蝶々さん
おはようございます。
今週は暖かかったりちょっと冷えたり雨が降ったり、なかなか安定しない感じでしたね。
このまま梅雨になってしまわないか心配になります。春というのは本当に短いですね。
とはいうものの、もう5月も半分終わろうとしていて、6月が目前となるともう春とも言いづらい季節ですよね。季節の移り変わりが年々早く感じられるようになってきた…気がします。笑
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さて、「蝶々夫人」のリハーサルも佳境にさしかかり、場面ごとの通し稽古も始まってきました。来週にはランスルーも始まり、いよいよといった感じです。
今回のキャスティングの都合上、出演していない場面もいくつかありまして、そういう場面のリハーサルはゆっくり見ることができるのですが、やはり素晴らしいです。
非番の日というのはおそらく無いのですが、出番が終わり次第すぐに客席に飛んでいきたい気持ちで今からいっぱいです……。
特にラストシーンは、リハーサルであっても圧巻です。
先日初めてその場面のリハーサルを見学しましたが、ちゃんと見てしまったら100%泣くと確信して、途中から心を殺して眺めるようにしていました。笑
それくらい音楽も振付もダンサーも素晴らしいです。「今は」ですが、緊張よりも純粋に本番を待ち遠しく、楽しみに迎えられそうです。
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10年前、ルーマニアにいた頃に劇場でやっていたオペラ「蝶々夫人」を見ておけばよかったと、今にして思います。
まさか10年後にバレエ版に関わる機会があるとは当時想像もできず……。
というよりそんなことに関係なく、オペラでもバレエでもタダで見放題の環境にあったのだから、非番の日にいくらでも観に行けば良かったなぁと、今なら思えます。もったいないことをしました……。
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自分の踊り(ヤマドリ)に関してですが、やはり今まで演じたことのないタイプの役柄ですごく難しいです。
僕は本来の性格はまごうことなき日本人的なもので、それはあまりバレエの舞台で出すようなものではありません。舞台で会釈とかしませんよね。笑
なので踊り出せば本来の立ち居振る舞いは封印して、いかにもなダンサーの雰囲気を出すようにスイッチを切り替えるわけなのですが、今回のバレエの舞台は日本がメイン。逆にそのダンサーのオーソドックスな西洋風の振る舞いがNGとなります。
先日もあまり考えずに堂々と普段のような演技してしまったら、ディレクターに「それでは日本人ではない」とご指摘を受けました。
普段は素の自分を隠し舞台用の自分を作るものですが、そのクセを今回は封印して、逆に素の自分っぽい振る舞いの方が演技としてハマるような形。でも完全な素ではちょっと……。
という、簡単なようで簡単ではないアプローチ。
本番まであと少し、いろいろ考えてみようと思います。
実生活でも10年以上前からの友人でもある、成田蝶々さんと幼馴染の役。良い関係性が舞台でも自然に見えたらいいなと思います。
ではでは。