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2023年振り返り フルタイム実業団選手のメニュー公開(自身で作成したメニューのみ)

久しぶりにnoteを書きます!

2023年の振り返りです。
社会人になってたくさんnoteを書こう!と思っていたのですが色々中途半端で、まだかな、まだかな、と様子を伺っていたら今になってしまいました。
今回も読んでいただければ幸いです!

はじめに、

今年は大学を卒業して就職するにあたって大きく環境が変わった年になりました。初めての1人暮らしだったり、毎日の仕事だったり、やっていけるか不安が大きかったですが、いざ2023年を終えてみると、やっていけんじゃないか、、?という希望が少し見えてホッとした一年でした。正直去年2022年はメンタルが競技どころではない1年で、部を辞めたい気持ち9割くらいでしたがなんとか周りの仲間や後輩、支えてくださる人のおかげでなんとか走り切った、、、という感じでした。それもあり4年目は結果が数字として表れてこないものでしたから、3年生の時にベストで走った自信も能力も、このまま終わりなんじゃ?と就職前に思ったのが正直な感想です。

就職して、

4月から新電元工業へ入社しました。当社は他の実業団チームとは違い、フルタイムで仕事をしながら競技を行います。9:00-17:30までは会社でしっかり働きながら競技をやるということで、大学のような潤沢な時間という資源を競技に費やせないことから、結果を出していけるのか?という不満もありました。しかしそれと同時に私は「夏休みの宿題は8/31午後から」というタイプなので笑 時間に制約があった方が上手くルーティン化できるのでは?という希望も持ちながらこれから待ち受ける日々に心を躍らせていました。またこれは持論ですが環境について合う、合わないは仕方ないことだと思います。ですがそこで結果を残すという意味では、その環境で結果を出してる人がいる以上は、結果が出ないことを環境のせいにすることは基本戯言ですし、どんな理不尽な目に合っても結果を残してやろうという覚悟でやっています。不満を口にする暇や他人と比べる暇などはなく、常に自分のベストな選択をすることができているかということを常に意識するようになりました(結果が出ていない時などは特に外的要因に目が行ってしまうので注意)あとどれだけ自己肯定感が高い状態でいられるかということや、要するに人と人との信頼関係や、必要とされてる状態が大切であるとこの一年で仕事も競技も特に実感したことになります。また思い切り競技をできる要因のひとつとしてセカンドキャリアについてあります。他の実業団でも競技引退後その企業に残れるという話も聞きますが、多くの人が辞めて行くという話もまた数多く聞きます。またこれは実体験ですが、実業団を持つような大きい企業で働いている人は、陸上にもプロがいるように、その仕事のプロが働いているという認識です。(課の先輩方を見て感じたことです)仮に業務をしない勤務体系の実業団で10年現役を続けたとして、そこのプロとして10年働いてきた33歳と、同じ舞台で突然働け、というのは優しいようで非常に酷なものがあると思います。
(このたった一年でも最初は全くできなかった仕事が今では先輩方のご指導のおかげで普通にできるようになってきたことが数多くあります。)
今後の人生を豊かにするためには、その現役生活で自分だけの付加価値を生み出すことが非常に大切だと考えます。当社は働きながら走る。というスタンスなので仕事も極めながら競技に打ち込むことができます。そして辞めることも少ないので、たくさんの陸上部OBの方と関わることができます。また歴史も長く、社内全体を通して応援して頂いている環境だということが非常に嬉しく思います。65歳まで働くという時代で、陸上がネックにならないのは素晴らしい環境だと思います。競技を引退してからの人生の方が長いです。今進路に悩んでいる方は自分の一生をかけて携わっていきたい事や競技人生は意外と短いということを意識して立ち回ると、自分の付加価値を使い捨てられずに生きていくことができると思います。色々書きましたが、結局自分が好きなことや、誇りを持てることに対して対価としてお金がもらえれば、とても素晴らしい生き方だと思います。私は陸上も、自動車も元々好きだったこともあり今の仕事も大好きです。素晴らしい環境に居させて頂いていることに本当に感謝です。これからももっと頑張ります。

長くなりましたが、そろそろ競技のことを話します

2023年シーズン結果


9月24日 日体大記録会5000m 14分31秒
東日本実業団駅伝 4区 22位
11月12日 日体大記録会 5000m 14分40秒
11月26日 日体大記録会 5000m 14分41秒
12月2日 日体大記録会 10000m 29分08秒(14,37-14,31)

以上になります!
昨年2022年は体も心も擦り減らして限界がきている感じがしていたので、年始から1か月間ほどお休みしていた期間がありました。1月下旬から走り出したものの、また貧血と故障が再発してしまい、練習をまともにこなせるようになったのは8月下旬くらいからでした。
自己ベストを出した時も8月からジョグを再開したので、まあ大丈夫だろうと自分は思っていましたが、監督コーチは本当に最低限走れるようになるかヒヤヒヤしていたと思います。実際に駅伝での結果こそ悪いものとなりましましたが、去年から今年の状況を見ると最後に29分08秒で走ったことは、65点くらいは上げられるのではないかと思います。リハビリの一年と捉えます。


練習について、

基本的に当社は自身の考えと目的がしっかりしていれば意見を尊重してもらえる環境で、練習に無駄な強制力もないので一本の骨に自分で肉をつけていくイメージになります、自身は東日本実業団駅伝で最高のパフォーマンスを発揮するために7、8月基礎練、9月スピード練、10月レースペースでの練習 、という期分けをして練習を行っていました。会社で設定されているメニューは社外秘なので公開するとこはできませんが、自身が作成し行っていたメニューを9月10月のみですが公開したいと思います。

