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9月5日(木)2+1
朝7時前に、トイレに行きたくて目が覚めた。どうせ、あと数分で目覚ましが鳴るのだから、それまで我慢して、寝てるミーを起こさないよう気を付けた。
ミーが7時から9時までアラームを5分間隔で設定したとか昨日言ってたから、ほんとに5分間隔でなったけど、彼女は2回目のアラームで起きた。凄い。私は10分ほど遅れて起きた。寝ぼけすぎて、洗顔料を目からつけてしまうぐらい眠かった。
朝の支度は、ミーが早かった。私がスキンケアをしている間に、メイクが終わってたし。9時に朝食が終了するから、8時45分までに急いでメイクと着替えを終わらせた。髪の毛まではセットしきれなかった。今思うと、何にこんな時間がかかったんだろう。
りーあーは、ミーが私と一緒に行くと聞いて、安心して先に出発したと連絡が来た。同期のゆーなも遅く出るって聞いてたから、リーがライン電話して、一緒に行かないか誘った。いいよって言いながらも、なんかあんま気乗りしなさそうな感じがなんとなく伝わってきた。あとから、ゆーなから、トーと一緒に待ってるから、一緒に行こうとリーにラインがきた。
ロビーに降りると、リーとモーさんが食べてた。朝食のワンタンスープが美味しかった。モーさんに、トーとゆーなが二人で行くところに、一緒に入っていくのはいかがなものかと相談した。そして、モーさんの同期も部内恋愛してたけど、モーさんはたくましく引退まで頑張ったと聞いた。
モーさんによると、同期のとーとゆーなは、トーの方が結構ゆーなのこと好きそうで、アタックしてる感じがするって。トーとゆーなのラインは会話が多いらしい。え…。
朝食が終わって、チェックアウトした。荷物は何とか入った。ゆーなとトーは待っててくれた。一緒に行ったけど、結局リーと私、ゆーなとトーって感じでずっと歩いてたから、ほんとに邪魔だったんじゃないかなって思う。てか、ほんとに今、書きながら思ったんだけどさ、もし仮に、同期だからって一緒に行くとしたら、私誘われてないのおかしくない?てか、普通、同性と一緒に行くよね、それか一人か。
ナガスパのコインロッカーに荷物を預けた。頑張れば一つのロッカーに入ったんだろうけど、頑張りたくなかった。お土産ショップで先発組と合流した。ゆーなが乗り物酔いしたらしく、でも何でもない風にふるまうゆーなに、リーが気が付いて声をかけていた。蓮は、ジェットコースター乗れないのに来たらしい。
ジェットコースター乗れない人がいると、なかなかやりずらい。私は、のりたい気持ちが先行して、全然気遣いとかできなくて。たぶん、する気が無かった。乗れないのに来たのはお前だろ?って。自分本位だよね。自分本位になると、ほんと周りを気遣えなくて、最低な人間性に拍車がかかってしまう。くそだよね。
乗り物に乗る時、大体2人組になるんだけど、ゆーなの横には気づいたらトーがいて。大体決まったメンツで固まって並んでた。私がゆーなと話そうと後ろに行って、歩くスピード合わせたら、丁度先頭だったからか、私が進まないと、皆歩かない。羊飼いの犬みたいな役。はたまた、ゆーなと乗り物乗ろうとしても、なぜか2人になれない。結局、結構乗り物乗ったけど、1回しか一緒に乗れなかった。もう途中から、私も話しにくくて考えたくなくて、避けてたように思う。
先輩に昼ご飯をおごらせてしまった。またやってもうた。
私だけが、誰と誰が一緒で、どの場所にいれば誰と一緒に乗れて、とか考えて、ばかみたい。もう疲れる。どう頑張っても2+1なんだよ。
退場ゲートに向かうとき、ひこ先輩が、「俺と翠が出会って1年半、…」とか語りだして面白かった。どっかで聞いたことある、安っぽい別れ際のセリフ。ビミョーに不細工な俳優が格好つけて言ってそうなセリフ。何言ってるんですかって突っ込んで笑ってたけど、こうやって話してた日常が消えてしまうのは辛いなってしんみりと胸がきしんだ。
帰りのバスはゆーなと横になれて幸せだったけど、自分はもう心が疲れちゃってた。バスの中で、ひこ先輩から奪ったパンケーキを半分食べて、半分先輩に返した。
帰りの電車、一人で切符買って、長い距離電車を乗り継いで、生きてる心地がした。自立した自分を演じていたのかも。
このハードスケジュールで、私はよく頑張って家に着いた。
あるって聞いてた袋麺が無くて、夜ご飯はしゃあなし別の麺を食べた。卵焼きも作った。
西園寺さんは家事をしないを見た。絶対に見るって決めてた。母がいたせいで感情移入できなかった。横井さんのプロポーズがカッコよかった。こんなこと言われてみたい。「どんな形であれ、僕の気持ちは一緒です。大切なあなたと一緒にいたい、それだけです。僕は、10:0の横井じゃない。でも、10:0じゃない貴方を受け止めることはできる。貴方の全てと一緒にいたいんです」
あと、横井さんのセリフが心に刺さった。「昆布と後で使う鰹節は、最終的には鍋の外に取り出します。出来上がった麺つゆに、形としては残りません。ですが、味としては残っています。存在しているんです。それって、人生に似てるなって。たくさんの人と出会い、やがて別れる。でも、味は必ず残ってるんです。記憶の中に、心の中に、次に一歩を踏み出す勇気に。時に、苦い味になる時もあります。だからこそ、出会いはかけがえのないものだと、知ることができ、大切にすることができる。皆さんはどうですか?自分の中に、どんな味が残ってますか?誰のなかに、どんな味を残しましたか?自分の存在には意味がある。すべての人の存在にも意味がある、そう気づいたときに、別れに涙とか後悔とか必要ないってことが分かるんです」
別れに涙や後悔が必要ないって言えるほどの境地に私はまだ達していないけど、私の存在に意味があってほしいとは思う。私の中に味が残ってると思うと、不思議と心が温かくなって、別れの傷の痛みが少し和らいだ気がした。
母と話に花が咲いた。私の食事泥棒の話を話したら、母も同じこと昔してて、全然問題視してなくて草。
3時くらいまで起きてて、寝ろって言われて、薬キャリーケースから出すのめんどくさくて、断った。母が用意した薬を3回くらい投げて、飲んで寝た。