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紆余曲折
おはようございます。
今日はすっごくざっくりと、プロとしてどういうキャリアを歩んできたかを書きますね。
プロとしてのキャリアは、ルーマニアの首都にあるブカレスト国立歌劇場(Opera Nationala Bucuresti)からスタートしました。
レパートリーには古典の占める割合が多く、海外で働くうえで直面することの多い労働ビザの問題もほぼ無く、豊かではありませんでしたが僕にとっては良い環境でした。
ここには4年在籍しました。
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1,2年目は今思い出しても特に恥ずかしい時代です。笑
未熟なくせに尖ってて、イキってて、すぐ噛みつく、躾のなってない子犬みたいでした。
後輩と呼べる人が少しずつ増えて自分を見直す余裕が出てきたり、心から尊敬できるダンサーや先生との出会いがあったり、で徐々に矯正されていった気がしますが……。
そういう自分を覚えているので、今のKバレエの若い子たちはみんな立派だと思います。
心技体。
運鈍根。
そういうひたむきな姿勢は何らかの形で実になりますし、人に尊敬されますよね。見習いたいです。
脱線しましたが、そんなこんなで居心地の良い場所になっていたブカレスト。
そのままずっと居ても良かったのですが、せっかくなら他の世界も見たいし自分を叩き直したいということで一念発起。アメリカのタルサバレエ(Tulsa Ballet)に移籍しました。
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ここにも4年在籍しました。
自己評価なので当てにはなりませんが、タルサでだいぶ踊り方が変わったような気がします。
なんというか、要求される踊りの幅が増えたというのか、個性を尊重してくれながらも、欠点を容赦なく指摘してくれるというのか……。
上手く説明できませんが、新たなバレエ観を育ててくれたタルサバレエにもとても感謝しています。
とにかくレベルの高い精鋭ダンサーと厳しい先生。日々大変ではありましたが、刺激的で充実した4年間でした。
そして訪れたコロナ禍。
居ても立っても居られず受けたオーディション、そしていただいたご縁。
Kバレエに入団して2年少々経ちましたが、もう10年くらいいるんじゃないか?というような濃密な時間を過ごせています。
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厳しい厳しいバレエの世界。もちろん楽しいことばかりではありませんが、冷静に考えれば考えるほどに今自分のいる環境のありがたさに気がつき、もっとがんばろうと身の引き締まる思いがするのです。
プロになってから10年の節目を終え、11年目はどのように過ごしていけるのか、楽しみです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。