庭で肉を焼く/GWがやってきた/『砂の女』を読んだ
毎週更新日記です。全然毎週更新できてないけど。
庭で肉を焼く
4月は庭でBBQをめっちゃした。BBQって、食事とエンタメと作業がちょうどいい塩梅で融合してるのがいいですよね。大人が集まる口実として、非常にちょうどいい。食事だけだとエンタメ要素がちょっと足りないから。
自宅の庭でやる分にはそんなに準備大変じゃないし。大人が集まる口実として、やっぱりちょうどいい。まあ普通に、マリカーを一日中やるためだけにみんなで集まるとかしたいけれども。みんな楽しいと思いつつ、そういう「ゲームキューブやるためだけに集まる」みたいのっていきなりやらなくなるから、悲しいね。
前から気になっていた謎楽器「ハンドパン」を触らせてもらった。こういう、変な楽器を演奏できる人、めっちゃ憧れるんだよな~。
自分みたいな楽器できない人間って、「どうせ今から楽器やるなら変わった奴やりたいぜ」とか思うんだけど、どうせやんない。だから、ちゃんと変な楽器をやってる人は憧れる。本当はバグパイプとかやりたい。でも、バグパイプって軍隊の先頭で兵隊を鼓舞するのに使われていたぐらいだから、屋内で演奏すると笑っちゃうくらいうるさいんだよな。熱繰椎造(あつくるしいぞう)先生ってこういう字を書くって知ってましたか。
庭が広いって、それだけで結構やれることが広がるから嬉しい。肉を焼いたり、楽器を演奏したり、めっちゃ燃えてる松明もって走れる。タワマン住んでる奴はさ、マインクラフトでしかめっちゃ燃えてる松明もって走れないんだから。
この時はオモコロライターの山ラジさんが映画を借りてきてくれて我が家で映画鑑賞会をする予定だったんだけど、お天気がポカポカ過ぎたから、やっぱり庭で肉を焼くことにした。山ラジさんには申し訳ないけど、それくらいポカポカだったから……。
焚き火やってると「焚き火でタバコに火をつける」っていうのを喫煙者の人は必ずやるんだけど、あれいいよな~。そして吸った後のシケモクをそのまま焚き火に放り投げる。かっこよ。なんかこう、森で焚き火囲んで野宿してる冒険者ギルドみたいな荒々しさがいい。もうそのためだけにタバコ吸い始めようかな。
でも、楽器と一緒で、どうせ始めるなら人と違ったタバコ愛用したいぜとか思っちゃう。これ、タバコと塩の博物館で展示されてたやつなんですけど、マッカーサーのコーンパイプってマジでコーンなんですね。近くで見たらめっちゃトウモロコシでワロタ。これを駅前の喫煙所とかで吸ったら……。なんか面白がられようとしてる面白くない人になりそうだから、やっぱやめます。
田舎だし庭が広いから、都会暮らしの人を自宅に呼んで庭や家のデカさに驚いてもらえるのは嬉しい。この前は、庭に水道が3つもあるぜとマウント取ってしまった。ただまあ、実態としては家賃を安く抑えたいから安くてでっかくてボロい古民家に双子の兄と2人でシェアハウスしているだけで、全然リッチさや優雅さはない。庭も大家さんとの共同だし。
写真の水道だって、ちょっと前に下水が吹き出して折れて死んだし。自分たちが用を足したときに使用したであろうトイレットペーパーが庭中にぶちまけられて、めちゃくちゃうんこ臭くなったし。それが古民家生活の現実。
GWがやってきた
GWが始まった。が、そもそも就職していないので、GWのありがたみみたいなものはそんなに無い。でもまあ、いつもよりかは心置きなく遊べる気はする。みんなが働いている平日の昼間にぽてまよのアニメを見るのは、いい年した大人なら誰だってちょっと気が引けるから。
去年のGWは、マジでエロ本修復の作業しかしてなかったので結構辛かった。本当は、コスホリックっていう、ちょっとセクシーなコスプレイベントに行きたかったのだが、全然作業が終わらなくってコスホリ参加は見送った。行きたかったのに~。
コスホリの他にも、母の日のお祝いということで家族6人で集まって池袋のサンシャインシティの屋上レストランで食事をする予定もあったが、それもエロ本修復作業が終わらなすぎて自分だけ不参加になった。「母の日のお祝い」より「エロ本をハケでこする作業」を優先してしまうなんて、親不孝がすぎる。頑張ったかいあってオモコロ杯では賞を頂けたが……。
逆に今年のGWは全く予定がない。悲しすぎ。
そういえば、公務員として就職していた妹が退職することになったらしい。妹はこの前書いたVTuberの記事でも触れたが、4人兄弟の我が家で現在就職しているのは妹だけだったので、これで兄弟4人全員が就職していない状態になった。ちなみに誰も結婚もしていない。
子供を4人産んだのに「就職率・結婚率が0%」って怖すぎるだろうな。親不孝がすぎる。マジでごめん。
安部公房の『砂の女』を読んだ
この前DLチャンネルとかで書いたエッセイに対して「安部公房っぽい」とコメントがついていたが、自分は安部公房作品を全く読んだことがなかったので読んでみることにした。こういう文学チックな作品は基本スルーしていたので、全然期待はしてなかったけど。
もう、表紙からして「おもしろ」からめちゃくちゃ遠いい。表紙のイラストが黄色と黒の2色って。いちごミルクキャンディの包み紙ですら3色あるのに。せめてもう少しカラフルであってよ~とか思っていたんだけど読んでみたら普通にめちゃくちゃ面白かった。
あらすじを読んでも全然意味がわからなかったけど、読んでみたらあらすじのまんまの内容だった。砂の壁に囲まれた家に閉じ込められた男と、そこで前から暮らしている女の物語。こんな海外のインディースタジオが低予算で作ったワンシチュエーション・スリラー映画みたいな奇抜な設定の作品が、文学の名作として評価されてるのすごくないですか。
こういったワンシチュエーション・スリラーの映画って好きでよく見るんだけど、正直おもしろい作品は少ない。やはり場所が限定されるとなかなか展開がなくて退屈なストーリーになりがちなんだけど、この『砂の女』はちゃんとおもしろいのでやっぱ文豪ってスゴイ。
高尚な文学作品はちょっとなぁ~とか思っていたけど、砂の壁に囲まれた一軒家から脱出するって、もうリアル脱出ゲームでしかないわけで。めっちゃエンタメしてるじゃん。しかも一軒家にはちょっといい感じの女がいて引きとめようとしてくる。なんだそれ。「セックスしても出られない部屋」じゃん。おもしろいに決まってるだろ。
『砂の女』に登場する家は砂だらけなのだが、自分が住んでいる家も築85年で隙間だらけなので、「思ってるより砂だらけだったりして~」とクイックルワイパーで床を拭き拭きしてみた所この有様だった。どうしたらこの家から脱出できるんだ。別に庭に水道3つとかいらないから。タワマンとか普通に住んでみたいんだから。マインクラフトでしか松明持って走れなくてもいいから。