【玩具レビュー】DXポピニカ ビートマシンボックス
今回、紹介するのはDXポピニカ ビートマシンボックス。
特撮番組「重甲ビーファイター」で、主役ヒーローのビーファイター達が乗り込む昆虫型ビークルです。
パッケージ
パッケージ表側は、中のビートマシン達を見ることができるウインドウパッケージです。写真ではわからないメッキ部分のキラキラ感がよくわかるので、ワクワクしますね。
パッケージ裏側はギミック紹介。パッケージ表側でアクション満載と謳われていますが、ギミック数は片手で数えられる程なので裏面の解説でほとんど網羅できています。
パッケージ下面はメインギミックとなるアタッチメント装備をする場面をイメージした写真が掲載されています。
パッケージ上面はアタッチメントを装着した状態のビートマシンの単独写真が並んで掲載されています。
対してパッケージ側面はアタッチメントを装備していない状態の単独写真。アタッチメントは先端にくっつくだけですが、印象が変わるので面白いですね。
開封すると、このように収納されています。
ところどころ本体固定用の発泡スチロールを紛失しているので収まりが悪いですが、最小限のスペースで無駄なくキッチリ収納されているので感動します。
お次は遊び方説明書。変形合体をしないメカニックなので、ギミックがシンプルです。テレビでの活躍を見ている子供達なら、説明書を見なくても遊べてしまいそうですね。
さて、箱の中から3台のビートマシンを取り出しました。左から順番にスタッガータンク、ビートルーダー、レッドジャイロです。それぞれ個性的かつ異なる系統のマシンなので、見ているだけで楽しいです。それでは、各マシンを順番に見ていきましょう。
ビートルーダー
ビートルーダーは、ビーファイターのリーダー、ブルービートが乗り込むカブトムシ型の装甲車です。写真だと鮮やかな青色ですが、実際はもう少し紺色よりの色合いをしています。
リアビュー。丸々っとした車体が少し可愛らしいですが、放送当時は子供心にものすごく格好いいマシンだと思って見ていました。劇中では、6つの車輪で爆走しながら、角から発射するビームで敵戦闘機を次々に撃墜していました。
サイドビュー。劇中で実際に使用されたミニチュアに比べると、タイヤの大きさ、車体の高さ、角の厚みなどに違いがありますが、見比べたらわかるレベルの違いなので、あまり気になりません。
カブトムシらしく、角が上下に可動するギミックがあります。
本物のカブトムシは角で敵を押しのけたりしますが、ビートルーダーの角はビームを発射する砲塔のような役割をしていました。
劇中では直接格闘戦を行う事はありませんでしたが、岩壁を砕いたり、生き埋めになった子供を助けるために瓦礫を取り除いたりと、力持ちのカブトムシらしい活躍をすることもありました。
その他のギミックとして、サスペンションギミックがあり、接地面に対してタイヤが上下に動きます。
結構楽しいギミックですが、サスペンションが1輪毎でなく、左右で一対になっているので、そこまで繊細な動きはできない印象です。
これは3台共通のギミックになりますが、キャノピーを開くと、付属のビーファイター人形を乗せる事ができます。ビートルーダーにはブルービートが乗り込みますが、構造的に一度乗せると取り出しにくいのが難点ですね。
これが付属のビーファイター人形です。左から順番に、ブルービート、ジースタッグ、レッドルです。
腰で90度に曲がっており、かなり直角で座っていますが、バランスが悪くてちゃんと座れない人形もあります。
造形がすごいゆるいですが、なんと言えない味わいがありますね。
スタッガータンク
スタッガータンクは、ビーファイターの熱血漢ジースタッグが乗り込むクワガタムシモチーフのマシンです。
曲面的なビートルーダーに対して、直線で角張った印象があります。大きなハサミのせいか、ビートルーダーよりも一回り大きく感じます。
リアビュー。車体後部に自動車みたいな排気用のマフラーが付いてるのが面白いですね。背中が平べったくて車体が薄いところはモチーフのクワガタらしさがあります。
サイドビュー。ジースタッグは車体のポップアップギミックがあり、車体後部のスイッチを引く事で、車体が持ち上がります。
車体を持ち上げたところです。車体が下がっている時はシルエットに一体感があり、車体を持ち上げると見た目大きくなるので、力強く見えるようになります。
車体を持ち上げることで、戦車のように本体を回転させる事ができます。
ハサミが大きいので迫力があります。
劇中では、ハサミに敵の戦闘員を捕まえて振り回したり、投げ飛ばしたりしていました。
ビートルーダー同様、コクピットにビーファイター人形を乗せる事ができます。
玩具では、コクピットの内装は3台それぞれ異なりますが、劇中では全て同じコクピットでした。
レッドジャイロ
3台目はレッドジャイロ。
ビーファイターの紅一点レッドルが乗り込むビートマシンです。
赤くて丸いのでテントウムシのように見えますが、メスのカブトムシがモチーフです。
ビーファイターの初期メカニックでは唯一の航空戦力になりますが、その利点を活かして、ビートマシンが活躍しない回でもレッドジャイロだけ空中から偵察する出番があるなど、扱いには恵まれていた印象があります。
