観察力
おはようございます。
まだ梅雨明けしていないとは信じられないような暑さが続いていますね。もはや37℃と聞いても驚かなくなりましたが、みなさんも熱中症には十分お気をつけください。
写真は最近の激推しスイーツ、みじんこ珈琲のプリン。およそプリンとは思えない濃厚さ、弾力がクセになる食感で、バニラと卵の優しい甘さと、コーヒーソースの風味豊かな苦味がお口に幸せを運んできます。
昼過ぎには売り切れてることもあるそうなので、甘党の方はお休みの日にちょっとだけ早起きして行ってみてくださいね。
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と、写真とは一切関係ないお話をちょっとだけ。
前から思っていたけれど、最近また改めて大事だなぁと思った要素というか、能力というか、そんなお話です。
クラスやリハーサルでステップを覚える際に何を気をつけているか、というようなことをたまに聞かれます。
僕は振り覚えそのものはそこまで苦手ではありませんが、飛び抜けて得意だとも思っていません。例えば朝眠かったりで集中力が低いときは、からっきしです。笑
なので話半分に聞いてほしいのですが、僕なりに大事な点は主に2つあると思っていて、それを実践できるよう心がけています。
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まず1つが、流れで覚えること。
A,B,C,……というステップの並びがあったとして、「Aをやって、そしたら次にBでしょ、その次がCで……」という覚え方はあんまりオススメしません。
結局それはぶつ切りで全てのステップを覚えているに過ぎないので労力もかかりますし、部分的に忘れたときに思い出しにくいです。
そこで、例えば全体的な動線を覚えることに重きを置けば、「こっち行ってあっち行って最終的にそっちだから、そこに動くためのステップといえば……」というふうに思い出しやすいですし、同時に場所取りも把握しやすいです。
振りの流れを意識するために逆算することも効果的です。
「Bにつながるにはこうなるべき、じゃあAだ」のように自分の中で繋げることで考えやすくなる……気がします。
というように振りそのものを覚えるというよりも、全体的な流れや繋がりを意識することで少し覚えやすくなるかなと、僕は思っています。
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そして何より大事だなと思うのが、観察力です。
覚えるのが特に苦手だと言う方に共通している点が、観察する、まず見るという段階をおざなりにしがちな点な気がします。
生徒を見ていても感じますが、お手本や説明を見せているときに、ほぼ同時に真似を始める人は意外にも覚えが悪い傾向があります。
先生と同じ動きをする、真似をすることそのものに意識を取られすぎて、結局頭に情報が残りにくいんです。結果、全部先生の後ろで真似していたつもりなのに、いざやってみると一番最初のステップから間違える、なんてことはザラにあります。
覚えるのが早い、習得や飲み込みの早い人は、もちろん真似もしていますが、それ以上に見ることを重要視しているような気がします。
お手本の動きをよく見て、イメージ(映像)として脳に刻んで、それをアウトプットする感じですね。
方向転換や回転が振りに含まれると、リアルタイムで真似をしているとそこで一瞬視界からお手本が消えるので、そこも記憶が曖昧になってしまう原因かと思います。
観察に重きを置けば、その点は解決されます。
もちろん、すぐに真似して身体に覚えさせるスタイルの方もいるのでこれは一概には言えません。
ただ、もしすごく振り覚えに苦手意識を持っている方がいれば、一度すぐに身体を動かすことを我慢して(軽くなぞるくらいで留めて)、お手本を映像として叩き込むことを意識してみてもいいのかもしれません。
アンテナのよく張れている生徒は、覚えるだけではなく、その時に先生が何を意識して動いているのかもキャッチしようとしますし、説明や解説もきちんと聞くので諸々の習得がとても早いです。これも身体を動かすことばかりに気を取られている子にはあまり無い傾向です。
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と、ここまで偉そうに書いてきましたが、冒頭でも触れたようにこれは僕自身が今もやろうやろうと心がけていることであり、いつも完璧にできていることではありません。
ので、「お前が言うな」とは、どうか言わないでくださいね。笑
ではでは。