
「デザインするように採用する」— UIUXデザイナーが人事になって感じていること
「人の可能性を信じ、最大限に引き出す。」
これは、プロダクトデザインにも採用にも共通する、本質的な考え方です。
僕はここ数年、UIUXデザイナーとしてのキャリアを歩んできました。今は、デザイナーを兼務しながら、採用担当として素敵な仲間を組織に迎え入れる役割を担っています。一見すると全く異なる職種ですが、実は「デザイン」と「採用」には、驚くほど多くの共通点があります。
このnoteでは、デザイナーだからこそ発揮できる採用のバリューを、少しエモーショナルに語ってみたいと思います。
1. 「人の可能性」をデザインする視点
デザイナーの仕事は、ユーザーの隠れた課題や本質的なニーズを見抜き、それを解決する体験を設計することです。
採用も同じで、「この人が本当に活躍できる環境はどこか?」「この人が持つ可能性をどう引き出せるか?」を考え抜くことが、僕の役割です。
候補者が話す表面的なスキルや経験だけでなく、その人が本来持っている価値観やポテンシャルにフォーカスし、会社と個人の「最適なマッチング」をデザインする。
そうすることで、単なる「人材の確保」ではなく、「人材の活躍」を生み出せると考えています。
2. 採用は「ユーザー体験」そのもの
デザイナーは、プロダクトを「いかに使いやすく、心地よく、価値を感じられる体験にするか?」を常に考えています。
採用もまさに同じで、「候補者がどんな体験をするか?」がもっとも重要なポイントです。
例えば、応募から面談、オファーまでのプロセス。
不透明なフローや無駄なステップがあれば、候補者は途中で離脱してしまいます。
「この会社は、本当に自分の可能性を信じてくれている」と感じられる体験こそが、もっとも強いエンゲージメントを生むのです。
デザイナー視点で、採用プロセスを「人間中心」に設計し直すことで、候補者が「選考を受けてよかった」と思える体験をつくる。
それが、元デザイナーだからこそ実現できる価値だと思っています。
3. 文化を「設計」し、共創する
デザインは、単に「見た目を整える」ことではなく、「環境や仕組みを設計する」ことです。
採用も同じで、単に「人を増やす」のではなく、「この会社の文化をどうデザインするか?」が本質です。
僕が採用に携わる中で大切にしているのは、「この会社はどんな可能性を信じているのか?」を明確にし、それを言語化し、候補者と共に未来を描くこと。
そして、その未来が候補者にとって「自分ごと」として感じられるようなストーリーを紡ぐことです。
採用とは、会社の価値観を形にし、人と文化をつなぐ「体験のデザイン」。
まだ採用に関わるようになって日は浅いですが、デザイナーだったからこそ、この視点を持って取り組んでいけると感じています。
4. すべては「可能性を信じる」ことから
デザインの力とは、「今ここにないものを信じ、形にすること」。
採用の力とは、「まだ見ぬ才能を信じ、その人が輝く環境をつくること」。
リンクアンドモチベーション は、そんな「人の可能性を最大限に信じる」文化を持っています。
だからこそ私は、デザイナーから採用担当へとキャリアを広げ、新たなチャレンジができています。
採用とは、単なる「人集め」ではなく、「未来をつくる」仕事。
「デザインするように採用する」—— それが、いま何よりも大切にしていることです。