幸せに生きる方法52
帝国的生活様式
現代における大量生産・大量消費型の社会をドイツの社会学者ウルリッヒ・ブラントとマルクス・ヴィッセンは、「帝国的生活様式」と名付けました。
「帝国的生活様式」は、グローバルサウスにおける搾取と収奪と裏腹の関係にあると斎藤氏は指摘します。私たちが享受している物質的に豊かな生活は、グローバルサウスの犠牲なくしては、成り立たない構造になっているのです。
今までは、自分に害が及ばないことをよいことに、私たちは罪の意識もなく生活をしてきました。しかし、搾取と収奪によってグローバルサウスが被ってきた環境汚染は拡大を続け、もはや地球規模の問題になってきました。
二酸化炭素排出量の急速な拡大は、異常気象をもたらし、グローバルサウスの反対側で暮らす私たちの生活も脅かされるようになってきています。大きな自然災害が、毎年のように襲ってくるようになりました。
私たちは、このまま「帝国的生活様式」を続けていてよいのでしょうか。
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