【玩具レビュー】THE合体マイトガイン〜その1〜
今回は、2023年9月末にグッドスマイルカンパニーから発売されたばかりの、THE合体マイトガインで遊びます。
マイトガインとは、1993年に放送されていたテレビアニメ「勇者特急マイトガイン」に登場する主役ロボットで、巨大なSLと2種類の新幹線が合体して完します。
物心ついた頃に放送されていた事もあり、自分の中ではカッコ良さがいっぱい詰まったロボットヒーローとして印象に残っています。
これまで何件か玩具レビューの記事を書いてきましたが、過去に購入したものを引っ張り出していただけなので、新発売の玩具で記事を書くのは初めてになります。
まだ届いたダンボールを開けてすらいないのでワクワクしているのですが、開けてしまうとこのワクワクが終わってしまうので寂しくもあります。
ダンボール箱を開けてみました。
緩衝用の紙を取り除くと、パッケージの裏側が顔を出しました。表側が出てくると思っていたので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
パッケージ
パッケージ表面。決めポーズのマイトガインに、背景には分離した状態の3台メカの活躍シーンが描かれています。ガンダムのHGUCみたいな構成ですね。
商品ロゴは、原作のタイトルロゴを意識したデザインの英語表記になっていて、初めて見るのにしっくりきます。
パッケージ裏面は一通りの変形内容を網羅したものになっています。通常、この手の合体玩具はどのメカとどのメカが合体してロボットになるのかをわかりやすく矢印で図解したような構成になっているのですが、このTHE合体マイトガインは対象年齢の高いハイエイジトイなので、そういう事はしないみたいですね。
パッケージ下面は、各分離形態の写真3枚と合体後のマイトガインが剣を構えている写真1枚で構成されています。分離形態の写真は新幹線モードの状態です。
対してパッケージ上面は、下面同様に各分離形態の写真3枚と、合体後のマイトガインの写真1枚で構成されていますが、分離形態の写真はロボットやジェット機に変形した状態になっていますね。
パッケージ側面は、マイトガインの上半身のアップ。パッケージを本棚みたいに奥に向かって収納しても映えるのでよいですね。
さて、一通りパッケージを眺めてみたところで、早速開封してみましょう。
内箱です。
厚紙でできた外枠に守られたプラトレイにマイトガインに合体するメカたちが収まっています。
マイトガインは列車に変形するロボットなので、規則正しくピッチリと収まっています。
このプラトレイ、フタがかなりしっかりくっついているせいで、開ける時に勢いがついて中身が吹き飛ぶので注意です。
マイトウイング
モチーフは400系新幹線なのですが、変形合体を踏まえて形状にかなりアレンジが加えられています。実車の先端はもう少し丸くて可愛い感じなのですが、このマイトウイングは先端の尖り具合が鋭くなっています。
運転席部分も、変形後のイメージを優先してキャノピーがオレンジ色をしていますね。
アニメの列車形態は、そのまま400系新幹線の形をしているので、劇中のデザインと違うと言えば違うのですが、アニメだと列車形態の出番が少ないので変形後を重視したデザインなのは全然問題無いですね。
アニメのデザイン同様、車体後部にジェット噴射用のスリットが造形されているのが嬉しいです。
電車といえば真横から見たところが一番しっくり来ますね。
写真ではわかりづらいですが、客席の窓もしっかり造形されています。
窓と車体の黒ラインが同じ色で塗装されているので、遠目で見ると埋もれて一本の黒ラインにしか見えないところが、新幹線らしさとアニメデザインの中間くらいのバランス感で、良いですね。
マイトウイングの変形
マイトウイングは変形するとこでジェット機になりますが、THE合体でも再現可能です。
①カナード翼の展開
運転席付近の赤い突起を爪で前方に引っ張ると、収納されているカナード翼が出てきます。
鋭い形状をした翼がシャキーンと飛び出すので、とてもカッコいいです。
写真を見るとわかりますが、収納時に外側に面する翼の側面が車体と同じ色で塗られているので、列車形態時は目立たないようになっているのもグッドです。
②主翼の展開
車体後部を展開すると主翼になります。
アニメ劇中のように、二段階にパタパタと広がるのは気持ちがいいです。ヘタレ対策なのか、可動軸が硬いところが怖いです。
③尾翼の展開
車体後部のアンテナ(?)を爪でつまんで引っ張ると、尾翼が出てきますが、他の変形ギミックとの兼ね合いで数ミリくらいの高さしかありません。無いよりはマシという感じですね。
④ジェット機形態完成
マイトウイングのジェット機形態が完成しました!
