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オモコロ合宿/YouTuber/夏

オモコロ合宿

日差しが強い、梅雨の合間の晴れの日。

太陽の光を避けるため、ビルの裏を縫うように歩き、レンタカー屋を目指す。

先週末。オモコロ合宿。初日。

私はドライバー担当。万が一にも遅れるわけにいかず、余裕を30分もたせて駅に到着。

しかし便意を催したのでそのままトイレに行き、そのままトイレで余裕をもたせた30分すべてを使い切る。

私はうんこをすると最低でも15分は時間がかかる。だからうんこシーケンスが始まると「あ~あ。うんち始まっちゃった。」といろいろ諦める。

その時点で集合時間まで10分余裕があったとしても、うんこシーケンスが始まるともう集合時間には間に合わない。

この前、山ラジさんの自宅に遊びに行った時もそうだった。集合時間の10分前に到着したが、そのまま駅でうんこを20分ほどしてしまい集合時間に間に合わなかった。

最近は素直に「うんこをしているので遅れます!」と言うことにしていたのだが、山ラジさんに「いちいち報告しないでよろしい」と言われてしまい、確かにその通りだなと思った。

今後うんこで遅れる場合、なんて言えばいいんだろう。



レンタカー屋に近づくと、インターネットの人たちが太陽の日の元で集まっていた。こういうとき、どういうテンションで登場すればいいのかわからない。

けっこうな人数、結構な台数なのでメンバーが揃った車から順々に出発。

知らない人、あんまり知らない人、知っている人。色んな人を知らない車に乗せ、知らない道を走る。

都内の道はややこしい。出発してすぐの交差点が五差路だったので「もっと徐々に難しくなってくれ……」と思う。最初の村出たらいきなり中ボスみたいな感覚。

そのまま「君に決めた!」という具合で前の車について行ったら、全然ナビと違う道に進んでしまった。他人任せでうまくいくほど世の中甘くない。

しばらくしてまた同じ五差路にさっきとは違う進入路から挑む。コンティニューさせてもらえる世の中で本当に良かった。

「星新一・小松左京・筒井康隆たちSF作家御一行が旅行に言った際、万が一事故にあったら日本SF界にとってあまりに損失が大きいから複数の車に分散乗車させた」みたいな話を思い出しながら車を運転していた。実話なのかは知らない。オモコロ合宿の交通手段が大型バスにならない理由、これかも。

その後も都内のごちゃごちゃした道をゆっくり走る。都内の車道ってすぐに信号になるから全然スピード出せなくてすごい。

そう、そんなにスピード出さずにゆっくりノロノロと走っているはずだが、なんか変だなと気づく。

音がすごい。とにかく車の音がすごい。
走行音?エンジン音?とにかくすごい。

この車、なにかがおかしい。

車内ではアニメ『ガールズバンドクライ』の話をしていたが……

「CGなのにめっっちゃ表情が豊かでぇ!!!」
「ゴゴゴゴゴオオオオォォォォ!!!!!!!」

「原作なしオリジナルなのがすごいですよねぇ!!」
「ゴゴゴゴゴオオオオォォォォ!!!!!!!!!」

こうでした。

私も『ガールズバンドクライ』の話に加わりたかったが、もう頭の中は『変な車』の謎解きでいっぱいいっぱいになっていた。

最初は「もしかして騒音タイプのタイヤ履いてる?」と真剣に思った。レンタカーだから安いタイヤ使ってて走行音がうるさいのかなって。

でももう、全然スピード出してないのに「ゴゴゴオオォォォ!!!」である。輪入道運転してるのかと思った。

これはタイヤとかの問題じゃないなと考えはじめる。じゃあ原因はなんだろう。栗原さんに電話したくてしょうがない。


周りの車の音…?
スピーカーの音……?
どこか窓あいてる………?

