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デザイン系note集

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#プロダクトマネジメント

プロダクトマネジメント組織、ゼロから20名までの変遷

SmartHRのプロダクトマネージャー(以下、PM)組織は、最初のPMが入社してから4年半で20名の規模に成長しました。(正確にはこの原稿を書いているうちに21名になったのですが、キリがいいのでタイトルは20でやらせてください) 20という数字に特に意味はないのですが、すでに過去の記憶がだいぶ曖昧になってきており、このまま忘れてしまうのはちょっと寂しいな、というのと、ちょうど採用コンテンツのネタに困っていたこともあり、この記事を書くことを思い立ちました。 私は1人目のPM

"Product Sense(プロダクトセンス)"とは何か?・磨く方法

どうも、ぶんたです。(@bunbuno0) 音声プラットフォームのプロダクトVoicyのPMをしています。 海外のプロダクトマネージャーの記事でよく"Product Sense"という言葉が出てきます。 この記事ではバズワードとさえ言っています。 また、1,000人のPMを対象に行った"最も不可欠なPMのスキルは?"の中でも、コミュニケーション能力、実行力に次いでプロダクトセンスが入ってくるほど、意識されているものです。 この"Product Sence"に関して、いろ

プロジェクトが迷走したときに読むnote

これまでいくつものプロジェクトを進める中で、目の前の「何をするのか」を考える時間がチームとして長くなればなるほどプロジェクトが迷走してしまうという経験が何度もありました。 そんな迷走を避けるため/抜け出すために実践して効果があったのが以下の3点です。 1. 目的を分解する 2. 分解した小目的を関連づけてマイルストーン化する 3. 状態目標/想定アウトプット/判断軸を明らかにする 今回はプロジェクトが迷走してしまった経験がある方へ向けて、迷走を避けるため/脱するためにや

ロードマップに機能を書くべからず

機能を書くならバックログにまず機能だけが書かれたロードマップから見ていきましょう。時系列に沿って、どんな機能を追加するのか並んでいます。 残念ながら、多くの場合、機能開発が遅延したり、差し込み案件が発生したりして、以下のようになってしまいます。 こうなると、もうこのロードマップは信頼できません。過去の実装がここまで遅延していると、次に取り掛かる機能がいつリリースされるのか分からず、どれの優先度がもっとも高いのかも判断するのが難しくなってしまいます。 こういった「機能」に

デザイナーはプロダクト戦略を思ってる以上に強化できる

こんにちは!私は昨年12月からマネーフォワードのビジネス向けSaaSサービス「マネーフォワードクラウド」のUXおよびUIデザインに携わっています。 マネーフォワードには ”UserFocus” という行動指針があります。私たち「マネーフォワード クラウド」のプロダクトデザイナーは、その体現として ”User Focus Scrum” というプロセスに取り組み、ユーザーの視点を大事にした戦略的なデザイン・ものづくりに努めています。 本記事ではそのような取り組みの中でも特に上

なぜSaaSにプロダクトマーケティングマネージャー(PMM)が必要なのか?

はじめまして。 SmartHR プロダクトマーケティングマネージャー(PMM)のshigeです。 PMMという職種に聞き馴染みのない方も多いかと思います。興味のある方はぜひ、先日SmartHR代表の宮田が書いたブログをご覧ください。PMMのポジションができた経緯がわかります。 私は、2019年9月にSmartHRにPMMとしてジョインしました。 入社から2ヶ月たち、会社やPMMというポジションについての理解も深まってきたところで、SmartHRにおけるPMMの役割をブログ

あなたは回避できてる?ROI にまつわる7つの落とし穴

意思決定の天才達は何を考えているのか?日々は意思決定の連続です。そしてその意思決定のために、みんな大なり小なり ROI、つまり投資対効果について思いを巡らせたことがあるでしょう。 しかし、「自分は ROI の見立てがうまい」「自分は意思決定がうまい」と自信を持って言える人はいったいどれだけいるでしょうか? 世の中には、ROI の見立てとそれに基づく意思決定が天才的に上手い人たちがいます。 彼彼女らは、ふとした問いからはじめて、事業や組織全体の流れを変えることが得意です。

