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3人目という選択

はじめに

次男が産まれてから1年5ヶ月。
長い間我々夫婦を悩ませていた場所見知りや母親依存は気がつけば収束していて、今やどこでも誰にでもニコニコ愛想を振りまくし、ついには父親である私の「おいで!」にも応じるようになってくれました。

子どもって大人が何となくぼーっと過ごしているうちにグングン成長するんだなあ〜
としみじみ思います。

3歳手前の長男は保育園にも慣れ、次男は精神的に安定し、ようやく1日のリズムが定まってきた我々一家。
やっとここまで来たと思う一方で、「次」をどうするかをなんとな〜く考えている今日このごろ。

今回の記事は「3人目」に関する内容です。


3人目を考える

夫婦で何かをじっくり話し合う時間って無理矢理にでも作らないと確保できないですが、車に乗っている時間などは子どもたちをチャイルドシートに縛り付けているので、意外と深い話ができたりします。

「どんな家族にしたいか?」
という議題の1つの理想に
・子ども3人
というのがあるのですが、これは夫婦で意見が一致しています。
今我々は4人家族ですが、夫婦と兄弟、母長男と父次男のように何かをするときには二人ペアになることが多いです。これはいい意味でも悪い意味でも家族の関係性が安定します。
ここにもし3人目の子どもがいた場合を想像してみると、一気に家族の関係は複雑になるんじゃないかと思っています。
例えば夫婦で意見が一致しても、子ども3人が反対すれば、もしかしたら覆るかもしれない…
兄弟喧嘩をしたときに必ず長男が勝つのではなく、年下の2人が結託して下剋上するかもしれない…
私は
「そういうのおもしろい!」
と思ってしまうタイプなのですが、どうやら妻も同じだったようです。

そんな話をして、「欲しいねぇ〜」と言いながら時間はあっという間に過ぎていき、そろそろ本気で考えないといけない時期になりました。
3人目を迎えるのが現実的なのかどうか
ちょっと冷静になってこれを考えていきます。


①お金

衣食住、教育、習い事、病院など様々なところでお金が必要になりますが、これらを3人分というのはなかなか大変な額です。

特に大学進学をする場合、それまでとは桁違いの費用がかかります。
そのお金も親が準備するという考え方が一般的なのかもしれませんが、凡庸な我々の収入ではとても賄えません。
そこで、ちょっと考え方を変えて
「大学は本人が希望していくもの」
と捉え、基本的には子ども自身でなんとかしてもらうという方針にしています。
ただいきなり何百万ものお金は準備できないと思うので、子どもが産まれた直後から本人名義でコツコツ積立投資を続けていき、18歳になったらこれを渡すことにします。足りない分は奨学金を借りるなりバイトをするなり、自分で何とかしてもらいましょう。
自立した大人への第一歩!

投資についてはある程度子どもが大きくなったら運用の状況を一緒に見ることで、あわよくばお金の勉強にもなるかなと思っています。
もし大学進学しないのであれば(大学進学の価値は将来低くなっていくと実は思っています)、起業だったり新生活だったりに使ってくれればいいです。

こう考えればお金のハードルはぐっと下がり、会社や自治体から子ども一人あたりに給付してもらえる子ども手当も存分に使い、世帯収入と合わせれば何とかなりそうです。
といっても楽な道ではないので、私達も自分の本業ばかりに頼らずいろいろな収入源を日々模索していかなければなりません。

②時間

特に子どもたちが小さいうちは育児に大きな時間を割く必要があります。
私は子育てにおいて最も重要なことは、子ども一人ひとりと真摯に向き合うことだと考えています。そのためには我々親の時間と精神的余裕を確保しなければなりません。
そしてそのためには家事の効率化(必要な家事と不要な家事の整理、分担の最適化)、会社に出て働く時間の最小化が必要です。
私は最適化大好き人間なので、妻と私の精神が安定に保たれ、かつ子どもと向き合う時間、個人の自由時間が確保できるような1日の流れを日々試行錯誤しています(もはや趣味です)。
幸いにも私は子どものころから
「自分のことは自分でやる」
ように育てられたので、自分の世話をするのに苦労はしません。
基本的には妻も私も
「自分のことは自分の責任で」
「子どものことは2人で同等の責任で」
というポリシーを持って家庭を運営しています。
家事の最適化を客観的に考えるときに、大人二人がちゃんと戦力になることがどれだけ助かるか・・・そういう風に育ててくれた親には感謝です。

少し話がそれました。
会社で働く時間(=家事育児の戦力になれない時間)については、育休や有休、リモートワーク、フレックス勤務などあらゆる制度を駆使して1分でも減らしていきます。
例えばフレックス制度を使って勤務時間を1時間早めれば、通勤時の混雑が回避でき20分短縮できます。
たかが20分されど20分。
これの積み上げは大きいです。

育児の一部を他人に任せることも一つの手です。
我々はいわゆる核家族ですが、妻も私も両親は遠方なので気軽にじじばばに子どもの面倒を見てもらえる環境ではなく、今住んでいる場所に昔からの友達がいるわけでもなく、基本的に頼れるのは自分のパートナーと保育園や子育て支援センターなどの公的機関だけです。
3人目のお世話にしっかり時間をかけ、かつ長男次男をないがしろにしないためにも、保育園(行ってもらった方が家に帰ってきてからしっかり愛情を注げるという経験則があります)などは積極的に活用します。
少々お金がかかったとしても妻が働き出すまでの間は赤字覚悟で、貯蓄や副業でなんとかやり過ごすしかありません。
「子どもが小さいうち」はお金よりも時間を優先することになりますが、しっかり向き合う育児は不可能ではないと思います。

③妻のキャリア

妻はもともと銀行員で、イヤイヤ言いながらもそれなりに充実感をもって仕事をしていたようです。何に充実感を感じるのかというのを突き詰めて考えていくと、要は
「いろんな人と会話をするということ」
だそうです。
長男の妊娠を機に退職して約3年。会話の相手はほぼ夫と言葉の通じない乳幼児で、子育ては楽しいと思いつつも早く社会に出て人とのつながりを持ちたいと思っている妻にとって、3人目の出産というのは社会復帰をさらに遅らせることになります。
先に再就職して、数年後に3人目を・・・も考えましたが
・高齢出産にさしかかる
・妊娠中も仕事をする必要がある
・子供が1歳時点で復帰しないといけない
・次男の保育園入園のタイミングによっては、発熱によるお迎えが頻発する可能性がある
というデメリットがあります。
私の余力を最大限使ったとしても、お互い余裕のない生活になってしまう恐れがあります。
熟考した結果、妻は早めの社会復帰よりも3人目の出産を優先することを決断しました。

結論

話し合いは以上になります。
夫婦としての結論は、
「3人目は非現実的ではない。チャレンジする価値は十分にある」
となりました。
まあ、だからと言ってすぐに子どもを授かれるわけではないのですが、もし3人目がやってきても今いる家族全員で力を合わせて、楽しい家庭にしていけたらなと思います。

今回、私達の論点は
・お金
・時間
・キャリア
でしたが、家族によってはほかの論点もあると思いますし結論も様々だと思います。
お互いが納得できているのであれば、どんな苦労の道でも乗り越えられると信じています。

少しでも心に響いたなら嬉しいです。