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プラスチック・アンブレラに対する私なりの考え。

 どうも、初めましての方は初めまして。
  ゆうさんPと申します。

 さて、第6回目の今回はタイトルにもありますように三峰結華ソロ曲「プラスチック・アンブレラ」について個人的な意見を書いていこうと思います。大変長尺になりますが、どうかお付き合いください。

    個人的解釈も含みますので苦手な方は
      ここで引き返してください。

 では、まず初めに皆様に確認です。
アイドルマスターシャイニーカラーズ
(以後シャニマス)
ユニット名:L'Antica(アンティーカ)
三峰結華ソロ曲「プラスチック・アンブレラ」
     既にお聞きですか?
先日アイドルマスターシャイニーカラーズSong for Prism(以後シャニソン)にて遂に実装されましたね。大変嬉しく思います。シャニソンでの実装に伴い今回のnote作成に踏み切りました。

 まず、ソロ曲に触れていく前に
歌唱アイドル:三峰結華について、そしてソロ曲を歌うまでを簡単に説明します。

自由奔放で掴みどころのないサブカル系眼鏡女子。美人でノリもよく、初対面の人に対しても気後れせずに話ができる。大学1年生。 年齢 19歳 身長 158cm 体重 44kg 出身地 福島県 3サイズ 73/52/81 誕生日 1月16日 星座 山羊座 血液型 O型
こちらが簡単なプロフィールとなります。

    「明るくてノリがいいムードメーカー」
これがアンティーカ:三峰結華に抱く印象だと思います。「元気、賑やか、楽しい」そんな方向を期待する人が多い中で「プラスチック・アンブレラ」のような「落ち着いた」楽曲がソロ曲として誕生したのはファンとしての視点で見れば衝撃的なことだと思います。ですが、物語の中でプロデューサーは「これはチャンスだ」と「みんなの見たことのない三峰結華を見せつけて欲しい」とそう考えての行動でもあり、もちろんそれに対して三峰結華本人は「見せたい私だけ見ててほしい」と言う気持ちもあり最初は少し乗り気には見えなかったが、プロデューサーが「この曲の中の少女を演じてほしい」と三峰結華のことを考え、やりたいことをやれる環境を整え、本人の気持ちのフォローまでしてくれていることに三峰結華は安心をして何の不安も感じることなく、「プラスチック・アンブレラと言う楽曲の中の儚げな少女を演じる事」を承諾しました。ここまでが「プラスチック・アンブレラ」を歌うまでのお話です。

さて、ここからは歌詞に触れていこうと思います。

まず、最初の部分
「頭痛止め 切れた 驟雨(しゅうう) 今夜降るでしょう 無数 歩く人 人、人、人」 の部分から話しましょう。
頭痛止めが切れる→普段の自分に戻る。アイドルという魔法が解ける。といった事だと考えます。
次に、「驟雨」(しゅうう)とは
急にどっと降りだして、しばらくするとやんでしまう雨。にわか雨。夕立。つまりは通り雨です。
情景としては普通のことかもしれませんが、私は「歌詞の始まり」と「アイドル:三峰結華」の始まりをかけているのではないかと考えます。
まず、三峰結華とプロデューサーが出会ったのは急な雨で雨宿りをしたことが出会いでした。
急な雨→驟雨 である事からも納得できるかと思います。三峰結華にとって雨とは特別なものであり、だからこそ歌詞にこのフレーズを入れたのであれば少々目頭が熱くなります。

また、別の視点だと「雨=人の視線」という見方もできます。この考えはまだまとめ切れていないのでまた別の機会に…

次は 「どうせ 失くす物 どうして? 錆びてても尚 両手で握りしめて 手離せない」
             の部分についてです。
これは普通に考えればビニール傘の事でしょう。
ビニール傘って何故か気がついたら無くなってたりするんですよねぇ…(笑)
私はこの部分は三峰結華の中の予防線では無いのか?と考えます。傘=外との隔たり
長い時間一緒に居れば、心の隔たり等無くなっていくのが自然な流れです。ですが、どれだけ親しくなろうとも予防線は張っておきたいものです。踏み込まれたく無い領域を守るものが例え錆びていようとも、失われていようとも、手を離すことができない。それも両手でしっかりと…
少し壁を感じる言い方かも知れませんね。
ですが、自分を自分たらしめる部分を守りたい。と思うのは至極当然のことです。私は「心に踏み込まれたく無い」「すごく怖い」と言った一種の防衛本能なのでは無いかと考えます。

