STORES の福利厚生制度について考えてみた
この記事は STORES の PX Advent Calendar 2023 Spring の4日目の記事です
はじめに
こんにちは、STORES のPX部門ピープル本部で労務Grpマネージャーをしている、とよかわです。
労務って勤怠や給与管理を黙々とやっている事務屋さんなイメージがあるかもですが、この機会に STORES の労務ってこんなこともやっているよ!というアピールをしたく、Boost STORES(STORES の福利厚生制度)について書いてみることにしました。
なお、Boost STORESは主に、PX部門内のカルチャー本部と労務Grpで連携して検討しています。カルチャーの皆さんもいつもありがとうございます!
背景
まずは、STORES(株)の沿革を語らせてください
詳しくは、HPをご参照
2018年に決済事業のコイニー(株)、EC事業のストアーズ・ドット・ジェーピー(株)を子会社化をして、持株会社のヘイ(株)としてスタート
2020年に予約事業のクービック(株)を子会社化
2021年に事業会社3社を吸収合併
2021年にCRM事業のショップフォース(株)を子会社化と同時に吸収合併
2022年にヘイ(株)から STORES(株)に社名変更
丸めると4つの異なる事業を展開している会社がシナジーを生み出すために集まってできた、言い過ぎかもしれませんがアベンジャーズみたいな会社です。
シナジーを高めるため、各社の状況も踏まえてPMI(=Post Merger Integration)を進める一環として、どこかの会社の制度を一律に適用するわけではなく、社内制度を見直してきました。
さらに、多様な属性、特性、背景をもった社内の皆さんのライフステージや社会の変化や法令の変更にも柔軟に対応をすべく施策を打つ必要がありました。
福利厚生制度の目的と方針
STORES における福利厚生の前提の考え方は、最も良い報酬は給与での還元である、です。
ただ、給与で還元すれば全て解決できるかというとそうでもありません。
よって、給与だけでは補えない権利や制度、つまり、お金で解決できないことを補うために Boost STORES を構築していくことになります。
また、利用ルールを最小にすることで、使いやすく、そして性善説で管理もしやすいということにも意識をしています。
Boost STORES は、主に3つの軸で構成されています。
Boost You 個人の生産性やエンゲージメントを高める
Boost Team チームの生産性を高める
Boost Life ライフイベントに寄り添い、長期的な活躍を可能にする
福利厚生制度(Boost STORES)
2023年4月時点の Boost STORES です。
(社会保険などの一般的な福利厚生については割愛)
手前味噌ですが、充実したラインナップになっているはず。
Boost You
STORE Visit(STORES のオーナーさんからの買い物を補助)
ホームオフィスサポート(リモートワーク補助)
Canサポ(研修・カンファレンスの参加補助)
Boost Team
ウェルカムサポート(新メンバーとの懇親補助)
ノミニー(採用候補者との飲食補助)
Unipos(ピアボーナス)
Boost Life
ファミリーサポート休暇(二親等以内の家族の突発的なイベント対応休暇)
サバティカル制度(入社5年でお祝い金と特別休暇)
バケーション休暇(いつでも使える特別休暇で1年ごとに消滅&付与)
ウェルカム休暇(入社初年度の方に有給休暇が付与されるまでの特別休暇)
ベビーシッター補助(ベビーシッター派遣サービスの利用補助)
予防接種補助(インフルエンザ、麻疹、風疹の予防接種補助)
ファストドクターサポート
Boostに分類していませんが、「業務終了後のドリンク無料」などもあり、とよかわも出社時は業務終了後にビールを飲みながら社内コミュニケーションをしています。
同様に日本中どこでも居住可能で交通費も月15万円まで支給するという「WORK LOCAL」という方針も打ち出しています。
福利厚生の変更の歴史
ざっくり3つの期間で切り分けてみました。
2017年以前
Boost Lifeの一部(サバティカルやバケーション休暇くらい)とミニマムの構成です。
カップラーメンなどの軽食やアルコールをAmazonで仕入れて提供したり、オフィスおかんさんの利用もしていました。
定期健康診断もバリウムや胃カメラなどのオプションをつけて、健康維持には感度を高めていました。
2018年から2020年
経営統合を実施し、会社規模の拡大に合わせて福利厚生制度が増加
Boost STORES の下地はこの3年間で構築されました。
BoostYouの「STORE Visit」は2018年からで、ご家族にほしい商品を選んでもらうこともできたりと社内満足度No1の制度です。
BoostTeamの「Unipos」は2018年から2023年まで、利用率が下がることもなく違いに称賛しあうカルチャーが文化が醸成されています。
2020年以降
コロナ禍がやってきた!
ご存知のとおり、ビジネス、生活、コミュニケーションあらゆる環境が激変し、Boost STORES も見直しを迫られました。
リモートワーク体制になり「ホームオフィスサポート」が導入されました。
自宅のリモート環境向上のためにインターネット代や水道光熱費といったランニングコストだけでなく、椅子やモニターなどの購入に充てることも可能な補助です。
Boost Lifeの対象をパートナーや子供から二親等以内の家族に広げるなどライフイベントへのサポートも充実してきました。
多様な働き方、各地にいるオーナーさんとより近づける・知ることができる、好きな街から働けるようになるなどを多様性を意図して「 WORK LOCAL 」についても方針を定めたのも2022年です。
さいごに
福利厚生を充実させたい!
でも、予算が無尽蔵にあるわけではないので、現時点での最適と思われるものを取捨選択せざるをえなく、公平感や納得感を担保するのは難易度は非常に高いです。
各種制度の詳細を見ていただくと試行錯誤が見て取れると思います(笑)
STORES は、「Just for Fun」をミッションに、こだわりや情熱、たのしみによって駆動される経済の発展を支援しています。
これは外部(社会)だけではなく内部(組織)にも適用されていくものです。 STORES で働いている1人ひとりが、夢中になって成長し続けるための機会、環境を整えていきたい。そのためには、個人、チーム、家族それぞれを大切にできるようにしてhappyに働ける一助に Boost STORES もなれたらいいなという気持ちでPXメンバーもとよかわも、日々脳みそを絞っています。
今後もDEIBなど様々な観点で Boost STORES はアップデートされ続けます。社内や社会のニーズをどのように汲み取って設計しているのか、裏側を想像していただくのも面白いかも。
以上、「STORES の福利厚生を考えてみた」となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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