前提として

①朝練は就業前 フレックス制、在宅多めなので大体朝7:30〜8:00から、その後9:30出社 午後練は退勤後 18:30〜19:00 競技場が使える時はフレックスで早めに退勤していくこともある。集合有りの日は別

②ジョグは基本12〜15km 1日2回

③週7回 練習 (水 土 日)基本ポイントは1部練習
意図としてはフレッシュな状態でポイントを行い費用対効果を高めるため。

④レストは日曜日のジョグという位置付け(20-25km)
後は試合後の完休など身体の状況に応じて

⑤週間走行距離などは決めない。
現状と目標に沿ったメニューを組む

⑥試合の週は有給利用して治療などに行く。

⑦あまり難しく考えない。
シンプルに失速しないで速く走れる時間を伸ばす、というのが目的なのであまり難しく考えて目的から逸脱しない。

9/1 金  朝午後 12〜15km
9/2 土 朝 合同練習実施(ポイント)
9/3 日 朝 12km jog

9/4 月 朝午後 12〜15km
9/5 火 朝 12km jog 午後 800m×3 r800m (2,08“)(2,)
9/6 水 午後 合同練習実施(ポイント)
9/7 木  朝午後 12〜15km
9/8 金  朝午後 12〜15km
9/9 土 合同練習実施(ポイント)
9/10 日 朝 12km jog

9/11 月 朝午後 12〜15km
9/12 火 朝12km jog 午後 400m×15 r200m(70“)(55“)
9/13 水 午後 合同練習実施(ポイント)
9/14 木 朝午後 12〜15km
9/15 金 朝午後 12〜15km
9/16 土 合同練習実施(ポイント)
9/17 日 朝 10km jog

9/18 月 朝午後 12〜15km
9/19 火 朝午後 12〜15km
9/20 水 朝午後 12〜15km
9/21 木 午後 1000m×2+400m
9/22 金 水 朝午後 12〜15km
9/23 土 朝 6km jog
9/24 日 日体大記録会 5000m 14,31“

9/25 月 レスト
9/26 火 朝午後 12〜15km
9/27 水 合同練習実施(ポイント)
9/28 木 朝午後 12〜15km
9/29 金  朝午後 12〜15km
9/30 土 合同練習実施(ポイント)
10/1  日 朝 15km jog

10/2 月 朝午後 12〜15km
10/3 火 (400m+200m)×5 2SET
10/4 水 合同練習実施(ポイント)
10/5 木 朝午後 12〜15km
10/6 金  朝午後 12〜15km
10/7 土 合同練習実施(ポイント)
10/8 日 朝霞市民体育祭 3000m 8,30“

10/9 月 レスト
10/10 火 朝午後 12〜15km
10/11 水 合同練習実施(ポイント)
10/12 木  朝午後 12〜15km
10/13 金 朝午後 12〜15km
10/14 土 合同練習実施(ポイント)
10/15 日 朝 15km jog

10/16 月 朝午後 12〜15km
10/17 火 400m×10 r100m 2SET
(68)(30) セット間5,
10/18 水 合同練習実施(ポイント)
10/19 木  朝午後 12〜15km
10/20 金 朝午後 12〜15km
10/21 土 合同練習実施(ポイント)
10/22 日  朝 15km jog

10/23 月 朝午後 12〜15km
10/24 火 300m×10 r100m 2SET セット間 5,
10/25 水 合同練習実施(ポイント)
10/26 木 朝午後 12〜15km
10/27 金 朝午後 10km
10/28 土 合同練習実施(ポイント)
10/29 日 朝 10km

10/30 月 朝午後 10km
10/31 火  午後 1000m×2(キツかった)
11/1 水 朝午後 8km
11/2 木 午後 6km
11/3 金 東日本実業団駅伝 4区



以上になります。参考になるか分かりませんが、至ってシンプルなことを繰り返すようにしています。難しいことは考えずに、目の前の課題解決に向けて一生懸命取り組むということが日々意識していることです。
練習メニューの考え方については、10人いたら10通りのメニューがあると思います。そしてこれをしたら強くなる。みたいな正解もないと思います。なのでこれからも日々試行錯誤しながら目標に向けて日々淡々と練習をしていけたら、と思います。

最後に、

新電元工業陸上部というチームについて、新電元工業陸上部は「変化を恐れないチーム」だと思っています。職業柄、技術は日進月歩で進化していきます。柔軟性があり、かつ自主性が重んじられる文化だと感じています。またチームに同期はいませんが、日々先輩方に刺激を受けながら生活しています。今年日本選手権1500mで9位の小林さんを筆頭に、競技と仕事の双方で結果を残すために、常にベストな選択は何かと模索している姿が私にとってとても刺激的であり、見習わなければならない姿勢です。競技をしていると段々と「こだわり」みたいなものが出てくると感じます。前日は何を食べなきゃいけない、とか前日刺激をしなきゃいけない、とか人それぞれこだわりは様々だと思いますが、私自身が競技をするにあたって、チームのように自分も変化を恐れなければ、環境が変わっても想定外のことが起きてもどんな理不尽な状況でも対応することができると思います。
一瞬一秒と過去と同じ瞬間は絶対に訪れません。なのでこの自分自身の変化も楽しまなければと、この一年新電元工業陸上部に所属して強く感じたことになります。


今年は“ジャンプをするために、大きくしゃがむ動作だった“年だったことにします。来年は良い結果を残して、家族、友人、職場の人、応援してくださる人に良い報告ができるようにまた努力して参ります!

2023年も大変お世話になりました!
2024年もよろしくお願いいたします!

今後もSNSも利用して当社を知っていただければと思いますので、機会があればnote更新していきます!
今後とも宜しくお願いいたします!



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