松井一記さん写真展「飛行千景」観展誌
富士フィルフォトサロン(六本木)で開催されている
松井一記さんの写真展「飛行千景ー飛行機が織りなす幾千もの情景」
(2022.4.29-5.12)に行きました。
本日は最終日で、ご本人とも会えて、少し撮影中の秘話も聞けて、とても嬉しかったです。
一通り見た後に、最初は単純に「カメラマンの方おいつくでしょう」と思いながら立っているスタッフさんに聞いてみたら、後ろから松井さんが上がってきて、こんなお若い方ですね、と一瞬びっくりしました。
撮影中の苦労を聞きながら、もう一度ゆっくりと作品を味わいました。飛行機愛好者の方の写真をたくさん見ましたが、松井さんの写真はやはりどこか違う、ロマンスを感じるんです。きっと松井さんもロマチックの方でしょうと作品を見て感じました。写真はその撮った人の考え方や人間性をよく反映すること、といつも信じています。心にロマンスがないと、このような写真撮れないと思います。その瞬間に切り撮って、心境(考え?)を写真作品を通して観客に伝わること、大変素晴らしくて、このようなコミュニケーションの仕方が大好きです。
時には美しく、時にはカッコよく、時には暖かく、周りの環境によって飛行機の表情が違って見えてきて、まるで生き物のように人間とともに、この世で、感情豊かに生きているのだ!「飛行機愛」の言葉だけでは収まらない、一緒に感じ、一緒に呼吸し、可愛がっている我が子のように、このような関係の中での作品だと感じました。
飛行機に乗ることは、私たちにとって、知らない世界を見に行くこと、久しぶりに会う両親と会いに行くこと、好きな人といい思い出を作ること、「飛行機」は一種の交通手段以外に、人間感情にも非常に溢れている媒体です。松井さんの写真は、このようなことをリマインドしていただきました。
コロナの時勢で、何年もふるさとの両親と会えなく、寂しいです。
早く飛行機に乗って会いに行きたい、
いつ、実現できるでしょうか。
松井さん、たくさんお話ししていただき、ありがとうございました。
これからの作品も楽しみしています。^ー^
松井一記 (Kazuki Matsui)
1979年、千葉県生まれ。日本大学大学院理工学研究科精密機械工学専攻修了。経済産業省入省、原子力規制庁に所属。普段は公務員として働きながら、飛行機とその周囲の風景や人々が織りなす情景を撮影している。
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