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すみぺとヴァンパイア

2024-10-04「アラネア」「アルクェイド・ブリュンスタッド」「ジョジョの奇妙な冒険」「悪魔城ドラキュラ」の項を追記しました。


●記事概要

上坂すみれさんがコンセプトカフェ、いわゆるコンカフェをプロデュースすることになった。「美しいヴァンパイアを養成するために魔界につくられた学園」がコンセプトで、店名は「Twilight Rouge- トワイライトルージュ -Produced by SUMIRE UESAKA」。オープンは2025年予定とのこと。

上坂さんはもともと「ヴァンパイア(吸血鬼)」という存在に対してかなり思い入れがあるようで、お仕事においても何かと縁がある様子。

本記事では、そんな上坂さんとヴァンパイアの関係について、筆者が知る限りの情報を提供したいと思う。これをきっかけに、上坂さんや彼女のコンカフェに対する興味を深めて頂ければ何より幸いだ。

●すみぺがプロデュース

その前に、まず「Twilight Rouge」について現時点で判明していることを書いておきたい。この件は上坂さんのライブツアー「すみぺの大理論」初日の大阪公演(2024/09/28)終盤で解禁され、筆者含む同志たちを驚かせた。

今のところ「Twilight Rouge」公式サイトや公式Twitterではお店の基本コンセプト以外の情報は載っていないのだが、「声優と夜あそび 火【上坂すみれ×芹澤優】 #19」にて上坂さんから直接お店の世界観・設定などが語られる場面があり、ヴァンパイアスクールというお店の世界観や設定に対するこだわりが感じられる内容となっていた。

Twilight Rougeの設定などについて
・制服のリボン(とか)は学年で色違い
・すみぺの制服のリボンは(デザイン?色?が)特別
・お店はヴァンパイアスクールにいくつかある談話室のひとつ
・お客さんは卒業生で、卒業生だけが知る現世につながる秘密の扉でやってくる
・すみぺはひとつの談話室をとりまとめてる学生だけど、
 運営も半分入ってる室長っぽい立場(寮長とか)
・すみぺはキャストとしてお店に立つことはないけど、
 普通に飲みに来たり来店することはある。

 がんばって(すみぺが)給仕するイベントもやりたい。
・おまじない(萌え萌えキュンみたいなやつ)は考え中

「声優と夜あそび 火【上坂すみれ×芹澤優】 #19」より。要約は筆者。

上記のように「キャストとしてお店に立つことはないけど、普通に飲みに来たり来店することはある」というお話もあったわけだが、そんなところに遭遇したら正直どんな顔をして居ればいいのか見当もつかない。もっとも、そんなタイミングにかち合うことはそうそう無いかもしれないが・・・

さておき、お店についてのさらなる情報は今後明らかになっていくと思われるので楽しみにしていきたい。
また、お店では現在(本記事作成時点)ホール・キッチンスタッフを募集しているとのことなので、興味がある方はチェックしてはいかがだろうか。

<「Twilight Rouge」公式サイト>

●すみぺとヴァンパイア

ここからは上坂さんとヴァンパイア(吸血鬼)との縁について、いくつか実例を挙げてみたい。

レミリア・スカーレット

まず思い浮かぶのが東方Projectのレミリア・スカーレットと上坂さんとの関係だ。

東方紅魔郷』の舞台である紅魔館の主で、500年以上の歳月を生きてきた吸血鬼の少女。『紅魔郷』の異変「紅霧異変」の原因にしてラスボス

ピクシブ百科事典「レミリア・スカーレット」より

下記の「東方我楽多叢誌」さんのインタビューで詳しく語られているが、上坂さんはデビュー前から東方Projectのファンで、高校時代には東方キャラのコスプレでイベントに参加したこともあるほど。

その東方projectに登場する吸血鬼レミリア・スカーレットは上坂さんが作詞を担当した楽曲「ミッドナイト♡お嬢様」において重要なイメージソースとなっている。詳しくは下記の「東方我楽多叢誌」さんのインタビューをご確認頂きたいが、同記事では上坂さんによるレミリアの超本格的コスプレ写真も披露されており、そちらも同志必見の内容だ。

また、上坂さんは「東方スペルバブル」ではレミリア、「東方LostWord」ではレミリア、東風谷早苗、西行寺幽々子、「東方キャノンボール」では火焔猫 燐のCVを担当するなど、複数の東方project公認二次創作ゲームに声優として参加している。

吸血鬼キャラのCV

上坂さんはレミリア以外にもいくつかのゲームやアニメ作品でヴァンパイア(吸血鬼)キャラのCVを担当しており、有名どころでは「オーバーロード」シリーズのシャルティアが挙げられるだろう。

