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2024年 前半戦

お久しぶりです。

今シーズンもあっという間に終わりましたね…

歳とると1年が早く終わるよ、と両親や諸先輩方からよく言われたもんですが…

サッカー選手としての1年もそうですが、1人の人間として、時の流れはとても早く感じますね。

シーズン終わってから、取材等で水戸に来た時の経緯や覚悟等、振り返って話す事が何個かあったので、その辺はそちらの記事が出ると思います。そっちで見てくれたら嬉しいです。

なので今回は、何個か出場した試合で、何試合かピックアップして色々書いていこうと思います。

結構長くなりそうなので、タイトルにもあった通り、前半戦と後半戦の2部作で書かせていただきます!

J2リーグ開幕戦
ホーム
vsいわきFC

個人的にJリーグに出場するのが、ザスパ時代の2021年の11月?の長崎戦以来、公式戦はコンサドーレ時代の2022年6月、天皇杯の桐蔭横浜大学戦以来まで遡る事になる。

2年近く試合に出場していなかったので、スタメンになりそうと試合の2日前くらいに分かってから、相当緊張した。

あれ、試合前って何食べるっけ?水分どれくらい摂ってたっけ?風強いかなー?などなど、不安で不安でしょうがなかった。

そして試合について。

ゲームが始まって、何本かロングキックを蹴る。全く上手くいかない…
肩に非常に力が入り、チームで1番緊張していたと思う。
やべーな、と思いながらプレーしたんだけど、前半に左足でセーブをした場面があって、そこから一気に力が抜け、裏対応やビルドアップ等、いつも通りのプレーを取り戻せた。

前半に1点先制し、ハーフタイムを挟み勝負の後半。
1本ヘディングシュートを左手で止めたセーブで完全に自分のリズムを掴めた。
何本打たれても入らないだろうな、という感覚。多分GKの皆には分かる感覚だと思う。
逆もあるけど…

チーム一丸となって、1点を守り切り、開幕戦をクリーンシートで終える事が出来た。

チームのみんなの笑顔、サポーターの笑顔、そしてトラメガを持ってみんなの前で話せた事。本当に最高だった。水戸ホーリーホックの一員として認められた気がした。

そしてここから、修羅の道が始まる…


J2リーグ第4節
アウェイ
vsベガルタ仙台


これはこのTWELVEを見てほしい。

個人的に、楽しみにしてた試合の一つだった。
ベガルタ仙台っていうチームは昔から見ていたし、ユアテックスタジアムというのは本当にテレビで見てて1度は立ってみたいスタジアムだなと思っていた。

ザスパ時代に天皇杯で、このスタジアムでベガルタと試合したんだけれど、その時とは全然違った。ベガルタのホーム開幕戦という事もあり、スタンドは満員。
ピッチ内では、全く声が通らなかった。
でも、最高に興奮をしていた。

試合はというと、チームも俺も粘り強く戦ったんだけれど、一瞬の隙を突かれて後半のいい時間に相良選手にループシュートを決められてしまった。

まずい、前に出過ぎたと思った瞬間、相良選手のシュートモーションがループシュートを狙う体勢だった。
間に合わないと思いその場で構えたが、無情にも自分の頭の遥か上を越えるシュートが来た。

よく良い場面やゾーンに入った時など、スローモーションに見えるというが、今回は完全に逆の立場であったが、スローに感じた。

ゴールネットに向かうボールを呆然と見ながら、ベガルタサポーターの大歓声で現実に戻された。

力不足を感じたし、一瞬の隙、一瞬の判断ミス、一瞬のポジションミスを逃さない相良選手やベガルタというチームに、そんなにJ2甘くないんだぞと言われた気がした。

そして印象的だったのが試合後。
スタンドの一角を青く染めてくれた水戸のサポーター。
キャプテンとして先頭で挨拶に向かうと、厳しい言葉もありながらも、次のホームは必ず最高の雰囲気にしておくから、胸張って帰れ!的な事を言われたと思う。

そんな言葉やサポーターのアクションに感情を揺さぶられ、試合後のロッカーで締めの挨拶の時にちょっと感極まってしまった。
コイツらのためにもっと戦わないと!若い選手が多いからって言い訳にならない!と思い、更に気を引き締めようと思って、水戸に帰った事を覚えてる。

