【『ジジイの片づけ』を実践する②】 「朝の10分間片づけ」~ペンスタンド編~
沢野ひとしさんの本『ジジイの片づけ』冒頭にある「朝の10分間片づけ」。
皆さまはもうお試しになられましたか?
朝起きたら10分間片づけをする、それを毎日続ける、という簡単な行ないです。
そして、朝に時間がなければ、夜など自分の都合のいい時間でもOK。
大事な点は「毎日続ける」というところにあります。
そのためにも、自分で自然と覚えていられるタイミングが良いようです。
「起きてすぐなら忘れることはない」ということもあって、本書では朝の10分間片づけを例に挙げていますが、「帰宅したあと」や「眠る前」でも、身体が覚えやすいという意味では同じです。
さて、「朝の10分間片づけ」は職場でも活用したい習慣です。
思えば職場で夜に仕事を終える時、私たちは広げていた書類をまとめ、文具などを元の場所に戻し、帰路につきます。あるいは在宅勤務でも、仕事が終われば同じように広げていたものを片づけるでしょう。
その感覚で朝、職場のデスクに座ったら、10分間片づけをしてみるのです。
それは、仕事が終わる時に行なう「後片づけ」とは違って、朝の片づけはまだ仕事をしていない(=ものを広げていない)ところから始める、いわば「先片づけ」。
先に片づけるから、身の周りがより綺麗になるという効果を期待できそうです。
編集部デスクでも、朝出社して目に留まったものから10分間片づけを行なうことにしました。
ある朝は、こちらのペンスタンドに着目。
筆記具やカッター、ハサミなどがたくさん詰まっています。よく使うものは隙間へ挿すようにして突き出させ、「これもこれで抜き挿ししやすいなあ」などとそのままにしていましたが、これでは詰めすぎ!
端の方にある筆記具は使っているのかどうかも怪しい。たんに土台にしかなっていないようです。
まずは紙を広げ、ペンスタンドに立ててあるものを全部そこに出して、「ペンスタンドに残すもの」と「残さないもの」「捨てるもの」に分けました。
試し書きをして、インクの出ない筆記具は「捨てるもの」です。
「ペンスタンドには残さないけれど、まだ使えるもの」は、保留ボックスを設けてそこに入れることに。
分類したら、上のようになりました。左手前にあるものがペンスタンドに残すもの候補です。
ペンスタンドの左にあるのが、インクの出ない捨てるもの。右側にあるのが、まだ使えるけれどペンスタンドには残さないものです。
つまり、左手前にあるもの以外は「使わないのにわざわざそこに置いていた」ものでした。
こんなにたくさんあるとは…。
そして、選抜したペンスタンドに残すもののみを元に戻すと、
すっきりしました!
ペンスタンドに半分以上隙間ができて、筆記具やカッターナイフ、ハサミなどがふんわりと寄り添いあうように佇んでいます。筆記具ひしめき合う中で「オレが先に挿さる」「いやオレは上りつめる」とばかりにそれぞれが存在感を放ち、不思議オブジェと化していた以前のペンスタンドとは別もののようです。
ちなみにこのペンスタンドは、駅弁のひとつ「明石名物ひっぱりだこ飯」の容器です。
所要時間10分以内。そして仕事を始めると、なんと使いやすいペンスタンドに変貌したことか…! 仕事の進みも快調です。
こんな風に毎日、朝の10分間片づけを進めていこうと思い新たにしました。
こうした日々を風通し良くするアイデアが満載の沢野ひとしさん著『ジジイの片づけ』は、おかげさまで重版となりました。
これから迎える年末の片づけも、毎日ひとつずつ進めていきたくなる『ジジイの片づけ』。
どうぞ御愛読ください!
『ジジイの片づけ』書籍詳細
http://www.shueisha-cr.co.jp/CGI/book/detail.cgi/1752/
ご購入はこちら
https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-420-31089-5