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装丁厨の敵である自覚。
ようやくこのnoteとやらにも慣れてきて、他の方の記事をフラフラ見に行くようになりました。ハートに足跡が付くのがちょっとこわいけど、みんな書いてえらい!の気持ちで拝読したら押しています。
自分の記事に合わせてか同人関係が流れてくるので、イベント参加の悦びや凝った装丁の報告を発見してはニコニコぽちっと。
そう、装丁は凝りますよね。
たくさんの愛をこめましたよね。
私も本を出しているので、どんな気持ちで原稿を作り、装丁を選び、入稿し、現物を手に取ったのか、分かります。
それを断裁してるんですよ……申し訳ない…………。
本当に、出来ることなら、全部の本を抱えて墓に飛び込みたいです。
私は同人誌が本当に好きで、今まで一冊も手放したことがなかったのです。
初めて手にした同人誌はダイの大冒険でした。リメイクアニメよりはるか昔、ジャンプで連載中の頃。おそろしいことに当時、町の小さな古本屋の隅で売られていたのです。ドラクエが大好きな子供で、四コマ劇場を宝物にしていたあの頃。見たことのない絵柄の、だけど、スライムが描かれている薄い本がそこにあったのです。
中身は半裸戦士とヘタレ魔法使いのゆるいBL漫画でした。
まぁ出会いは今でもよくある、公式かと思って買ったら同人アンソロだったみたいなやつです。そこで嫌悪するか沼に落ちるかの二択です。私は後者でした。
中1で初めて本を作り、中3で初めてオフセット印刷に挑戦し、高1からイベントに参加し始めました。本作りにかける情熱は今も変わっていません。
豪華な箔押し、フランス製本、厚盛ニスに小口染……電子化すれば全て色褪せた平面に成り果てます。
厚いも薄いも分からないJPGになります。
大事なのは中身になります。
中身が大事じゃない…?
弘法筆を選ばずじゃないけど、装丁云々よりまず中身じゃない…?
これもひとつのジャンルであり嗜好だと思うので、解釈違いは回れ右するだけなんですけれど、先日語った厚すぎる本しかり、あまりに過度な装丁合戦を見ると鼻白んでしまう時があります。
コピー本でもいいから、作品をいっぱい読みたいな。
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リメイクアニメがとても良かったので買い直しちゃったよね。
大人になってから読むと違った感想が出るのがおもしろい。
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