ジャパンスタンダードカップ:「ダスクモーン:戦慄の館」でトップ8に入った青白(アーティファクト)コントロールの話

1 デッキの選択と選んだ理由

 デッキリストは以上の通りで、蒼紅杯(ブル~ムバロウ)のときからコンセプトは変わっていません。「相手の生物除去を無駄にして、コントロール的な振る舞いをしながら対処困難なアーティファクトで盤面制圧する。」ことが狙いです。
 ご承知の通り、ダスクモーンがリリース後、グルールor赤単果敢デッキが流行しており、その後、ミッドレンジ系デッキは除去を増やす形で環境に適応しようとしていました。さらに、そこからさらに進んで白単トークンといった除去コントロールデッキも台頭し始めている状況にあったといえます。この状況下なら上記コンセプトが活かせそうだなと考えていました。それに、蒼紅杯後、紙でもデッキを作ってしまい愛着が湧いていたので(笑)、付け焼刃よりも使い慣れたこのデッキにするかと思い、このデッキを選ぶに至りました。
 ちなみに、青白エンチャントデッキは直前まで対抗馬で使うか悩んでいました。ただ、果敢デッキをメタった除去があたり、苦しい盤面になりそうな点が気になり、採用を見送りました。結果を見ると、やはりデッキのポテンシャルは素晴らしかったようですね。

2 デッキのアップデート
 ⑴ 各種パーツの説明
   変更前の部分は前回の記事を参照してくださ   
  い。


 ⑵ アップデートした点
  ・ メインデッキ
  ア 「失せろ」のメイン1枚追加(窯焼きの煉瓦        
   1枚と差し替え)
    果敢デッキに早期からインスタントタイミン
   グで対処できる除去をどうしても増やしたかっ    
   たので、窯焼きの煉瓦を泣く泣く削って入れま      
   した。
  イ 「別行動」のメイン2枚採用(太陽降下2枚
   と差し替え)
    これも果敢デッキ等の早いアグロに対応する
   ための速度アップの変更です。実は編まれた網 
   と相性がよくて、無理やりタップして巻き込ん
   だり、巻き込まなかったりできます。編まれた
   網とのシナジーがあるから2枚差し替えに至っ 
   た感じはあります。
  ウ 「未確認浮遊船」のメイン2枚採用(謎めい
   た外套2枚と差し替え)
    謎めいた外套はコントロール向けのカードと
   してはちょっと微妙な役割だったので、「生物 
   ではない除去の役割がある3マナ以上のアーテ
   ィファクト」を探していました。UFOはぴった
   りはまり役でした。追放除去かつ追放したクリ
   ーチャーが返ってこないのもよいです。
  エ ★フラッドファームの境界(アダーカー荒原
   4枚と差し替え)
    ほぼノーリスク青白土地かつダメージありま
   せん。コントロール使う上で最上級の土地アッ
   プデートだと思います。
  ・ サイドボード
  オ エルズペスの強打
    果敢デッキ用の追加除去。追放なのがよいで
   す。
  カ 除霊用掃除機・安らかなる眠り
    青白メンター等の墓地活用デッキに対しての
   墓地対策。偏りが生じて対応が簡単にならない
   よう、1枚・2枚に散らしました。
  キ 悪魔祓い
    追加の解呪枠。結構色々な範囲に当てられる
   ので重宝します。
  ク 組立分解
    白単トークンや版図への追加のカウンター
  (無効orもみ消し)枠。不用意な寓話の小道をも 
  み消しできて便利です(通常、ティシャーナの潮
  縛りの関係があるので2マナではケアされな
  い)。この枠はちょっと私の趣味が出ているの 
  で、別のカードに変えてもいいと思います。

3 対戦結果
 ・ 黒単斬鬼 〇〇
 ・ 青黒ミッドレンジ ×〇〇
 ・ 青白メンター ×〇〇
 ・ ナヤランプ(フィーチャー) 〇〇
 ・ 青黒ネズミ 〇〇
 ・ 青黒ミッドレンジ(魁渡入り) ×〇〇
 ・ 青白エンチャント 〇××
 ・ 青黒ミッドレンジ(ナシ・魁渡入り・途中フィーチャー) ×〇〇
 ・ ID
 ・ 青白エンチャント 〇××
 
   でSE1没。無念。最後めっちゃ疲れていて、
  プレミしていたのが悔やまれます。
   果敢と全く当たりませんでした。その代わり、
  青黒ミッドレンジにたくさん当たり、接戦も多か
  ったですが全部勝てています。対戦後の感想戦で
  は、「除去が当たらず、身代わり合成機が対処で
  きないのがものすごくきつい。」というコメント
  を頂きました。サイド後にベーザとかエズリムと
  か出てくるのも、除去を何枚抜くのかの判断を悩
  ませる要素になっていたようです。
   青白エンチャントに対するサイドプランはもう
  少し検討の余地あるかもしれません(サイド後で
  いずれも負けている)。アーティファクトを減ら
  して、コントロールデッキに寄せる形でよいと考
  えています。

4 最後に
  私がここまでの規模のオープントーナメントに出
 るのは初めてで、ワクワクドキドキしていました
 が、トップ8という成績を残せたのは上出来です。
 次からはSEで疲れていても集中を切らさないよう
 に頑張りたいな。
  少し癖のあるコントロールデッキですが、立ち回
 り方、盤面の作り方等、様々に選択肢があって考え
 るのが楽しいデッキです。気になった方はぜひ使っ
 てみてくださいね。

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