他に「ラピスリライツ」カミラ。

また、第四話、第五話のみだったがアニメ「コップクラフト」に吸血鬼役で出演したことも。筆者の印象だが、短い出演時間ながらも吸血鬼たる不気味さや超常的な雰囲気を強烈に感じさせるお芝居だったと思う。

「崩壊スターレイル」ではオブシディアンのCVを担当しており、作中で彼女に吸血鬼という明確な設定があるのかはわからないが、蝙蝠のような生き物を使役し、血のような赤い液体の風呂に浸かっているという、いかにも吸血鬼らしい描写がある。

他にも筆者が把握してない吸血鬼キャラのCVを担当されているかもしれないが、もしご存知の方はコメントなどでぜひ教えてほしい。

2024/10/04追記
「吸血鬼すぐ死ぬ」第12話にて、吸血鬼アラネア役で出演されていました。コメントありがとうございます!

幻の小説「アセトアルデヒド(仮)」

上坂さんはヴァンパイア(吸血鬼)が登場するオリジナルの小説を書いていたことがあるらしい。これは2019年に『アニラン!~週末アニメランキング~拡大版』の<特別編>にて明かされた内容で、その後上坂さんのラジオ「♡(はーと)をつければかわいかろう」でも視聴者の投稿メールからその話題が出ていた。

残念ながら「アニラン!」も「♡(はーと)をつければかわいかろう」も現在配信などがされていないため内容を直接確認して頂くことは難しいが、筆者の手元の記録では、その小説の内容は以下のように語られていた。

「アニラン!」および「かわいかろう」で語られた上坂さんの小説の内容
・イギリスっぽい謎のパラレルワールドの迷いの森というところに住んでいる、ゴスロリが大好きな300年生きている吸血鬼の女子(見た目16歳くらい・全身白ロリータ)が全ての能力を失って渋谷の円山町に墜落し「もう嫌だ、翼も何も無い」と思って飲んだくれになる。
・吸血鬼は円山町の映画館に通う渋い趣味の女子大生に拾われ、彼女のアパートに転がり込んで養われつつ飲んだくれる。
・女子大生は吸血鬼がすごい美少女なので、メイドカフェなどで働いて貢ぎつつ、夜は吸血鬼のお酌をして、みたいな暮らしをする。
・吸血鬼は能力を全て失って血が飲めなくなってしまったので、(酒を)何でも飲んでしまう。(酒で生きている。)ただ、アセトアルデヒドが出るので泥酔する。
・題名の候補は「氷結ストロング」「おにころ」から「アセトアルデヒド」に。(※「アニラン!」内ではMCの小野坂昌也さんとのやりとりからなんとなくそんな流れになるが、「かわいかろう」では「そんなタイトルじゃないんだ!」と否定している)

この小説は上坂さんがこのときの1年くらい前(つまり2018年頃)「脳みそが暇だったシーズン」に少しずつ書き進めていたらしいが、オチは無く未完とのこと。
また、小説の舞台である渋谷円山町は上坂さんが学生時代によく映画を観に通っていた場所らしく、ここにたむろする人々の種族が気になって「きっと吸血鬼が住んでいるんじゃないか」という発想から始まった物語らしい。

あいにく上坂さんが忙しくなってしまってからは続きを書けていないということだったが、非常にユニークな設定の物語なのでいつか日の目を見てほしいところだ。

アルクェイド・ブリュンスタッド

同志に教えて頂いた情報だが、上坂さんと故・櫻井孝昌氏がパーソナリティを務めていた「TOKYO No.1 カワイイラジオ」(2014年3月2日放送回)にて、「中二(病)キャラでは誰が好きか?」という話題から「月姫」シリーズのアルクェイド・ブリュンスタッドを「ずっと憧れで大好き」と発言していたようだ。

月姫シリーズ」のメインヒロインで、真祖と呼ばれる吸血鬼の1人であり、本作最強の人物の1人。

ピクシブ百科事典「アルクェイド・ブリュンスタッド」より

ジョジョの奇妙な冒険

「ジョジョの奇妙な冒険」といえば、特に第一部と第二部ではDIOをはじめとした吸血鬼、そして吸血鬼を生んだ「柱の男」たちが強敵として登場することで有名だろう。
そこで「ジョジョ」と上坂さんにまつわるエピソードをいくつか紹介したい。

・初恋の人シュトロハイム
上坂さんは初恋の人として第二部「戦闘潮流」に登場する軍人ルドル・フォン・シュトロハイムを挙げている。(たしかラジオ「上坂すみれの乙女*ムジカ」などでお話しされていたと思う)

