手技棒の使用法~面を使う【手技道コラムNo.158】(再掲)
2017.4.29掲載
こんにちは、手技道の多治見です。
さて、今回は予告したとおり手技棒の使い方についてです。
先日見事初段位に田屋、内田、治実が合格致しました。この際に手技棒の使い方についても試験を行いました。
ここで、皆苦手だったのが、手技棒を「面」で使うことでした。
手技棒は形状的に先端の尖った位置を使うイメージが強いのか、人によってはこの先端の部分ばかり当てて使用します。
手技棒は元々手の数倍圧力が加わります。
その為、先端部分があたると大変痛く、加減次第では皮膚を傷つける恐れがあります。
また、先の部分ばかり当たると、硬い拘縮に上手に当てないと固まった筋膜やコリがとれません。
そこで大事なのが、先端の下の面の部分を使うことです。
この三角形の裏の部分です。
先端部分からこの面の部分を上手に皮膚に当てるように使うことで、
広範囲の拘縮を一気に取ることが出来ます。
私達の場合は、この使い方を「面」と呼び、硬い部分を見つけたりする検査的な使用法にも使えるために大変重要です。
この面を使うのに重要なのが、面と先端の当て方を使い分ける角度です。
手技棒の基本としての持ち方を工夫すると、楽に行なえます。
まずはこのように手を当てます。
次にこのように握り込むと先程の面の部分を体に当てやすくなります。
あとは手首を回しながら気のなるところをほぐすように行うと、
少ない痛みでも拘縮を解除することが可能です。
回し方等は機会がありましたら、動画等でご案内したいと思います。
実は上記の写真だけでも、技術的には結構貴重だったりします。
今回は簡単ですが、
手技棒の基礎としての面の使い方でした。
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