頭の中で可能性を一つずつ消していく………


「ぼっち・ざ・ろっくもいいですよねぇ!!!」
「ゴゴゴゴゴオオオオォォォォ!!!!!!!」

「バンドリもめっちゃよくってぇぇ!!!」
「ゴゴゴゴゴオオオオォォォォ!!!!!」


この人達、なんでさっきからずっとバンドアニメの話しかしないの???


ふと、シフトレバーに目を落とす。しっかりと「ドライブ」になってるから問題ないな。そう思った瞬間。

M+-の存在に気がついた。

引用元:https://www.e-tp.jp/blog/store/detail/82577


「MTモード付きAT」

そういうものが世の中にはあるらしい。基本オートマチックだけど、なんちゃってマニュアルモードも運転できる。そういう車。

オートマで運転する場合は①の位置にシフトレバーを入れなきゃいけないのだが、私は誤って②の位置にシフトレバーを入れ、知らず知らずのうちにマニュアルモードで走行してしまった結果、低速ギア比になってエンジンがめっちゃうるさかったみたいです。

すいません…MacBookにWindowsいれる変な人とかいるけど、「MTモード付きAT」なる車があるなんて普通に知らないです……。

「M+-」の存在に気がついた瞬間、その正体がなんなのかは全然分からなかったけど、「絶対にコイツが原因な気がする……」と、冴え渡った推測によって事なきを得た。

普通に1時間くらい轟音を轟かせながら走りる羽目になったので、「レンタカー屋さん、お願いだから事前に教えて〜」とめちゃくちゃ思う。

ちなみに『ガールズバンドクライ』ではルパさんが好きです。


途中サービスエリアによる。サービスエリアってはしゃいだもん勝ちだと思うので、名物メロンパンとリッチなカフェオレと31アイスを買った。

その後ものすごい早さで31アイスが溶けて、けっこうしょんぼりする。

私は4人兄弟で、かつては4人全員が同じサービスエリアで働いていた。日によっては4人全員が同じ日に出勤していた。

つまり、おんなじ名札をしてるやつが4人いる状態。仮に姓を「田中」としたら、売店のレジに「田中」の名札をしたやつが3人いて、そして軽食コーナーに行くと、そこに4人目の「田中」がいる。

しかも私は双子なので、売店コーナーでレジ打ちをしている「田中」と全く同じ顔の「田中」が軽食コーナーでうどんを作っていたりする。

だからなんだという話でした。

その後、すっごいおしゃれなカフェに寄った。

私はカフェオレを飲むとその後に必ずうんこがしたくなる体質なので、当然カフェではトイレに寄った。

……のだが、施錠されていないトイレを開けたらお兄さんがめちゃくちゃうんこをしていたので面食らってしまった。

お兄さんとはバッチリ目があい、そのまま申し訳無さそうな顔で「あぁ…すいません…」と言われてしまった。

こちらこそ、なんかすいません……。

カフェではチーズケーキとカフェオレを注文した。

その後は合宿所に向かい、うんこしてBBQして酒のんで寝た。感謝。

オモコロ合宿の2日目は秘宝館に行き、その後漁港で海鮮丼を食べた。最高。

帰りの車でナ月さんに「このM+-ってなんですか?」と聞き、その時点でようやくこの記号がマニュアルモードを表していたことを知った。

知らずに運転してすみませんでした。

Youtuber

レンタカーを返却し、オモコロ合宿解散。この日は父の日だったので、そのまま実家へ向かう。

父は最近仕事をやめた。じゃあこれから何をやるのだろうと思っていたら、

「Youtuber」になるらしい。

ほへ~~~~。

父は聞いてもいないのに、「このYouTube解説動画がオススメ」「このYouTuberがすごい」と言い、びっしりとYouTubeについて勉強したノートを見せてくれた。

最初は「YouTuberかぁ……」と思わなくもなかったが、今やYouTubeの視聴者層はどんどん高年齢化しているし、動画に出る側の人間として高齢者もどんどん参入している。