そして今回もっともお話ししたかった部分。
「丸が欲しいの 丸 正しいの 丸 はみ出したくない」について。

まず、前提として三峰結華は色々なことに挑戦的です。苦手なことも自分の力に変えるために何でも吸収しようとしています。「Good-bye ラブレター」内でも、「いるいる、全部 何もかも学習していつか出力してみせる」と言っており、お仕事の際も見せる範囲を変えてその時その場での最適解を導き出そうとしている…のですが、それが「裏表のある感じ」「八方美人」「計算し尽くしている」と言ったマイナス寄りな印象を感じる人もいるのが現状です。この事からもわかるように、三峰結華は「多面体」であると私は考えます。多面体だから見せる面を変えられる。と言うのも一つではないかと思い、それを踏まえて歌詞を見ると、
「丸が欲しいの 丸 正しいの 丸 はみ出したくない」
と、丸に執着をしているように感じませんか?
丸=一般的 と捉えるのであれば、多面体である事は普通ではない。と本人の中で決めつけてしまっているのかも知れません。多面体だからこそ丸に憧れる。丸が正しいから丸が欲しい。丸からはみ出したくない。アイドル:三峰結華を丸とするのであれば、アイドルではない、ステージ上にいない三峰結華は一体どうなんでしょうか?世間のイメージとは違う本人に丸ではないと言う現実は少々酷ですね。
アイドルを天職にする女」これが三峰結華のキャッチフレーズでもある事からもそう言った面での葛藤は人一倍あるのかも知れません。

これを書いている途中でまた別の解釈も生まれてしまったのでそれも書きます。

丸=「求められている範囲」
そこから出る=「期待を裏切る」
と考えるのであれば丸をはみ出したくないと言うのは当然の想いかも知れませんね。

次に「わたしの表情 わたしの本性 覆い隠せ すべて」ですが、
前述した通り「傘=外との隔たり」とするならば傘の内は「自分の世界、本当の自分」
という事になります。傘の外は「みんなの求める姿を演じなければならない。」「弱い本性、不安げな表情を見せるわけにはいかない。」「だから全てを覆い隠して欲しい。」そんな願いがあるのかも知れません。しかし曲のタイトルをあてがうのならその隔たりは「透明」なんですよねぇ…

次の歌詞は「ねぇ 誰か見つけて 誰も近づかないで ビニール傘の向こう 溶けてゆく夜」です。
先程傘の内ですべてを隠して欲しい。と言っていましたが今度は「見つけて欲しい。でも、近づかないで欲しい。」と一見すればチグハグなことを言っているように感じます。ですが、前述したように「怖い」という気持ちを前提に考えると「本当は誰かに見つけて欲しい。」「必要とされたい。」「でも、それが怖いから来ないで欲しい。」「求めないで欲しい。」と言った風にも受け取れるのではないでしょうか?「需要≠供給」となることを恐れているのかも知れませんね。
ビニールの傘の向こうは現実の世界。
その世界が夜でしかも溶けている。
私は夜というイメージは「静か」「暗い」「悲しい」「先が見えない」と言う風に捉えています。それに当てはめて考えるなら、ただでさえ先が見えないのに現実が歪んで見えている。はっきりとしていない。「未来への漠然とした不安」を謳っているのではないかと考えます。

次は「降り注ぐ音から 世界から遮った ビニールの傘の中で 鼓動が疼く」から
降り注ぐ音→周りの声、視線、期待、羨望
そんなものから傘の内:自分の世界に閉じこもる。
でも、変化を求めている自分もいる。だから心臓が高鳴ってしまう。「変化が怖いから自分の世界に閉じこもる。でも、変化を求めているから疼いてしまう」そんな風に感じました。
ここまでが1番の歌詞となります。
歌い方はどこか儚げで消えてしまいそうな不安感を抱えている女の子、といった印象を受けましたね。
さて、次に参りましょうか。

