【『ジジイの片づけ』を実践する①】 「朝の10分間片づけ」
沢野ひとしさんの本『ジジイの片づけ』をお読みになった方々から、「さっそく“朝の10分間片づけ”を始めました!」という声を多くいただきます。
「朝の10分間片づけ」は本書に書かれている、沢野さんが毎朝行う習慣です。
これは誰にでもすぐ、簡単に始められる片づけで、朝起きたら10分間片づけをする、それを毎日続けるというもの。
片づける場所やものは何でも構いません。
朝が難しければ夜でもいい、と沢野さんは言います。大事なことは「毎日続けて日課にする」という点です。
日課にするためには、忘れにくい時間帯と、面倒にならない時間の長さであることが大切です。
朝の10分間片づけも、「起きてすぐ」と決めるから、忘れることがありません。
あるいは夜の10分片づけにする場合も「家に帰ってすぐ」「寝る前」「お風呂に入る前」などと行うタイミングを決めれば、自然にその行動が体に組み込まれていくことでしょう。
さて、その10分間でどのような片づけをするか?
何から始めてもOK、というのが一番難しいもので、沢野さんの部屋のように綺麗ではないから……と、目の前に広がる光景に気が遠くなることがあるかも知れません。
そこで、10分間片づけに向きそうなことを、思いつくまま挙げてみようと思います。
◇洗面所のものを整える、要らないものを捨てる
◇古くなったタオルを雑巾に使いまわす選定をする
◇玄関の床をいったん何もない状態にしてみる
◇読み終わった新聞・雑誌をまとめて紐でくくる
◇冷蔵庫の中のものや調味料の賞味期限を確認して、経過しているものを捨てる
◇トートバッグや紙袋を一ヶ所に集めてみる
◇ペンスタンドの筆記具を見直し、使えないものを処分する
◇要らない郵便物や紙片を処分する
◇財布やポーチの中身を整える
などなど、10分あればちょっとした片づけをこなすことができます。
そこで生まれる恵みは、「片づけたところに空間ができること」。どんな小さな空間でも、心がすっきりと前向きになる、その高揚感を体感すれば「明日もやろう」と思い、忘れてしまった日には「なんだか落ち着かない」となるものです。
これは日課であるから、たとえ旅行していても同じです。
上にも挙げたように、財布やポーチの中身だけでも、片づければ心が晴れやかになるものです。本書62ページの「旅行鞄とその中身は、自分の部屋の小型版」、また140ページの「山登りは片づけ」で綴られているように、旅で荷造りをすることは、片づけについて考える良い機会なのかも知れません。
皆さんの思いつく「朝の10分間片づけ」にはどのようなものがあるでしょうか?
また、どのような「朝の10分間片づけ」を実践なさっているでしょうか?
編集部では、出社後/退社前の10分間片づけにつとめたいと思います。
そして実践できた良い行いがあれば、SNSにハッシュタグ「#朝の10分間片づけ」で投稿してみますね。
沢野ひとしさん著『ジジイの片づけ』は、私たちの毎日が片づけを通じて明るく、生き生きしたものになることを教えてくれます。どうぞ御愛読ください!
『ジジイの片づけ』書籍詳細
http://www.shueisha-cr.co.jp/CGI/book/detail.cgi/1752/
ご購入はこちら
https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-420-31089-5
(イラストレーション/沢野ひとし)