まぁ次節の徳島戦については、以前話したので割愛させていただきます。


J2リーグ第17節
アウェイ
vs清水エスパルス


この試合までのことを話すと、自分は8試合スタメンを外され、第13節の横浜FC戦後に監督が解任、第14節から森監督の元、戦う事になった。

自分自身も、森監督の初陣のホーム、ロアッソ熊本戦からスタメンに戻る事が出来た。
2連勝し、少し降格圏を抜け、大分トリニータには引き分けたものの、何とかチーム状況が上向きになっていくのを感じた。

それでこの一戦。
ご存知の通り、J2リーグの中ではダントツのスター軍団の清水エスパルス。
乾貴士選手や、カタールW杯でも活躍したGK権田修一選手など、J1でもおかしくないメンバーが沢山居たし、何より日本平のスタジアム。

雰囲気が最高だったし、ここもまた、ピッチ内の声は全く通らなかった。

プチ情報で言うと、このスタジアム、自分が小学6年の時に静岡遠征で見学したんだけれど、札幌ドーム、厚別競技場しか見た事なかったので、本当に感動したのを覚えている。いつか立ちたいってより、すげーサッカー専用ー!ってそんな気持ちで見ていた…

なんて事はさておき、この試合は雰囲気に飲まれたのかチームも個人的にも中々アグレッシブに戦う事が出来ていなかったと思う。

前半24分、イヤな場所でFKを取られてしまった。
相手キッカーは分析で行くと、距離的にも山原選手かなと思って壁へ指示出そうと思ったら、矢島選手が100パー打つような雰囲気を出していた。

何を隠そう、矢島選手とは岡山時代のチームメイト。
何千何万本も彼のシュートを浴び続けた。
彼はリオ五輪の中心選手で、自分は岡山第3GK。
練習になっていたか分からないけれど、自分にとっては最高の練習だった。
プライベートでも、いつも食事に行き、カフェに行き、夜の繁華街を車でドライブして、名物のキャッチのお爺ちゃん元気かなー?って言いながらキャッキャしていた。
チームを離れても、オフには飲み行ったり、岡山に一緒に行ったりと、公私共に仲良くしていたと思う。

8年前は届きそうもなかったけど、このFKを止めて、矢島選手に追いつく、何としても弾き出してみせると思いながらも、彼の事だし、自分が先に動く事を予測し、GK側に打ってくるんじゃないかと色んな事を考えてるうちにシュートが打たれた。

壁の上を越え、少し遅れた、と思いながらも必死にセービングをする。
ボールに微かに右に触れる。バーに当たる音がする。

止めた!と思った瞬間、背中に当たりゴールに吸い込まれた。

シンプルに蹴ってきたか、慎也にやられたか…

まだまだ追いつけないんだな俺は…

なんて考えてゴールの中のボールを拾い、前方に投げた。

失点後から水戸は振り切れたかのように息を吹き返し、セットプレーから、長井選手のゴラッソで追いついて前半を終えた。

後半エスパルスは絶対ギアを上げてくると思ったし、そこを凌げれば、またウチにチャンスが来るから、しっかり耐えようと思って後半に入ったんだけれど…

原選手のクロスから、白崎選手の完璧なヘッドを決められたリードを許す。

そして時間は過ぎ、そのまま試合終了。

もちろん悔しさもあったけれど、GKとして強豪相手に何も出来なかった事、何も仕事を出来なかった事を本当に情けなく感じた試合だった。


前半戦振り返って

前半戦はここに書いた3試合と、自分のミスで負けてしまったホームでの徳島ヴォルティス戦が自分の中で印象的な試合でした。

まだ振り返ればもっとありますが、全部書いてたらオフシーズンが終わる気がしたのでこの辺でやめておきます。

もし聞きたい試合あれば、コメント下さい。

次の記事は後半戦。
前半戦は苦しい事ばかりだったけれど、後半戦はチームとして持ち直し、良いゲームも増えていきました。

その中で何試合かピックアップして、また書きたいと思います!

それじゃまた!

最後に前半戦までの写真載せます!

さよーなーらー

開幕戦勝利
緊張したー…
ザスパ戦正田醤油スタジアム
サブだったけど、拍手で迎えてくれた
プロ人生初
キャプテン
ザスパ時代に
俺にヤジ、ブーイング浴びせた水戸のサポーターに
謝ってもらった
今じゃもう仲間
えいじキャッチ
スガちゃん好きなやつ
コージさんと初めての公式戦
どれだけ助けられたか
ホーム長崎戦
悔しい負け方
オレンジオレンジオレンジ
プレッシャーすごかったな
でもサッカー選手やってるなー
と思いながら試合してた


清水の矢島慎也選手
後半戦は絶対決められない!
と思ってましたよこの時は…



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