効率化を求めがちな人たち
ここ数年、物販業界で頑張ってきました。
きっかけは、プライベートな話ですが、離婚したいなって真剣に考え始めたことです。
今でこそ、物販で結果を出せて、人に教えたりもしているのですが、初心者さんの中には「早く効率化して一日1時間くらいの活動で利益を安定させたい」っていう方がいます。
志は高くていいのですが、効率化を求めるの、早すぎじゃない?
という気もするのです。
10000時間の法則
10000時間の法則、ってご存じでしょうか?
結構有名になっているようですが、ある物事を学び始めて自分のものとして、それによって稼げるとか人に教えられるとかのレベルに達するには、10000時間を費やす必要がある、という理論です。
要するに、10000時間を費やすくらいの努力をしなければその道の一流にはなれない、という考え方です。
10000時間てどのくらい?
10000時間というのは、目安の数字ではあると思いますが、真面目に計算すると例えば毎日休まず6時間費やして5年弱という量。
多いと感じますか?短いと感じますか?
10000時間理論は正しいか
何をするかによってや、その人の持っている資質によって10000時間かかるかどうかは異なりますよね。
しかし、この理論を唱えた人が言いたいのは、10000時間という数字ではなくて、そのくらいの時間継続すること、集中してひたすらに取り組むことなしに結果を得られることはない、というもっと大きな概念ではないでしょうか.
私の体感として
私は47歳から物販をスタートしました。
それまでは全く物販とは縁のない人生を歩んできたのですが、ただ、「家でできる仕事」であり「結果が出やすそうだ」と思ったので割と安易に物販を選んだのでした。
しかしこの考えが甘かったのです。
初めの1年は、本当に結果が出ませんでした。「鳴かず飛ばず」とはこのこと。
そして2年目、もうやめようと思ったとき、今も一緒にお仕事させていただいている恩人に出会い、コンサルティングを受けてようやく結果が出はじめました。
当時、私は毎日夜家事が終わってからの4.5時間を、この物販に投下していました.
(昼間はパートに出ていたので物販に時間を当てられませんでした)
そして、パートを辞めてからは、自分の物販と人に教える仕事と合わせると毎日6時間くらいは使ってきたでしょう。
その物販を始めてから5年と少し。
一流とは言えるかわからないけれど、なんとか「人に教えられる」くらいにはなったので、10000時間の法則は、体験としてはあながちかけ離れていないということになります。
効率化を求めすぎてはいけない
物販を教えていると、時々「早く効率化して、1日1時間くらいで利益を上げ続ける仕組みを作りたい」という方がいらっしゃいます。
なるほど。最近よく聞く「仕組化」ですね。
たしかに仕組化するのはいい。賢いやり方ではあります。
しかし、そこまで行くまでの初めの部分。
やはり、どうしても必死で考えて失敗して、悩んで落ち込んで、それでも継続して、という日々が頭からスコンと抜けていないでしょうか。
そういう泥臭い努力の期間を超えられず、結果「効率化」も「仕組化」もできずやめていく人の、なんとたくさんいたことか。
そのしんどい期間をすごい速さで駆け抜ける人も、まれにはいるのですが、ほとんどの凡人は、やっぱり手を動かして汗かかないといけない時期があるのだと思うのです。
こんなこと言うと、考え方が「昭和」だといわれそう。
平成や令和の若者はもっと軽やかに成功するのでしょうか。
今、私はまた新たなことに挑戦を始めているのですが、これも多分一人前になるには4~5年はかかるんだろうな。
いや、4.5年で一人前になれるかどうか。。。
でも、自分はまずは1つは継続できたんだから、きっとできる。
そう信じて、52歳にして、また新たなる10000時間に挑んでみます。