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「主夫」が選ぶ3種の神器 (中編)
我が家には、家事に革命をもたらした3種の神器が存在します。今回は全3話のうち2話目、ガスコンロにまつわる話です。
◾️実家にあったガスコンロ
実家でずっと使っていたガスコンロは、いたってシンプル。よくホームセンターで売っている、テーブルコンロと呼ばれるモノである。
左右に2つの五徳があり、真ん中に魚を焼くグリル。機能としては着火と消火、そして火力の調整しかない。
そんなガスコンロを使って、僕は料理をするようになった。最初は目玉焼きや卵焼きから始まり、やがてホットケーキへとレベルアップしていった。小学生の頃の話だ。
◾️独身時代のガスコンロ
やがて一人暮らしを始めた時、うずまき型の電気コンロに出会った。使い勝手が悪い上に、一口だけ。料理がとてもしにくかったのを覚えている。
それ以来、部屋選びの必須条件はガス対応のキッチンとなり、テーブルコンロを使い続けてきた。機種選びは簡単。ホームセンターで一番安いモノだ。
◾️ビルトインコンロとの出会い
普段の生活で、自分のコンロに何か感情を抱くことなんてなかった。使いやすいとも使いにくいとも思わなかった。所詮コンロはコンロである。
だが人間、環境が変わればモノの見方が変わる。それまで目に入っていなかったモノも、見える様になる。新婚生活を始めた頃、僕の目にビルトインコンロが飛び込んできた。
タイマーや温度調整の機能があり、五徳が3つのものだってある。スタイリッシュなデザインで、ガラス製の天板はキラキラ。同じガスコンロで、こうまで違うものかと思った。
それに比べると、我が家のテーブルコンロの野暮ったいこと。なにしろ、僕が子供の頃からほとんどデザインは変わっていないので当然だ。
◾️ビルトインコンロ生活のはじまり
やがて我が家に、ビルトインコンロのある暮らしが訪れた。きっかけは、中古マンションの購入とリフォームだ。
はっきり言って、料理が格段にしやすくなった。まずはタイマー機能。時間が来ると音が鳴って火が消えてくれる。
「弱火で10分」という様に一定時間何かを煮る時や、みそ汁の温め直しに重宝する。これがあれば、他のことに気を取られて鍋を焦がすこともない。
温度設定も素晴らしい。揚げ物みたいに一定の温度で料理したい時に大活躍である。パンケーキの焼き色だって丁度いい。
しかも天板がフラット。飛びはねた油を拭きとるのも簡単だ。
◾️ビルトインで実現した時短
テーブルコンロを使っていた時代、僕は時々やらかした。焼き過ぎで黒くなったお好み焼き、煮過ぎてドロドロのほうれん草、煮汁が蒸発して底が黒焦げになった煮物など。
これらの失敗の原因は分かっている。全て「ながら」作業だったのだ。「食器を洗いながら」とか「他の野菜を切りながら」とか、忙しくて他のことを同時にやっている時に起きてしまう。
でもビルトインコンロなら問題ない。時間が来れば火が消えるタイマーに、火力を自動調節してくれる温度設定。これらがミスを防いでくれる。
だからもう、料理の作り直しも、焦げついた鍋を必死に洗うこともない。さらに3口タイプなら、煮物・みそ汁・野菜炒めを同時に作れるので、ものすごい時短になる。主夫の強い味方だ。
◾️ビルトインのコスパ
ビルトインコンロは以前に比べて値段が下がり、楽天やAmazonでも10万円を切る商品がゴロゴロある。10年使うとして1年で1万円。1月あたりわずか800円だ。
テーブルコンロ派のあなただって大丈夫。5万円位出せば、タイマーや温度調整の機能が手に入る。
毎日使うことを考えると、コンロに少し高いお金を払うのは有りだ。これは、安いテーブルコンロを長年使い続けてきた経験者としての意見である。