買い物ができることにより来店頻度があがったり、口コミ等で会社の評判もあがり、会社全体としての集客率のUP,イメージUPに繋がることが予想されます。

どうブラッシュアップしていくか

記事ではTeachable Machineという画像認識ツールを使ったのですが、OpenCVという画像認識ツールなら人物を検出できるようなので、精度を向上できると思われます。
また、画像ではなく動画ストリーミングで処理することで、レジを通りがかっただけなのか、待ってる状態なのかの判別ができそうです。
通知先についてもまずは店内放送に繋がることと、スマホなら専用のアプリにしてON、OFFの切り替えをできるようにしたり、専用の防犯ブザーのようなものを制作してそれに組み込めるようにできると便利になるかと考えます。

④備品の貸出管理簿

やりたいこと
5W1H

以前書いた記事はこちら

記事の要約

会社の備品の貸出管理簿が手書きのためやや面倒ですので、記入を避ける人もいてずさんな管理になりがち。この問題を解決するためデジタル化を検討し、AppSheetを使って管理簿の作成を試みます。
Googleスプレッドシートに基本データを入力し、AppSheetを使ってアプリを生成し、比較的簡単に貸出管理簿は完成。
職場で実際に使用してもらったところ、予想以上の好評をいただけました。手書きよりも簡単で迅速な入力が可能となり、特に返却がワンクリックで完了する点が高く評価されました。操作が簡単になることで、より正確な貸出管理も期待できます。

いただいたご意見

〇便利!ラク!
〇書くより簡単!
〇返却するのがとてもラク
〇アプリの最初の起動方法とかは?
〇高齢者でも使えるようにより分かりやすく
〇長時間貸出中の時は警告がでるように
〇余計なところを押しちゃった時に分からなくなったり壊しちゃったりしそう

効果は?

こちらも1回の時短は非常に微々たるものです。ただ、回数がとても多いのですので、合計すれば大きな効果が見込めます。
1回あたりの記入の時短を10秒と仮定します。
貸出と返却とで2回と換算します。
店舗により差も大きいですが1日あたり30回の貸出、30回の返却で合計60回の利用と仮定します。
1日1店舗あたり、10秒 × 60回 = 10分
1か月(30日)200店舗で60000分 = 1000時間
時給1000円とすると1か月で100万円相当の効果が見込めるかも!?

どうブラッシュアップしていくか

操作を終了したらスタート画面に戻るようにして、常に同じ画面から入力できるようにすれば、迷いにくくなると思います。
アラート機能などもアクションボタンの追加でできそうですが、画面のどこにアクションボタンを出すかは自由度がなかったかも。
今回はAppSheetで作成しましたが、別のツールを使って同じような管理簿をもっと自由にカスタマイズすることができるのなら、実装する価値もありそうです。

実装にむけて

どれも実装できたら便利になるのですが、あとは精度(クオリティ)と導入のしやすさ、使い勝手の良さとかかなと思います。
初心者の視野だけでは見えないエラーがいくつもありますので、もっと高い視点から広い裾野を見渡して、精度を上げていく必要があります。
導入のしやすさについては、例えばコストも、簡単で安ければ安いほどいいわけで、きちんとした製品並みにして全店に導入となると多大な費用もかかってしまいます。
インストールするだけとか、グラウドで共有するだけとかなら簡単で費用もかからず導入しやすいですので、まずはそういった形にしていくべきかと思います。
また、作っても使ってもらえないのでは意味がないので、だれもが使える簡単なもの、できるだけシンプルにしていきたいです。

※効果についてはあくまで仮定に基づくものです。実際の査定にはより正確な実態調査が必要となります。


いいなと思ったら応援しよう!