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真庭発「ニューガーデン映画祭2025」最新情報!

ノーザンオカヤマ勝手に応援団の衆楽舎です。真庭で今年も開催される「ニューガーデン映画祭」について、最新情報が入りましたのでご紹介します!


ニューガーデン映画祭とは

今年で3回目の市民による手作り映画祭

衆楽舎noteでもその熱狂ぶりをリポートしたのを覚えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか? 昨年よく読まれた記事のランキングにも入っていましたので、注目している方も多いはず。

今年は3/21(金)-23(日)の3日間に決定したとのことで、どんな内容になるかワクワク待ち侘びておりましたら、主なラインナップが発表されました!
早速、概要をお知らせします。

ニューガーデン映画祭(NGFF)」は、真庭市在住の映画監督・山﨑樹一郎さんの呼びかけに賛同した市⺠有志が実行委員会を立ち上げ、2023年に誕生した小さな町の手作りの映画祭です。

会場の一つとなるビクトリィシアターは、人口減少の影響もあって公共の映画館がなくなってしまった真庭市に、「こどもが映画を楽しみに来られる劇場を。世界的に評価の高いものや、知性を育めるような良質な作品を上映する映画館を作りたい」という思いで市民有志が古民家を活用して2022年に立ち上げたミニシアターです。その思いをさらに大きく羽ばたかせ映画祭へと発展し、毎年続けて今年が3回目の開催です。

ビクトリィシアターは、2024年11月22日に発売された書籍『人が集まる、文化が集まる!まちの個性派映画館』でも魅力的な映画館として紹介されています👇

ビクトリィシアターの誕生物語はこちらでぜひ👇

"ニューガーデン"という名前に込めた意味

名前の由来について、実行委員会に伺いましたら、とても素敵なお話を聞きましたので、そのまま引用します。

“ニューガーデン”という名は、映画という体験が糧となり、ここに豊かな根っこが育ちますようにという願いを込めて名付けました。また、もともと映画館がなかったこの町で、映画を糧に土を耕し、新しい「庭」をつくるという挑戦でもあります。映画鑑賞はもちろん、訪れた人同士の出会いや交流も、すべてが土壌づくりの糧となると思います。「庭」は真庭という地名にちなんでもいますが、「庭」をひとつの概念的な「遊び場」としても捉えることができます。その「遊び場」を、映画を通して老若男女様々な人たちが往来し、ともに遊んで交流し、去り、そしてまた訪れる。それを繰り返すことにより、さらに複雑でたくましい根っこが地域に育つようにと願っています。

NGFF2025プレスリリースより

いやいや、素敵すぎる。一緒に庭で遊んで、庭を耕していきたくなりますね!

発起人・プログラムコーディネーターの山﨑監督とは?

2022年に劇場公開された『やまぶき』という作品をご存知でしょうか?山﨑監督は、2006年に真庭に移住し、農業をしながら映画を製作しています。この作品は、陽の当たらない場所でも花を咲かせる「山吹」から着想を得たというもので、国際的にも高い評価を得て、話題になりました。真庭をはじめノーザンオカヤマの見慣れた風景があちこちに出てくるのも見どころです。

改めて、プロフィールをご紹介します。

大阪市生まれ。2006年真庭市に移住し農業をしながら映画を製作。初長編作品『ひかりのおと』(2011)は岡山県内51カ所で巡回上映を行う一方、東京国際映画祭やロッテルダム国際映画祭ブライト・フューチャー部門にも招待される。また、ドイツのニッポンコネクション映画祭にてニッポン・ヴィジョンズ・アワードを受賞。第2作『新しき民』(2014)はニューヨーク・ジャパンカッツ映画祭にてクロージング上映、ニューヨーク・タイムス紙でも高く評価され、高崎映画祭新進監督グランプリ受賞。『やまぶき』(2022)は第30回カンヌ国際映画祭ACID部門へ日本史上初選出、第51回ロッテルダム国際映画祭タイガーコンペティション正式出品、第4回大島渚賞など、国内外で高い評価を得ている。

山﨑監督による作品セレクトは、過去2回含めてシネフィルも唸るさすがのラインナップ!親子で楽しめるアニメ映画やこどもたちとのワークショップで制作される作品の上映もあったり、いろんな世代が楽しめる内容になっています。

『やまぶき』については、こちらのコラムもご参照ください。東京国際映画祭で作品選定ディレクターを経験し、今はフリーランスで映画の魅力を伝えている矢田部吉彦さんによるインタビュー記事なのですが、監督の映画への姿勢と作品の魅力が伝わってきます。

今年の見どころは?

4つのセクションを設け、国内外の良質な作品をセレクトした特集上映がされるとの発表がありました!第一線で活躍する映画監督や多彩なゲストを招いたトークイベントも映画祭ならではの醍醐味。

地域の飲食店などと連携し、町飲みイベント「シネマ de のみ~の」や「シネマルシェ」など、"食"を通して気軽に集い交流しながら真庭の町を楽しめる仕掛けもあるそう。

映画好きも、旅好きも、町歩き好きもみんなで集合したいですね!「映画」をきっかけに、濃密で刺激的な3日間を過ごしましょう🎬


4つのセクション

では、今年の4つのセクションをご紹介します。

(1)Bette Gordon’s New York in the 80’s / 80年代、ベット・ゴードンのニューヨーク

ベット・ゴードンは、米国インディペンデント映画の先駆者の一人。1970年代末から80年代にニューヨークのアンダーグラウンドで起こった音楽やアートのムーブメント「ノー・ウェイヴ」周辺で活動した映画作家であり、「セクシュアリティ」「欲望」「権力」をテーマにした大胆な探求と創作を行っています。1980年代にニューヨークで製作された3本を上映し、これまで日本での紹介が極めて少なかった「未知」の作家に迫るという特集とのこと。

東京ではアンコール上映も行われるほど注目の特集で、中四・四国地方ではまだ上映が少ない作品です。もちろん、岡山県では初上映!この映画を観たら語り合いたくなるはず。今年も真庭を熱く熱狂させるに違いありません!!!