「いい子 してること 一応、がやめられない 置いてけぼり食らうのが こわかったの」

まず、三峰結華はユニットの潤滑油的な立ち位置にあります。

いい子とは:気立ての良い子、また行儀が良く大人の言うことをよく聞く子供。が定義として真っ先に出てくる内容です。
ですが、このいい子が抱える葛藤もあります。

・自分のニーズを優先できず、自分の幸せを犠牲にしてまで人のニーズを優先する。

・人の感情に責任を感じ、人の機嫌を取るために多くのエネルギーを費やす。

・人を怒らせることを恐れて、自分に必要な境界線が引けない。

・忙しさや人のことで怒りなどの感情を無意識のうちに抑制しているため、急に感情が爆発し、強烈な罪悪感に襲われることが多い。

・他者から認められないと、パートナー/親/従業員/経営者としての自分が“十分”と思えない。

・率直なコミュニケーションが苦手で、意見の衝突や不一致を避ける。

・完璧主義で、間違いを犯すことを極度に恐れる。

といったようになんだか見た事があるような内容ですよね。
「一応が、やめられない」ここから感じられるのは「ここまではやらなくてもいいかな?」と感じていながらも念の為やっておく。といった保険にも見えますよね。
「置いてけぼり食らうのがこわかったの」
三峰結華のSTEPを見た事がある人ならわかると思いますが、まだ正式に所属していないのにレッスンに参加したりなど意欲的に動いている…といったように見えますが、これには「偶然出会えたー夢みたいな話だから 最初から大事に抱えてきた人たちに追いつこうと思ったら ただ頑張るだけじゃ足りやしない」とSTEP内で語っており、足りないと置いてかれるという風に感じていたのかも知れませんね。

次は「わかってほしい わかられたくない わからないでいてね」この部分は全て「ひらがな」で書かれているんですよ。みなさんはひらがなにどんな印象を受けますか?私は「幼い、まとまっていない、落ち着かない」と言った印象を受けます。
それから考えるなら「本当は気づいてほしい。でも、気づかれたら今が変わってしまう。だから気づいてほしくない。」と私は考えます。

次は「濡れたままで 進むだなんて ありえないって ほんとに」と続きます。

濡れたまま→完璧ではない状態。期待に応えられていないまま。と感じました。ちゃんと出来ていない状態…そんな状態で前に進むなんてありえないですよね?

次は「ぶつからないように 隙間を縫ってきたの ビニールの傘の向こう 行く先はどこ」です。

ぶつかるという事は「揉め事が起こる」「スムーズに進まない」といったマイナスな出来事。その隙間を縫うということは揉め事を起こさない。まさに潤滑油的な存在ですね。言い方を悪くすれば「楽な方に逃げ続けている」とも取れてしまいますね。
「行く先はどこ」と質問しているはずなのに「?」がついてないんですよね。もしかしたら行くべき方向を本当はわかっているのかも?

「絶え間なく流れる ホワイトノイズみちてた ビニールの傘の外の 街鳴り 聴いてた」の部分

ホワイトノイズには様々な効果がありますが、もっとも注目されている効果は「集中力向上、リラックス効果、安眠効果」となります。
街鳴りは「ポップミュージックの宣伝戦略用語で、売り出したい楽曲を街中で流すこと。」と書いてあります。この事から、「街には常に音楽が流れており、それが自分にとって落ち着く空間である。」という事でしょう。自分だけの空間に閉じこもっていたが、外の世界に居場所、落ち着く場所を見つけた。という事なのでしょうか?

次は「ねえ 誰か見つけて」
やっと言えましたね。

「ぶつからないように 隙間を縫ってきたの ビニールの傘の向こう もう 曇り空」ですが、
自分が変化した事でビニール傘の向こう、周りの反応が変わり雨から曇り空に変わった。心情の変化なのではないでしょうか?晴れではないのはまだ変化したばかりでおずおずと…といった事なのではないかな?と考えます。

「何もかも 滲んだ 世界から 今から ビニールの傘を閉じて まぶたを開けて」
今まで降っていた雨が止み、滲んだ世界から、自分だけの世界から飛び出し、まぶたを開けて前へと歩み出す。一歩一歩はちいさくとも確実に前へと進んでいく。良いですよね。未来へと歩み出す姿は。

最後に「頭痛止め 切れた 驟雨(しゅうう) 今夜降るでしょう 無数、歩く人 人、人、人」
一番最初と同じ歌詞ですが、ここまで一通り見てきた今では全く違う印象を受けます。最後の歌詞をどう感じるかは人それぞれだと思います。なので、最後は何も言いません。

2番は少し明るく歌っているように感じましたね。少しずつでも前向きに変化している。そんな風に考えます。

さて、ここまで随分長い時間お付き合いいただきありがとうございました。本来なら2つほどに分けて書いたほうが読みやすかったと思いますが、どうしても1つにまとめたかったのです。それだけこの曲に対する想いを知って欲しかった。

では、この辺で今回の記事は終わりたいと思います。みなさま、ここまで本当にありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう。

またね!

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