<上坂さんが描いたシュトロハイムのイラスト>
上坂さんにインタビューをされた記者の関根和弘氏のTwitterより

また、上坂さんのベストアルバム「SUMIRE CATALOG」に新録された楽曲「見参!革ブロ☆ふぉーえばー」は上坂さんが作詞を担当されているのだが、この歌詞の中にシュトロハイムを彷彿とさせるフレーズがある。
以下の拙note記事ではそこも含めて歌詞の解説(考察)を述べているのでご興味があればぜひご覧頂きたい。

・あーん!スト様が死んだ!
「スト様」とは第一部および第二部に登場するキャラ、ストレイツォのこと。第一部では味方側のキャラクターだが、第二部にて吸血鬼と化してしまう。
「あーん!スト様が死んだ!」とは原作コミックスに収録された読者ハガキに書かれていた文言であり、ネットミーム/スラング的に有名なフレーズとなっている。

そしてニコニコ動画にはデビュー前の上坂さんが投稿したものとウワサされる(真偽の程は定かではない)「あーん!スト様が死んだ!」の朗読動画が存在するのだが、これが関係あるのか無いのか、上坂さんの楽曲「すーぱー呂布呂布ぱらだいす!」の終盤の歌詞には「スト様が~」のパロディと思われる「あーん!呂布様が死んだ!」から始まるセリフパートがある。

悪魔城ドラキュラ

上坂さんのゲーム音楽好きは同志の間では有名かと思うが、「悪魔城ドラキュラ」シリーズのサントラを愛好しているという話を聞いたことのある方も多いだろう。

杉田智和/AGRSチャンネルとのコラボ企画で杉田さんと共演された下の動画では、上坂さんが「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻」のサントラCDをプレミア価格で購入したエピソードを語っている場面がある。(44:10頃~)

<#34【杉田智和/AGRSチャンネルコラボ】杉田さん降臨!フィギュア&ゲーム&アニメetc…ノンストップトーク!【上坂すみれのおまえがねるまで】>

また、下の動画では上坂さんが「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻」をプレイする様子も見ることができる。

<【上坂すみれのおまえがねるまで】アジルスと上坂すみれさんで思い出の悪魔城訪問!【杉田智和/AGRSチャンネル】>

また、2022年に行われた上坂さんのライブツアー「超・革命伝説」のコンセプトはご本人いわく「悪魔城ドラキュラ+(プロレスラーの)故・橋本真也」とのことだった。確かにライブグッズやサイトデザイン、舞台美術などに「悪魔城」感が盛り込まれていたように思う。

<当時のレポ漫画>

2022年4月10日の千葉公演でのMCの様子

こちらの4コマを含む「超・革命伝説」の拙レポマンガ本はBOOTHにて無料で配信中なのでご興味があればぜひ。

●不老不死

直接的にヴァンパイア(吸血鬼)の話題だったわけではないが、以前上坂さんがトークショーで「不老不死への憧れ」を語ったことがあった。
「不老不死」「不死身」というのはヴァンパイア(吸血鬼)の(作品によるかもしれないが)大きな特徴のひとつだろう。なのでこれには、上坂さんの「ヴァンパイア(吸血鬼)的なものへの憧れ」という側面もあるかもしれないと思い、ここで紹介したい。

トークショーでは、同志からの「今憧れているものは何かありますか?」という質問への回答として上坂さんが「昔から不老不死に憧れている」「300年くらい少なくとも生きたい」という主旨の発言をされた・・・と、メモに残っている。

で、筆者もこのnote記事を書いていて気付いた(そして驚いた)ことなのだが、上坂さんが前述の小説「アセトアルデヒド(仮)」を書いていた時期とこのトークショーのタイミング(2018年)はおおよそ一致していると思われ、小説の吸血鬼が300年生きているという設定と「300年くらい少なくとも生きたい」というトークショーでの発言には「上坂さんの憧れ(願望)」という共通点があったのかもしれないと思い、個人的には点と点が線でつながったような感覚もあり、発見だった。

詳しくはこのトークショーの様子を書いた拙レポート記事をご確認頂ければ幸いだ。(該当箇所は目次の「Q&A」の項から読めます)

●おわりに

以上、上坂さんとヴァンパイア(吸血鬼)にまつわる話題を挙げさせて頂いた。

自らプロデュースするコンセプトカフェのイメージに採用するということからも、上坂さんのヴァンパイア(吸血鬼)という存在への思い入れや憧れが強く感じられる。もし叶うならばいつかご本人からその辺りの詳しいお話を聞いてみたいところだ。

そして「Twilight Rouge」がオープンの時を迎え、秘密の扉をくぐって上坂さんの夢の世界を覗かせてもらえる日が来るのを、楽しみに待ちたいと思う。




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