幸せに生きる方法㊶
第5章 政治・経済
「幸せに生きる方法」は、「個人」に限らず、社会全体を対象に考えていく必要があるとも考えています。貧困問題や環境問題など人が幸せに生きるのに、個人では解決不可能な課題も数多くあるからです。
社会全体を対象に「幸せに生きる方法」を考える学問領域としては、政治学、経済学などが思い浮かびます。政治学はともかく経済学については、一定の知識は持っているものの深堀したことはありませんでした。
経済学というと難しい数式が出てくるイメージがあり、深く踏み込めない気持ちにさせるのです。そんな経済学の分野で、近年注目している経済学者がいます。
一人は、すでにお亡くなりにはなりましたが、私のふるさと安来市の隣、米子市で幼少期を過ごされた宇沢弘文氏。
「社会的共通資本」という理論を打ち立てられました。この理論を実践しようと米子市では、「よなご宇沢会」が結成され活動されています。
もう一人は、新進気鋭の斎藤幸平氏。
マルクス思想の再考を訴えておられます。マルクスといえば、失敗したソビエト連邦の社会主義体制が思い浮かびます。なぜ、今の時代にマルクスなのか考えさせられます。
それと政治経済体制として注目しているのが北欧諸国。
これらの国々は国民の幸福度が高いとされています。特徴としては、国が教育費・医療費等を賄い個人負担が少ないこと。
ここに「幸せに生きる方法」のポイントがあるのかもしれません。
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