スタンダード現環境についての整理メモ

1  記事を書く理由
 ラストサン本戦でスタンダードがあり、私が扱うデッキ(アゾリウスコントロール)のサイドボード作成にあたり思考を整理したいから。

 メインデッキは以下の通りであり、おそらくもう変更はしない気がする(平地カウントはずっと悩みの種だけど)。ごく簡単にコメントしておくと、ファウンデーションズの精神迷わせの秘本、審判の日の再録により、序盤の安定性が向上し、マナカーブがすっきりした。フォモーリの宝物庫は、色トラブルのリスクよりもマナフラ受けの役割が優ると考え、1枚だけ採用することにした。
4 Floodfarm Verge (DSK) 
4 Meticulous Archive (MKM) 
4 Restless Anchorage (LCI) 
8 Plains (UST) 
3 Island (UST) 
4 Lay Down Arms (BRO) 
4 No More Lies (MKM) 
3 Mazemind Tome (FDN) 
4 Three Steps Ahead (OTJ) 
4 Simulacrum Synthesizer (BIG) 
4 Braided Net (LCI) 
2 Sunfall (MOM) 
2 Demolition Field (BRO) 
2 Chimil, the Inner Sun (LCI) 
2 Get Lost (LCI) 
2 Day of Judgment (FDN) 
1 Fomori Vault (BIG) 
1 Into the Flood Maw (BLB) 
1 Assimilation Aegis (OTJ) 
1 Farsight Ritual (WOE) 

2 メタゲーム想定 
(1)赤系アグロの存在
 バリエーションの違いはあれど、赤系アグロデッキはデッキ強度が高く、上位メタとして相当意識されている。ミッドレンジ以降の速度のデッキは序盤を凌ぐために軽量除去を8〜9枚程度採用していることが多い。逆にいうと、アゾリウスコントロール的には赤系アグロの存在感のおかげでメインに投入されている除去カードがほぼ無駄札となっており、ミッドレンジ相手にはメイン優位がとりやすい。サイドボードではアウトされる除去に入れ替わる形でクリーチャーを入れて「ずらし」て戦うことを意識する。どの程度ずらすのか(具体的には身代わり合成機プランを維持するのか、放棄するのか)は相手がどの程度アーティファクトに対処できるカラーなのかも勘案する。 

(2)ディミーア、ゴルガリミッドレンジ
  ダスクモーンのカイト、ニャンコがやはり強かっ   
たので、それらを中心にグッドスタッフを集めたディミーアミッドレンジの選択者が増えている。このデッキはアーティファクトには基本的に触れないので、身代わり合成機パッケージが効果的。ただ、こちらもカウンターを採用している関係上、カイトの忍術が結構きつい。サイドボード後は、カウンターをちらつかせて忍術を誘い、ティシャーナの潮縛りで忍術をカウンターしてテンポを大幅にくじく戦略を狙いたい。
  
  また、ゴルガリミッドレンジも一定数おり、こち
らは不浄な別室をほぼ採用しているので、このエンチャントやドローに繋がるクリーチャー(馬、グリッサ、分派)をいかに捌けるかが焦点になる。ドロスの魔神は、編まれた網がある関係で、油カウンターを使い切らせてこちらのフィニッシュ手段に活用することもある。

(3)その他のメジャーどころ(ただし、一部マッチアップに難があるもの。)
  ティムールカワウソは最近増加中。赤系アグロが 
きつそうだが、他のマッチアップはきちんと戦えるよいデッキ。ループの肝は緑永劫君と墓地なので、追放除去と墓地対策を怠らないようにする。一般的なリストだと軽蔑的な一撃のみサイドボード採用しているリストが多く、身代わり合成機で押す作戦が有効。

  白単コントロールは赤系アグロメタで一定数いる
ことが予想される。このデッキは世話人の才能とワンコ(白永劫君)がキーカードであり、そこをしっかり対処すれば上手く回らなくなる。

  青白眼魔は赤系アグロがそこそこきつい、墓地
対策をきちんとされるときついという側面はあるが、きちんと回れば強いデッキではあると思う。

  ドメイン(ズアー大主型)は、赤系アグロが相当
きつそう。基本コントロールが有利だが、魂の洞窟はある程度割り切るしかない。

  ボロス(ジェスカイ)招集は、各種ミッドレンジ(というか現在黒というカラー)が横並び戦略に上手く対処できないことに着目したのか、最近復活の兆しがある。が、赤系アグロに別に有利ではなく、おそらく不利なので、それなら赤系アグロでいいような気もする。

 (4)まとめ
 以上から、赤系アグロ、ディミーア、ゴルガリミッドレンジ、が最優先仮想敵と考えられる。その他のメジャーなデッキには墓地対策が劇的に効くマッチアップ(ティムールカワウソ、青白眼魔)があるので、墓地対策は意識する。

3 サイドボードどうするのか(暫定。)
 領事の権限4(赤系アグロ全般。溶鉱炉対策。)
 除霊用掃除機1(墓地対策。ripと分散させる。)
 安らかなる眠り2(墓地対策。)
 第三の道のロラン2(置物対策全般。)
 ティシャーナの潮縛り2(対ドメイン、対カイト)
 跳ねる春、ベーザ2(赤系アグロ全般。軸ずらし)
 探偵社社長、エズリム2(赤系アグロ全般。軸ずら
 し)
 で考えている。微調整はするかもしれない。
 続く(次回禁止改定後モダンの検討)。


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