アスリートの【セカンドキャリア】社会1年生がんばれよ!!とかいうクソエール。ナメられてんだよ。
どーも。
もう1年以上前にプロボクシングを引退しましたが
世間一般の皆さまから未だによく
「スポーツ選手引退してようやく社会人1年生だな!!がんばれよ!!」
「セカンド・キャリアしっかりやれよ!!」
というエールをいただく。
とてもありがたいお言葉である。
応援してくれている人達がたくさんいることもわかるし嬉しい。
もちろん善意で言ってくれていることも理解している。
しかし、この際ハッキリ言わせていただきたい。
はぁ??
である。
「いや、こっちは高校出てからずっとプロでやってるし金も稼いでるしずっと社会出てるわ!!今まで社会に出とらんとでも思ってたんか!!」
だ。
そしてここからが本筋。
アスリート側に言いたいのは
「お前ら完全にナメられてるぞ」
ってことである。
例えばアスリートを引退した選手が企業に入社したとき、もしくは起業したとき
社会人1年目でなんも知らんやつ来たぞ...
お荷物来た...世話したくねぇ...
元スポーツ選手とかなんにもできなそう...
とか思われてるぞ。と
はい。一旦落ち着いて。
僕はアスリートの「セカンドキャリア」という言葉があまり好きではない。
アスリートであった期間がなんの役にも立たず全てイチからスタートであるなのような言い方だ。
(あくまで一般的なニュアンスが)
しかしだ。
アスリートとして活動している間もお金は稼いでいるはずだし、社会貢献もしているはずで
しかもほとんどが個人事業主である分、金銭に関するリテラシーは高いはずだ。
第二の人生スタート!!
みたいに言っているが、ただのキャリアチェンジでしかない。
なのに
「プロアスリートは仕事じゃない。仕事したことないニートかフリーターだった人達」
とでも言いたいのだろうか。
いやいやいやいや、ちょっと待てと。
「一般サラリーマンより有名だしもちろん金も稼いでるわ。プライド持てよアスリート!!」
とデカイ声で叫びたい。
↓↓↓↓↓↓
ここからは僕の持論だが
スポーツ選手、アスリートは身体を自由自在に動かしてそれを見てもらい金を稼いでいる。
そして身体を動かしているのは「脳」だ。
「脳」の性能が常人より優れている(鍛えている)から常人を超えた身体パフォーマンスができるのである。
アスリートはずっとスポーツを通して、常に頭と身体を使い続けている。
そしてアスリートの諸君はそれぞれに様々な困難や修羅場を乗り越えてきたはずである。
日々考え、試行錯誤を繰り返し毎日戦ってきたはずである。
それを競技生活を辞めたとたん
「何もお仕事やったことが無いのでイチから頑張ります!!元気と体力だけはあります!!
おねがいしゃーーす!!」
とか
なんじゃそら。
である。
そら「脳ミソ筋肉野郎」とか一生言われるわ。
スポーツがバカでも勝てたのは30年前までだ。
近代スポーツは頭を使わなければ100%勝てん。
ナメるな。
そんな、本来優秀なはずのアスリートとビジネスパーソンの間の感覚のズレ、競技生活を終えて見るべき重要な点は、
いわゆる
「世間一般でいう仕事で使うスキル」
を
「やったことがない」
というだけのことだと思うのだ。
やったことないことは
やってみればすぐにできる。
例えば
「Word, Excel, Power pointとかちゃんと使えるの?w」
とか、ドヤ顔で上から目線で未だによく聞かれる。
まぁ最初は正直、ほぼ使えなかったけど。
しかし、使えるようになった今だから言わせてもらうが、
あんなものは誰でも使えるからみんなが共通で使っているソフト(アプリ)だし、2~3ヵ月使えば、一般的なことは誰でも使いこなせる。
(今時古いって使ってないとこもあるくらいだしスマホアプリでいくらでも代用できるし、どんどん更新される。
ちなみに僕は沖縄に行って最初の1ヶ月間ウェブ製作の手伝いのようなことをずっとしていたので(毎日ワケがわからなくてパニックで泣きそうだったけど)そのおかげで、ほぼPC業務の基本的なことはマスターできたし
多々雑務や情報処理、何が必要なスキルかもほぼ覚えた。(レベルはもちろん低いが)
だいたい「やればできる」スキルばかりだ。
営業、販売等、その他のスキルももちろん。
頑張って努力してもできないようなトリプルアクセル級の技術を持ってるスーパービジネスマンなどそういない。
できるやつはみな専門職だ。
何が必要で何をするべきかはその仕事をやってみればだいたいわかる。
もちろん自分が何をできない(知らない)のかも。
「やればできることばかりなのにやったことないってだけで下に見られてる」
「アスリート=頭使ってないバカ」
そんな感じにナメられてるスポーツマンの諸君。
どうよ??
スポーツマンは「ナメられてる」
のである。
常人より「強い身体」とそれをコントロールする「脳」を持っているのに。
特に実績もモチベーションもない自称社会人の先輩方に、普通に考えて負けるわけがない。
僕が言いたいのは
「ナメるな」
ということではない。
「ナメられるな」
ってことだ。
・スポーツマンは社会人一年生じゃねぇ。
・スポーツマンは自分の身体の能力だけを使って金を稼いでる。
・スポーツマンは優れた思考を持っている。
そして
「スポーツはバカじゃ勝てない」
何も考えずに特に何の目標も無く毎月同じ給料貰ってるやつらにナメられていいのか?
(もちろん死ぬほど優秀でレベルの高いサラリーマンもクソほどいる
未だに「社会人一年生だね!がんばって!」とか言われるけどクソ食らえだ。
僕はスポーツの様々な可能性を信じているし
アスリートのポテンシャル(能力)を知っている。
たしかにどんな仕事をしたとしても、最初はできないこともたくさんあるだろうし覚えることも多いかもしれない。
でも最初は誰だって何だってそうだし。最初からできるやつなんていない。
それはアスリートでもそうでなくても。
やりたいこと探して決めたら一直線にトレーニング(勉強)して覚えて実行してジャンジャン勝ち抜けばいい。
たくさんの勝負をしてきたし、乗り越えてきたはずだ。
ひと通りやり方覚えたらあとは考え抜いて鍛えまくって勝つまでやるだけ。そこから負けるわけがない。
そしてあなた達がアスリートだった時間、日々研鑽を積み重ねた時間は立派な「キャリア」だ。
そのキャリアに無駄なことなんて一つもないはずである。
人より体力があるとか我慢強いとかそんな低レベルな話をしてるんじゃない。
我々アスリートは
「アスリートというキャリア」
を生かしてキャリアアップしていくのだ。
俺たちは強い。
負ける気がしない。
アスリートがビジネス出来ねーなんてウソだ。
アスリートよ。
ナメられんな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?