(2)Perspective Now / パースペクティブ・ナウ

NGFFがいま注目する若手映画作家にフォーカスし、真庭という場所から映画の可能性を考えていくという特集。

初年は、小田香監督、戸田ひかる監督、三宅唄監督、2回目となる昨年は川上アチカ監督と清原惟監督にフォーカスしていました。この布陣だけでも、このセクションの本気度が分かりますね。さすが、NGFFを象徴する重要なセクションというだけあります。

今年は、海外からはパレスチナのジュマーナ・マンナーア監督、国内からは、問題作『石がある』で世界から称賛を浴びた太田達成監督と、真庭市北房にルーツを持ち北房とスペインで撮影され国内外の映画祭で評価を受けた『ユリシーズ』の宇和川輝監督にフォーカスするとのこと。

パレスチナの映画を観られる貴重な機会でもありますし、宇和川監督と太田達成監督は真庭に来てトークをしてくれるとのことで、こちらも楽しみです!

(3)DOC FILM Recommended by YIDFF / YIDFF特選・ドキュメンタリー映画

山形国際ドキュメンタリー映画祭(YIDFF)は、2年に一度10月に山形市内で開催されるドキュメンタリー映画に焦点を当てた映画祭。米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門公認映画祭に指定され、コンペティション2部門の大賞受賞作品は、次年度のアカデミー賞へのエントリー資格が無条件で与えられる世界的な評価も高い映画祭です。

1989年に山形市市政施行100周年の記念イベントとしてスタート以来、地域に根ざした映画文化が脈々と受け継がれ、山形市民がそれを支え続けているのが最大のポイントです。

同じ山間の町から生まれ、市民が支える映画祭としての共感と連帯から、新たなコラボレーション企画が実現したとのこと。世界の厳選された良質なドキュメンタリー作品が2本上映されます。

(4)Weekend Ciné Kids / こどもと映画の週末

これは、こどもたちに世界の素晴らしい映画と出会ってもらおうと企図されたもの。選りすぐりのアニメーション映画の上映や、映画祭に先駆けて地元のこどもたちとのワークショップで制作される映画のプレミア上映などが行われます。

ゲストに、世界的な映画監督であり、こども映画教室®︎の専務理事を務める諏訪敦彦監督が真庭入りします。諏訪監督は3回連続のゲスト。この映画祭への思いが伝わりますね。

©︎keta tamamura

映画祭に先駆けて実施する「こども映画づくりワークショップ」はパースペクティブ・ナウでフォーカスする宇和川監督、太⽥達成監督が講師を務めるとのこと。真庭市では2018年より「真庭こども映画づくりワークショップ」が実践され、地元のこどもたちと映画づくりを続けています。こどもたちの瑞々しい視点でどんな作品が生み出されるのか、ワクワクしますね!


2/19(水)記者会見で詳細発表!

気になるタイムスケジュールやトークゲストは、2月19日(水)の記者会見で発表されます。チケットもその日から公式サイトで販売開始予定です。

報道関係者の皆さま、ぜひ記者会見で詳細を確認してくださいね!

映画サークル、放送部、新聞部などの学生記者、こども記者の方も大歓迎とのことですので、奮って応募してみてください。オンライン視聴は報道関係者以外の方もOKですので、気になる方は要チェック👇👇👇

<記者会見>
◆ 日時
2025年2月19日(水) 13:30-15:00

◆ 内容
NGFF上映作品ラインナップとスケジュール
映画祭登壇ゲスト、関連イベントの発表など

◆ 登壇予定者
NGFF発起人およびプログラム・コーディネーター 映画監督 山﨑樹一郎
NGFF実行委員長 柴田祥子
宇和川輝氏(映画監督)ほか

◆ 場所
ビクトリィシアター(岡山県真庭市久世2581)
※オンライン配信もあり。オンラインは報道関係以外も視聴可能。

◆ お申込み
以下リンクのフォームより2月17日(月)まで
・申し込みフォーム:https://bit.ly/NGFFPR

詳しくは、プレスリリースをご参照ください👇



カラフルなポスターは春の雰囲気

メインビジュアルは、今年のテーマ「越えて、ひろがる」を、川面を流れる春先の葉や花びらが滞留しつつも川を下っていく様子のイメージと重ねてカラフルなドットで表現されています。

津山ではCafe Cloak音虫レコードにもポスターが届きました!春らしい雰囲気もありワクワクします。これから町中に広がっていくのが楽しみですね♪

Cafe Cloak
音虫レコード

映画祭好き、今からワクワクが止まらない衆楽舎PR担当のHARUでした😊


衆楽舎とは

ノーザンオカヤマ(岡山県の県北部)の魅力を独自の視点で発掘・発信しています。名称は、岡山県北の中心都市である津山市の大名庭園、「衆楽園(しゅうらくえん)」を由来としつつも、敢えて「シュウガク」と読むことで、大衆音楽のように「沢山の人の楽しみ」という思いを込めました。

岡山県在住・出身の音楽好き、グルメ・旅・洋服・インテリア好きの仲間が集結し、それぞれ本業を持ちながら、エリアの文化的な魅力をアップさせること、そしてその魅力を紹介、応援することを志しています。

文化交流のハブとなるイベントなどの場作り、リノベーションによる新しい拠点の開発、また、住まい作りによる移住者支援など、様々なことにチャレンジしています。

衆楽舎からの情報は衆楽舎インスタにアップしていますので、ぜひフォローをお願いします👇


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