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出版社の「ビジネス職」って? 好きな言葉は「重版出来」

かけろ重版! 売り伸ばせ本!

書籍販売部新入社員のKです。

作品をゼロから生み出すのが「編集職」なら、私たち「ビジネス職」の仕事はその作品を広めて売ることです。
そのなかでも書籍販売部は、①「紙の本の初版部数と本体価を決める」
②「紙の本を書店に届ける」③「売れたら重版をかける」のがおもな仕事。

書店の反応や作品の売れ行きをよく知っていて、集英社のなかで書店との距離が一番近い部署です。
書店のフェアも販売部の仕事になります。「ナツイチ」などがそれです。

販売部の会議室の一角は、まるでミニ書店!

「ノンフィクション」「新書」などレーベルごとに担当者がいるものの、販売部には皆一緒になって販売戦略を検討していく、なごやかな雰囲気があります。

部内での打合せ中。なんでも相談しやすくて助かっています。

「今回売る本も絶対に面白い」「私たちが正しく届けることができれば、きっとたくさんの人が面白いと思ってくれるはず」という確信が私たちの原動力です。
担当作品が発売即重版になったときのうれしさは言い表せません。

ぜひ私たちと一緒に”面白い”を届ける仕事をしましょう!

「ある日のスケジュール」

・10:30  出社。編集部から届いたゲラを読みます。数か月後に発売するこの書籍の初版部数と本体価を決めるのが今日のミッション!

できたばかりの生の原稿が読めるのは出版社社員の特権です。

・12:00  お昼休み。ランチの約束がない日はお弁当派。美味しいものがあふれている神保町ですが、お弁当派や買って食べる派も結構います。

デスクで食べながら集英社の雑誌に目を通すのがお気に入りの時間

・13:00 担当作品の類似本を探しに書店へ。類書がどんな風に並べられているか、発売されたらどの棚に置いてほしいかなどを考えてイメージをふくらませます。

・15:00 類書の「部数調査」。他の出版社に電話をかけて、類書の初版や在庫数について聞き、部数を決める材料にします。

・16:30 サイン本作成のお手伝いへ。サイン本は著者に集英社に足を運んでいただいて作成することが多いです。

こちらは先輩の担当作品。このあと全国に配本されます。

・18:00 担当作品の部数案・本体価案を悩みながら決定し、明日の打合せで使う資料を準備。

・18:30 終業後、囲碁部へ。集英社には部活動があり(もちろん自由参加)、私は囲碁部とヨガ部に参加しています。活動頻度はどちらも一か月に一回ほどで、趣味を増やすくらいの軽い気持ちで参加できるのがうれしい!

初心者でも大丈夫。これは大量のハンデをもらって圧勝させてもらったとき。

ー私の胸が高鳴ったときー

「濃密で贅沢な読書体験」

『あかね噺』を読んで落語に行く、小説『BUTTER』(新潮社)を読みながら主人公とまったく同じものを食べる、「MORE」を読んで手持ちのジャケットの着回しを3通り増やす……。
1つの作品と全力で向き合って味わい尽くすような楽しみ方は、お金がある社会人より時間がある学生の方が向いていると思います。
面白い経験ができたら文章にして記録するのがおすすめです! 面接でも入社後も、必ず役に立つと思います。

小説のなかと現実の自分をリンクさせながら読むのが好きです!

2026年度定期採用の入社志望書の入力・課題のアップロード締切は、
2025年2月7日(金)11:00です。

ご応募を心よりお待ちしています。