リアビュー。他のビートマシンに比べると、細かいディテールが無く、非常にスッキリしたデザイン。
サイドビュー。全体的なバランスは劇中のミニチュアとよく似ていますが、目に当たる部分(キャノピー)の形状がツリ目気味なので、印象が少し異なります。
レッドジャイロは通常は機体左右のホバージャイロを使って飛行しますが、後部ハッチを展開してターボウイングという高速飛行用のエンジンを作動させることができます。
敵戦闘機との空中戦では切り札のように使用され、とてもカッコよかったです。
こういった特撮ヒーローのメカニックは途中から使われなくなってフェードアウトしたりすることが多々あるのですが、レッドジャイロのターボウイングだけは、全話と通しての使用回数こそ少ないものの、たまに思い出したように使われたりしながら最後の方まで出番があったのでよかったです。
ターボウイングを使用すると、機体後部のハッチが斜め後方にガバッと開いて機体シルエットもかっこよくなるのですが、玩具版だと上に向かって開くだけだったり、説明書でも「ハッチが開く」としか書かれていなかったりと、劇中でカッコよく描かれていただけに、玩具では申し訳程度のギミックみたいな扱いになってしまっているのが勿体ないな〜と思います。
どちらかと言うとこちらがメインギミックになるのですが、もう一つのギミックとしてウインチ機能があります。
劇中ではワイヤーハンドと呼ばれていましたが、玩具版だとただのフックとしか記載されていません。
フックを引っ張り出すとこんな感じです。
最大で20センチくらいまで伸び、機体左右のホバージャイロを回転させることで巻き取る事ができます。
劇中では、大きな岩を掴んで敵の戦闘員の真上に落として押しつぶすなど、豪快な戦い方をしていました。
メスであってもカブトムシらしい力持ちのイメージが活かされていますね。
他2台のビートマシン同様、コクピットにビーファイター人形を座らせる事ができます。
フラップフォーメーション
3台のビートマシンは、互いに協力し合うことで戦力を強化する事ができ、これをフラップフォーメーションと言いますが、玩具版でも劇中同様の手順で再現することができます。
ビートルーダーから順番にパワーアップさせていきましょう。
スタッガータンクの後部を開くと、中に格納されているマグネアタッチメントが現れます。
ここにビートルーダーの角を挿入すると、マグネアタッチメントが装着されます。劇中で使用されていたミニチュアは、後部ハッチが90度までガバッと大きく開くのですが、玩具版だとマグネアタッチメントを入れるだけの隙間しか開かないですね。
スタッガータンクに差し込んだビートルーダーをそのまま離すと、強化されたビートルーダーが完成します。
ビートルーダーがスタッガータンクの後部に角を差し込む工程は、劇中でも見せ場として演出されていましたが、角の高さとマグネアタッチメントの高さが合っているので、劇中同様ビートルーダーの角を差し込むだけでそのまま再現できるのは嬉しいです。
マグネアタッチメントを装着したビートルーダーは、磁力で敵の戦闘機を吸い寄せてくっつけ、そのまま後方に投げ飛ばす、というカブトムシのような戦い方をします。
次はスタッガータンクを強化しましょう。
ビートルーダーの後部には、スタッガータンク用のドリルアタッチメントが格納されています。ビートルーダーの後部ハッチも、劇中では90度まで開くのですが、玩具版では45度くらいまでしか開きませんね。
スタッガータンクのハサミでドリルアタッチメントを挟み込むことで、アタッチメント装着が完了します。
こちらも、アタッチメントとハサミの高さが合っているので、手で走らせながら再現できます。
アタッチメント装着で、スタッガータンクがパワーアップ。
地中を掘り進む地底戦車になります。
ちょっとドリルが小さくて頼り無い感じもしますが、テレビで使用されたミニチュアだともう二周りくらい大きなドリルになっています。
この形態になると、クワガタムシ特有のハサミが使えなくなってしまいますが、長く伸びたハサミの先にドリルが付いている異様なシルエットは不思議な感じがして面白いです。
マグネアタッチメントとドリルアタッチメントは、レッドジャイロのワイヤーハンドにも取り付ける事ができます。
レッドジャイロには専用のアタッチメントはありませんが、ビートルーダーとスタッガータンク両者のアタッチメントをどちらも使えるというのがよいです。
劇中ではマグネアタッチメントで敵の怪人をくっつけて宙吊りにしたり、空を飛べないビートマシンを空輸するなど面白い活躍をしましたが、ドリルアタッチメントは未使用のまま終わってしまいました。
まとめ
DXポピニカ ビートマシンボックス。
個々のマシンに遊べる要素を用意することで、劇中の活躍を余すところなく再現できるというところで、大変面白い玩具だったかと思います。
キラキラ光るメッキや、細かいディテールなど、眺めているだけでも楽しい仕上がりになっているのもよいです。
番組の構成上、ビートマシンが直接怪人を倒すといった事が無いので、劇中では前哨戦止まりの扱いになってしまっていた感は否めないですが、毎回手を変え品を変え、活躍の場が与えられており、ただ敵の戦闘機をやっつけるだけの役割になっていなかったのはよかったです。
また気が向いたら、他の玩具もレビューしたいと思います。