研究室について
今日は僕が現在悩んでいる研究室選びについて、特に読む人もいないと思うので、思うことを思うままに書きたいと思います。
僕が研究室選びに悩んでいるのは、まず、そもそも学生がなぜ、どんな研究をやる必要があるのか、という点だけでも難しい問題だと思うからです。
僕は地方国立大学の農学部に在籍しているため、私大と比べると研究室一つあたりの研究員が少なく、教授の教えをしっかりと受けることができ、かつ、国からの援助も少なからずあるため、それなりの研究費もあり、いい環境であると思います。
加えて、大学は若いうちから自分の好きな研究を行えるとてもいい環境だと思います。
企業などでの研究は自社の研究員に対して投資している状態であるため、売り上げに直結する必要があり、それなりの成果が求められるシビアな世界だと思います。
一方、大学では、ある程度自由に研究を行うことができると思います。もちろん支援を受けているため、無駄に適当に研究を行ってはいけません。しかし、研究とはそれがいつどこで役立つかわからないものです。そのため、成果に直結するものだけでなく、興味によって行われる様々な研究が必要です。
つまり、大学は援助を受けているため熱心に研究に取り組む義務はありますが、どの研究がいつ役立つか分からない世の中ですから、大学においては自由に研究を行う権利があります。
そして、上記の点で僕が一番重要視している点は、自分が好きな研究を行うことができる、という点です。このアドバンテージを利用しない手はありません。
自由な研究が許されている中、どんな研究がやりたいか。考えていることはたくさんあります。
まずは、環境問題についてです。
環境問題は誰もが知っていると思いますが、温室効果ガスによる温暖化や気候変動は地球にとって深刻な問題です。メディアが大袈裟に取り上げているわけでもなく、本当に僕たち全員が向き合わなければいけない問題です。
その環境問題に対するアプローチとして、地球の温室効果ガスを微生物の力を用いて減らす方法が考えられます。具体的には、土壌に微生物を作用させることで、土壌から発生する温室効果ガス量を減らす。大気中の温室効果ガスを微生物によって変換する、ことです。
また、食糧危機も深刻な問題です。
その中でも僕は、「タンパク質クライシス」という問題に興味があり、人工肉である植物肉の研究がおもしろそうだと感じています。
しかし、植物肉はアメリカのある企業で既にかなり研究が進んでいる上に、植物肉でタンパク質を摂取したとしても、それは植物性タンパク質であるため、動物性タンパク質は不足してしまい、健康問題になってしまうと思います。
また、食糧危機は分配の問題であって、絶対量が不足しているわけではない、という意見もあります。
このような理由により、そもそも研究する必要があるのか疑問に感じてしまい、思いとどまっています。
あとは、シンプルに僕が研究したいこと、タンパク質についてです。
僕はサッカーをやっているため、栄養バランスには昔から興味がありましたし、特にタンパク質はアスリートの身体作りにおいてとても重要です。
そんなタンパク質についての研究、(プロテイン摂取の妥当性についてや、植物性タンパク質と動物性タンパク質の関係について、など)を研究してみてもおもしろいかなと思います。
と、まぁ、いろいろ悩んでいるわけですが、まずはいろんな教授と話をして情報を集め、やりたいこととできることの合致点を探ります。
そして、興味のあることを研究するならどっぷり研究して、大学院までいって、その分野なら負けない、というところまでいってみたいです。