デザイナーのためのプロダクトマネジメント入門講座

最近、デザイナーキャリア相談で話した内容の言語化。UIデザイナーが将来プロダクトマネージャー(PdM)になれるかの問いに対する回答です。 デザインキャリアの先にプロダクトマネージャーはありえる UIデザイナーのキャリアをざっくり2つに分類するとサービスデザインの追求とデザインプロセスの効率化の2つに分類できて、サービスデザインを突き詰めたい人は、その先にあるプロダクトマネジメントの基礎を学ぶことで、UIデザインの精度も高まりサービス設計のキャリアを描けると思います。 U

PMとUXデザイナーのグラデーション

プロダクトマネージャーとUXデザイナーの仕事は線引をすることが難しく、正解はないと思っています。プロダクトマネージャーがワイヤーを引くところまで担当する現場もあれば、アウトカムからアウトプットまで一貫してUXデザイナーが担当する現場もあり、様々なグラデーションが存在しています。そのグラデーションの具体⇔抽象のサンプルを作成しましたので、協業時のたたき台にご利用いただけますと幸いです。 例とするグラデーション フードデリバリープロダクトを例にして、「売上を上げる」という最終

文化人類学と社会学をざっくり知る。プロダクトデザインにどう関連するか?

プロダクトづくりには「リサーチ」という工程があります。 大ざっぱに代表的なものを分けると、UXリサーチとマーケティングリサーチでしょうか。 UXリサーチが、個人にフォーカスし、実際にどういった体験が発生しているかの探索や仮説検証を行うのに対し、マーケティングリサーチはユーザーの集団がいる環境はどういう状態なのかを推定します。 両者を適宜、行き来しながらプロダクトづくりが進んでいきます。 近年、UXリサーチにおいて、文化人類学的な手法や考え方が取り入れられるといった話題は注

15年以上UI・UXデザインしてきた私が、SaaS企業でプロダクトマネジメントに挑戦する理由

デザイナーとプロダクトマネジメントの境界は溶け始めています。「The Product Management Triangle」で描かれたプロダクトマネジメントのカバー領域と、UXデザインがカバーすべき領域の重なりを考えると、自然な流れなのかもしれません。 一方でプロダクトマネジメントも、UXデザインも、一人が担うには領域が広範に渡ります。境界は溶けているものの、どのようにその道程を歩むかはまだまだ探索が必要なフェーズ。先人の歩みを共有することは、デザイナーの可能性を広げるこ

みんながUXリサーチできる組織にするための3ステップ

こんにちは、カミナシでUXデザインとリサーチをしている渡邊 (@nabetaro_san) です! カミナシのプロダクト開発では、UXリサーチを起点に議論や意思決定を進めています。が、今はカミナシには専属のUXリサーチャーがいるわけではなく(ご興味ある方是非🙏)、チームメンバーみんなが実践していく必要があります。 今回はカミナシでみんながUXリサーチを行う上で取り組んだことを3ステップで書きたいと思います。 UXリサーチを取り組む中で、出てきた課題カミナシでUXリサーチ

UXリサーチからプロダクト開発まで一気通貫なつよつよPdMを目指して!

こんにちは!TimeTreeでPdMをしているめーら(@mela_dayo)です。 私はPdMではありますが、UXリサーチも行っています。 今回はなぜUXリサーチに力を入れているのかと、UXリサーチを学ぶにあたってやってみたことを書いてみようと思います。 🌼 🌼 🌼 PdMの私がなぜUXリサーチに力を入れているのかTimeTreeのリサーチ文化について ──「馴染みのレストラン」のようなサービス運営。創業当初から掲げるTimeTreeの運営コンセプトです。 TimeT