#14 鎌倉資本主義
面白法人カヤックの柳澤大輔さんが書かれた本です。
資本主義の新しい形の提案を語り、解説しています。
そもそも面白法人カヤックという会社が気になっていて、正直好きでした。
この本を通してなお好きになりました。
また柳澤さんの考えている構想に非常に共感しました。
タイトルに鎌倉とは書いているものの
鎌倉で実践したユースケースの話なので、これが各地域で広がれば、、
と感じました。
ちらっとだけ内容にも触れると
これからの資本主義では、GDPという経済指標だけでなく下記の指標を最大化すべく仕組みを作っていくべきではないかということでした。
・地域経済資本:財源や生産性
・地域社会資本:人の繋がり
・地域環境資本:自然や文化
これまでは、財源や生産性だけだったものに加え
繋がりや、自然も定量化し付加価値として換算していくべきではないか。と。
具体的なイメージだと
自分で買った野菜より、人からもらった野菜の方が価値があるとか
自分でお酒を飲むより、人におごってあげる方が価値があるとか
そんなイメージです。
それによってGDPだけでは可視化されなかった繋がりや
その地域にしかない自然が価値になり
そこにインセンティブがかかることで資本主義で希薄になっていた
そういう部分が改善に回る。という話です。
なるほど!ってなりました。
そしてその下支えにブロックチェーンの技術を使った地域通貨がある。
その背景には、いかに面白く仕事をするかというのがあり
何をするかと同様に「誰と」「どこで」するのかが重要っていう
カヤックの考え方があります。
この辺りも非常に共感しました。
私も最近すごく考えているのは
みんなが生き生きと仕事や生活に励むためには
自己肯定感を上げる必要があり
自己肯定感を上げるには、画一的ではない指標と
多様性が重要なのではないかと考えております。
そしてそれを支えるのはローカルの役割なのではないかと。
それを実践されている方にやり方を教えてもらったような感覚です。
海と山に囲まれた日本のそれぞれの地域の良さが
生き生きと発揮されている社会になれば
みんなワクワクしながら、生き生きと生活できるのではないかと
思っています。