
夫婦の役割分担を大臣で考えてみた
はじめに
「旅行大臣よろしく!」
そう言って妻に旅行の計画を託すと、彼女は一気にやる気を出す。
ホテル、観光地、移動手段、子どもたちの楽しめるスポット…完璧なプランを練り上げるその姿は、まさに 「大臣」 の風格。
そんなやりとりをしていると、ふと気になった。
「私たち夫婦は家庭内でどんな役割を担っているんだろう?」
そこで日本の内閣に当てはめて、それぞれの大臣はどちらが担っているのか、軽~い気持ちで話し合ってみることにした。
これは「今後の分担を決める」 という重たい議論ではなく、
「現状こうだよね~」 と整理するくらいのもの。
話してみると、「このポストが欲しい!」とか、「この仕事はもう譲りたい…」とか、意外な気づきが出てきた。
役割分担は固定するものじゃなく、ゆるく調整しながらやっていけばいい。
そんな前提で、「家庭内閣」を整理してみた。
家庭内閣を考えてみる
1. 内閣総理大臣:永久欠番
まずはその国のリーダー、総理大臣。もちろん私と思いきや
妻から「夫婦は対等」の一言。
なるほど、確かにそうだ。
総理のポストを空けておくことで、お互いの意見を尊重できるのかもしれない。
2. 総務大臣:夫
将来設計を積極的に企画し家族運営の統括を担当。
どんな家庭にしたいか、子どもは何人持ちたいか、家事育児をどう分担するか、住居はどうするか、教育資金はどうやって貯めるかなど、議題提起し、話し合った内容をエクセルにまとめていくのは私の仕事。
3. 法務大臣:夫
家庭内のルールを作り、家族が順守できるような環境を構築する。
我が家には現在
「働かざる者食うべからず」
「寝る前におもちゃを片付ける」
「食後の手洗いと歯磨きはワンセット」
「兄弟ケンカで相手を叩くときは背中にする」
「他の人がピアノを演奏しているときは離れて手を後ろに組んで聴く」
といったルールがある。ルールは作るよりも守らせる方が難しい・・・
4. 外務大臣:妻
旅行を企画・計画・実行する。
じぶんたちも、幼い子どもたち3人も、全員が楽しめるような旅程にするのは至難の業。
しかし妥協は許されない。だって今しかできないことがあるから。
5. 財務大臣:夫
家計管理を担う。
固定費のリストアップと定期的な見直し、銀行口座・クレジットカードの管理など、すべてエクセルにまとめていく。
変動費はあまり気にしない。
我が家の買い物におけるポリシーは
”必要だから” という理由で買わず
”欲しい” と思ったものを買う
年間で収支プラスになればすべてよし!!
(元銀行員でFP資格を持っている妻がこのポストに就かないという我が家の七不思議)
6. 文部科学大臣:妻
子どもの教育環境の整備を行う。
習い事や保育園とのやりとり。絵本や教材の選定。
他にも折り紙や工作、お絵描きなど子どもたちの創作意欲に根気よく付き合い、彼らがのびのびと遊び、学べるような環境を作ってくれている。
7. 厚生労働大臣:妻
家族の体調管理、定期健診、予防接種、薬の調達などを担当。
子どもが保育園でもらってくる風邪をうつされるたびに強靭になっていく妻。
私はそんな彼女の指示に従うだけの補佐役である。
8. 農林水産大臣:妻
料理のプロフェッショナル。
こだわりの新鮮な食材を仕入れるようになってからさらに腕に磨きがかかっている。キッチンに立つ大臣には誰も逆らえない。
一方で、よくわからないお菓子やジュースが常備されていることを、
たま~に財務大臣に指摘されている。
9. 経済産業大臣:夫
家族の資産をどのように成長させるかを考える。
株の現物取引、IPO、投資信託、仮想通貨、クレジットカードのポイント戦略・・・
いろいろ語りだすと止まらなくなりそう。別の記事にするか・・・
割といろいろ手を出しているのに、特に動揺することもなくどっしり構えている妻に感謝。
10. 国土交通大臣:夫
住居のインフラ整備、車の運転と維持管理を担当。
本職が生産技術ということもあって部屋の動線の最適化なんかを考えるのは好き。車の運転も割と好き。
11. 環境大臣:夫
ゴミカレンダーと向き合い、ゴミを分別し、ゴミを出す。
月1回の段ボール回収を3カ月連続でスルーしてしまい、納戸がパンパンになったことがある。
ちなみに家の周りの清掃は妻の担当。最近は専らネコのフンと格闘している。
12. 防衛大臣:妻
家庭の安全管理を担当。
玄関の施錠管理、防犯対策、災害対策、非常食の管理など、私が思い至らないところを積極的にやってくれるので非常に助かる。
13. デジタル大臣:夫
家電やスマート機器の設定・管理を担当。
家の中にあるすべての電子機器は私が選んで私が設定した。
おわりに
夫婦で役割を整理してみると、今の生活がお互いの支え合いで成り立っていることに気づく。
総理大臣はいなくても、各大臣がそれぞれの分野で能力を発揮することができれば、その家庭はうまく回る。
もちろん、時には職務怠慢(家事サボり)や閣僚の異動(役割の交代)もあるが、それもまた柔軟な運営ということだろう。
結局のところ、大切なのは「完璧な分担」ではなく、「お互いの得意なことを活かしながら、無理なく支え合うこと」。
それさえできれば、たとえ総理不在でもこの家庭は存続していくのだ。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
スキやコメント、フォローなど気軽にお願いします!
↓我が家のルールの一つ
「他の人がピアノを演奏しているときは離れて手を後ろに組んで聴く」

↓そのほかよく読まれている記事
いいなと思ったら応援しよう!
