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武豊って?—競馬界の生きる伝説、その魅力と偉業を解説


武豊騎手

競馬に興味がなくても、「武豊(たけゆたか)」という名前を一度は聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?それもそのはず。彼は 「競馬界の生きる伝説」 であり、数々の前人未踏の記録を打ち立ててきた日本競馬の象徴・レジェンドとも言える存在です。
そんな武豊騎手のすごさを、彼を語るうえで欠かせない名馬たちのエピソードと共に紹介していきます!

武豊とは?—競馬界を変えた天才ジョッキー

1987年にデビューするとすぐに頭角を現し、10代でG1勝利という偉業を達成。その後も勝ち続け、前人未踏の勝利記録 を更新し続けています。
彼の凄さは、ただの「勝てる騎手」ではなく、馬との一体感が異次元 であること。
「武豊は 馬語を理解している」と冗談半分に言われるほど、馬と息を合わせるのが上手く、馬の気持ちを感じ取って最高の騎乗ができるのです。彼の騎乗フォームは上半身がほとんど揺れず、無駄のない美しいスタイル。そのため、日本国内だけでなく、海外の騎手養成機関でも 「理想のフォーム」 として教材に採用されるほどです。
また、近年では『ウマ娘』の影響もあり、若い世代から 「ウマ娘のおじさん」 として親しまれることも(笑)。しかし、それだけ彼の名前が広く知られている証拠でもあります。

ウマ娘に本人役として出演した武豊さん

天才を天才にした馬—スーパークリーク

スーパークリークと武豊騎手

1988年、デビュー2年目の武豊騎手は、クラシック最後の一冠「菊花賞」でどの馬に乗るかを決めかねていました。そこで、出走予定馬を一頭ずつ見て回ることに。そして最後に残ったのが スーパークリーク でした。
「無意識のうちに、最後まで残しておきたかったんでしょうね。」
彼がスーパークリークのもとに行くと、なんとその馬は 袖を加えて何度も引っ張ってきた のです。
「どこへ行くんだ。もう他に見る馬はいないだろう。 自分と一緒にいればいいじゃないか。」
まるでスーパークリーク自身が、武豊を主戦騎手に指名したかのようでした。そして彼らは、武豊にとって 初めてのG1勝利 となる菊花賞を制覇。その後もコンビを組み続け、天皇賞(秋)を制するなど、武豊の名を世に知らしめました。
JRAのCMでも語られたように、
「もしもその馬が、その男に出会わなかったら—— もしもその男が、その馬に出会わなかったら—— 天才を天才にした馬、それがスーパークリーク。」
この出会いこそが、日本競馬界における伝説の始まりだったのです。

神はいる。そう思った。—オグリキャップ

オグリキャップと武豊騎手

地方競馬からやってきた「葦毛の怪物」こと オグリキャップ。彼は中央競馬に移籍すると、瞬く間にトップホースへと駆け上がり、スーパークリークやイナリワンと共に「平成三強」と呼ばれました。
しかし、引退レースとなった1990年の有馬記念では、不振続きで「もう終わった馬」とも言われていました。そんなオグリキャップに、最後の手綱を託されたのが武豊でした。
ゲート裏で、少し気の抜けた様子だったオグリキャップ。
「おい、お前、オグリキャップやからな」
武豊がそう声をかけると、オグリキャップはまるで 全盛期を思い出したかのように武者震い をした。そして、ゲートが開くと…
まるで「これが俺のラストランだ」と言わんばかりの走りで、奇跡の復活勝利。観客席からは「オグリコール」が巻き起こり、誰もが涙した名レースでした。

日本近代競馬の結晶—ディープインパクト

ディープインパクトと武豊騎手

競馬を知らなくても、その名を聞いたことがある人は多いはず。ディープインパクトは日本競馬史上最強クラスの馬 であり、その主戦騎手を務めたのが武豊騎手です。
彼が初めてディープインパクトに騎乗したとき、その圧倒的な才能に驚嘆しました。
「ぼくはずっとこういう馬を探してた。」
それほどの衝撃を受けた馬との出会い。そして、彼らは 無敗で三冠制覇 という偉業を達成しました。

みんなの愛馬になった馬—キタサンブラック

キタサンブラックと武豊騎手

歌手の北島三郎がオーナーを務めた名馬。春のクラシックではドゥラメンテの前に敗れたものの、菊花賞で激戦を制しG1初勝利を達成。

4歳時には武豊を鞍上に迎え、天皇賞(春)とジャパンカップを制覇。特に天皇賞(秋)では、不良馬場で立ち遅れるも、鮮やかに巻き返して勝利。有馬記念を逃げ切り、見事な有終の美を飾りました。

熱き絆で結ばれた馬—ドウデュース

ドウデュースと武豊騎手

武豊が手綱を託された ドウデュース は、2022年の日本ダービーを制覇した馬。馬主である松島オーナーとの絆も深く、「武豊で凱旋門賞を獲る」 という思いで彼に託されました。
そして迎えたダービー本番、武豊は 完璧な騎乗 でドウデュースを勝利へと導きました。
日本ダービー6勝という偉業を達成し、彼の伝説はまたひとつ増えました。

武豊騎手は名馬に乗りまくっているので、すべてを紹介することは出来ませんでしたが、他にもたくさんの名馬に乗っているので、機会があれば紹介させていただきます!(他の馬のファンの方々、今回はいれてなくてごめんなさい!)

武豊が引退したら競馬界はどうなるのか?

彼は競馬界の象徴であり、彼の存在があるからこそ競馬が盛り上がっている部分もあります。しかし、年齢を重ねてもなお 「伝説を更新し続ける」 彼が、まだまだ競馬を盛り上げてくれることでしょう。
武豊騎手のレースを観ること。それだけで、競馬の面白さは100倍に感じられるはず。
ぜひ、彼の走りに注目して、競馬の世界を楽しんでみてください!

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