父のような退職したシニアたちが、なんてことない日常を撮影した「シニアVlog」なるジャンルも存在し、これがけっこうな人気があるらしい。

終いには、なぜか私に対しても「記事よりYouTuberになったほうが良いよ!!!」と力説してきた。ふつう親ってYouTuberになろうとする息子止める側でしょ。

でもまあ、WEB記事が時代に取り残されたコンテンツになりつつあることは確かなので、なにかしら手を打たなきゃなとは思う。

私は今フリーライターとして活動しているが、フリーでこのまま記事を書き続けても未来はない気がする。

去年書いた記事のうち、10万PVとか1万RTとか超えた記事もあったけど、どれも普通にコールセンターとかでバイトした方が全然儲かる。WEB記事ってバズらせようと時間をかければかけるほど時給が下がってしまうので、「シニアVlog YouTuber」のほうが将来性はあるかもしれないな、と素直に思う。

この前、Twitterアカウントを5アカ使い分けているという若者に会った。相当なツイッタラーじゃんと思い「WEB記事とか読む?」と聞いてみたら「流れてきてもクリックしないですね」と答えられてしまい「じゃあ終わりじゃん」と思った。

若いヘビーツイッタラーがWEB記事クリックしないなら、ヘビーでもツイッタラーでもない若い人はもっとクリックしないじゃん。

ショート動画世代にとって、「タイムラインに流れてきた記事をクリックして読み込み、文字を読んだ後にまた元のプラットフォームに戻る」というコンテンツの消費スタイルは、まどろっこしくてたまらないらしい。

じゃあ終わりじゃん。

リアル人生脱出ゲーム、「WEBライターからの脱出」。

始まっちゃった。

実家から帰った後、今年始めて部屋の窓用エアコンを稼働させた。

これです。

私の部屋は窓用エアコンで冷房を賄っている。

エアコン用のコンセントがない上に、天井の高さが建築基準法を下回る高さしか無く、壁が土壁だったりするので普通のエアコンが付けられない。

窓用エアコンは本体に室外機も組み込まれているようなものなので、稼働音がすごくうるさい。

しかも、普通のエアコンと違って、出力によって温度調節する機能がない。0か100、つまり稼働するか停止するかを繰り返すことで設定温度を達成しようとする。

AIがエッチな絵を生成する時代なのに……?

窓用エアコンって10年くらい時が止まっているマーケットで、全く新製品が投入されていない家電界のシーラカンスだったりする。でもマイナスイオンボタンはあったな。すごくいらないです。

だから止まったり動き出したりを繰り返してすごくうるさい。ずっとうるさければ慣れて割と平気だったりするけど、オン・オフを繰り返すので夜寝るときにとても耐えられない。

「……………………………………ガコォォォォオオオオオオオ~~」

↑こんなんを繰り返す。静寂パートが稼働パートのうるささを際出せる2部構成。足して2で割りたい音ランキングがあったら圧倒的No.1。それが窓用エアコン稼働音。

ということで、寝るときは耳栓をつけて寝ている。モルテックスという、耳栓なのに、取り付け方法が図解付きで解説されてる、とんでもなくガチのやつ。

でも、モルテックスを装着すると、接近する蚊に全然気が付けない。

この左側の窓の奥に注目してほしいんだけど……

大家さんの家の屋上、だいぶプールみたいになってるな~~!!!

もう蚊がすごい。実質培養プラントだからすんごい。

そして窓用エアコンって半分開けた窓にはめ込んで設置するから、必ず隙間ができちゃう。

だから部屋に蚊が入ってくる。でも耳栓してたら接近されてもわかんない。だからめっちゃ刺されまくる。


それが我が家の夏です。


夏が近づくと、よく分からないおじさん(本当によくわからないおじさん)が我が家の庭の木陰に車を停めて休息し始める。

「離島に羽を休めにくる渡り鳥的な何か」と思う事にしている。




今年も夏が来る。






<今週の画像>

メルカリで売ってた、めっちゃチンチンみたいな流木



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