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デザイン系note集

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2023年3月の記事一覧

#3-2 顧客理解・ユーザ理解にサヨナラを(UX戦略の教科書)

昨今では、顧客理解 / ユーザ理解に取り組む必要性が様々な所で主張されており、一般常識になりつつある。そして「顧客のことを深く理解すれば、良質な仮説を立案できる」という言説が広く信じられており、マーケティング戦略を検討したり顧客体験をデザインするうえでの前提条件となっている。しかし、このような言説は本当に正しいのだろうか。 結論からいえば「顧客を深く理解すれば、良質な仮説を立案できる、という言説は間違っている」というのが本記事の主張である。この間違った言説が広く信じられてし

デザイナーが構造化シナリオ法を使う上での注意点

noteをサボっていた(?)間、自社の中堅以上のデザイナー向けに、少人数制のUXデザインの12回連続講座を開催しました。やっていく中で、記録として残しておいた方が良いなと思ったことの第2弾として、今回は、構造化シナリオ法でデザイナーさんたちが引っかかっていたところと注意点を記載します。 1.そもそも、構造化シナリオ法とは構造化シナリオ法は、丸善出版から出ている「EXPERIENCE VISION」という書籍の中で、ビジョン提案型デザイン手法のフレームワークとして紹介されてい

「ユーザーを褒めるデザイン」について分析してみた

こんにちは。SOMPO Digital Lab プロダクトデザイナーの林です🙆‍♀️ 皆さんは、「サービスを利用していたら、不意に自分を褒めてくれてちょっと嬉しくなった」という体験はありませんか?私は最近言語学習アプリを日々の日課にしているのですが、アプリの中でキャラクターが自分を褒めてくれるのが、継続の大きなモチベーションになっています。そこで、今回は「ユーザーを褒めるデザイン」に注目し、それがサービスにどのような効果をもたらすのかについて記事を書いてみようと思います!

マリオのUIがフラットデザインになった日を知っているか 〜 【視伝研】UIデザインの歴史を紐解く

今回の視伝研テーマは【UIデザインの歴史を紐解く】です。 年表形式でUIデザインの歴史を作りながらメンバーと意見を交換しました。PCやスマートフォンのOSのUIはもちろん、乗り物の操縦桿やSNSのデザインなど、さまざまな観点で資料を集めてみました。 そこで、元ゲーム屋の性として、個人的に楽しくなってしまうのはやっぱりゲームUIの歴史なのですが… なんか、ゲームのUIってこんなイメージありませんか。 もちろんこういうのを作れることは大事なんだけど、「ゲームでよくあるやつ」以

UIモーション01: UIになぜ動きが必要か?

スマホアプリやWebサービスなど、スクリーン上のUIには様々な形でモーション(動き)が使われています。
こうしたUIモーションは利用者として毎日何気なく目にしているものですが、そこには作り手がいて目的があるはずです。この記事ではUIモーションの目的と効果的な使用方法について考察します。 UIモーションとUIアニメーション「モーション」と「アニメーション」はどちらも動きを表す言葉として、同じ意味で使われることもありますが、元々の言葉の意味を踏まえると以下のような違いがあると言

UIデザインの「あれ」の名前を知ろう

こんにちは。ドヴァ マーケティングサービス部所属の新人デザイナーです。   WebのUI・UXデザインの仕事をしていると、デザイナー同士なら「ここのデザイン、コレをこうしたい(身振り手振り)」だけでほとんど伝わるけど……、クライアントに説明するときはそのイメージと一緒に、正式名称で正しく伝えるようにしよう、と思うことがよくあります。   でも、パーツデザインの名称って意外と知られていないものが多いので、今回はその一部を紹介します。「これは絶対この名前で、それ以外は間違いです!

爆速でAIアシスタント(β)をリリースするために、デザイナーがしたことのすベて

今日、noteの新機能として「AIアシスタント(β)」をリリースしました! このプロジェクトでわたしはデザイナーを担当したのですが、開発チームとしては4,5人ほど、発足から3週間、開発開始から2週間でリリースするという爆速プロジェクトで学びも多かったので、リリースのためにやったことをまとめてみます。 提案するまで(1週目)最初はまだAI機能を組み込むことが決まっていない時にお話をいただいて走りだしました。この頃はリリースの目処ももう少し先に立てていて、まずは「AI機能をno

デザイナーを8年やって気づいた「デザイナーの本質的な強み」

こんにちは、MOCKSのモリシゲです。Twitterで「デザイナー8年やって思ったこと」をツイートしたところ、ありがたいことに1800いいねの反響があったため記事にしました。 デザイナー以外の方にとっては、デザイナーはいかにも芸術家のようなイメージがありますが、デザイナーを経験してみてそれは誤解だと気づきました。 本質的には「情報を整理し、問題を最適化する能力がある職業」と言えると思っています。 本記事は、私がデザイナーを8年間経験してみて気づいた「デザイナーの本質」に

¥100〜
割引あり

60人以上のインタビューから価値と体験を具現化するためにデザイナーが行ったこと

クックパッド デザイナーのよーた(@yotaszk)です。 このnoteでは、3ヶ月間で60人以上のユーザーさんにインタビューにご協力いただきながら「クックパッド」アプリトップのリニューアルを含んだ大施策の具現化のためにやっていた、Figma活用術を紹介します! 事例:クックパッドアプリの新しいアプリトップとテーマ体験新しいアプリトップとテーマは、ユーザーさんが料理の趣味嗜好ごとにレシピをまとめられる仕組みで、検索だけでは出会いにくいレシピとの「偶然の出会い」を作ります(