新幹線に翼が付くと飛行機に見える、という錯覚のような変わり具合が楽しくて、大好きなメカニックです。
ちょっと尾翼が小さくて頼りないですが、そんなときには付属品の形状重視パーツを使います。
これが形状重視パーツです。これをマイトウイング車体後部に差し込むと・・・。
よりジェット機らしいシルエットになります。
尾翼が大きくなっただけで、何故だか速そうに見えます。
写真では棚に置いているのでイマイチ臨場感がありませんが、手に持って浮かせてやると、なかなかサマになります。
ほら、手で持っているだけなのに不思議と飛んでいるような気持ちになります。ギューン!!
マイトウイング用のディスプレイスタンドも付いているので、宙に浮いた状態で飾る事もできます。
飛行機モノにありがちな斜め上を向いたスタンドではないので、ちょっとイマイチですね。角度も調整できません。
マイトウイング(旧玩具との比較)
放送当時に発売されていたマイトウイングと比べてみましょう。列車形態で並べてみました。
左側が旧玩具ですが、旧玩具の方が400系新幹線本来のデザインに近いですね。
真横からのアングルで比較。
THE合体版は変形合体を踏まえたトータルバランスで造形されていますが、旧玩具は実車の形状に似せる事を意識した造形になっていますね。
ジェット機形態でも見比べてみましょう。
旧玩具版は、これはこれで好きで気に入っていたんですが、THE合体版を見てしまうとどうしても目劣りしてしまいますね。
THE合体版は運転席部分がオレンジで着色されているのでメリハリを感じるのですが、旧玩具版は運転席が真っ黒なのでキャラクター性が消えてしまっているような気がします。
ガイン(列車形態)
続いてはガインです。ガインは300系新幹線がモチーフです。マイトウイングに比べるとかなり実車の雰囲気に近いデザインです。マイトガインが放送していた頃は300系新幹線が運用されたばかりだったので、300系が最新の新幹線でした。
300系新幹線に変形するロボットも沢山いたので、私の中では新幹線の一種類と言うよりは、ヒーローメカとして好きな車両です。
実車の雰囲気に近いと言えば近いですが、車体左右の青ラインが運転席の真下に達していないところや、窓が小さいところなど、よく見るとところどころ違いますね。
設定だと、マイトウイング同様、車体後部にジェット噴射用のスリットが付いているんですが、ガインには無いですね。
列車形態の後部にオプションパーツを取り付けることで、ガインバスター発射形態にすることもできます。劇中で一回しか使った事のない武器ですが、再現できるのは嬉しいです。
ガインバスターを取り付ける接続部分が、新幹線の窓部分を凹にするだけになっており、外観を損なわない構造になっているのもポイントが高いです。
ガインの変形
マイトウイングはジェット機に変形しますが、ガインはロボットに変形します。
①両腕の変形
前部の車輪を左右に開くとロボット形態の腕が姿を表します。小さいのに前腕が伸縮したり、手首が収納されていたりと、細かいところまで変形するので、触っているだけで楽しいです。
②頭部の変形
蓋を開けて、頭部を出した後に再度蓋を閉めるという仕組みのおかげで、変形後が自然な仕上がりになっています。
③車体後部の変形
車体後部を前方に対って90度展開します。
この部分はアニメでも印象的に描かれていましたね。
④バックパックの変形
余った屋根の部分が折りたたまれて、背中のバックパックになります。
アニメ設定とは異なりますが、ちゃんとノズルのような造形がされています。
⑤フロントアーマーの変形
車体前部の青色の部品を下ろすと、ロボット形態時のフロントアーマーになります。写真だと陰になっていて見づらいですが、ロボット時の腹部も造形されています。
⑥脚部の変形
車体後部の赤いパネルを展開すると、足首になります。部品が細かいことに加えて可動軸がちょっと硬いですが、破損を気にする程ではありません。
⑦脚部の変形
新幹線の車体後部を左右に割るとロボット形態時の脚になります。そのまま、股関節を開くようにして胴体側に押し込むと、下半身が完成します。
新幹線の余った側面は、サイドスカートになります。アニメ設定とは異なる形状なので最初見たときは違和感がありましたが、慣れてくるとそんなに気になりませんね。
⑧ガインバスターの取り付け
脚部の新幹線の扉の窓がジョイントになっているので、ここにガインバスターを取り付けます。
⑨肩ダクトの引き出し
肩の中に入っているダクトを引き出します。
ダクト内側にある小さな突起を爪で引っ掻いて出すので、とても難しいですが、慣れてくると結構簡単に出すことができるようになります。
ガイン(ロボット形態)
ガインのロボット形態が完成しました。
流石に劇中のプロポーションとまではいきませんが、スラリとしていてとてもカッコいいです!!
マイトガイン全体で見ればガイン単体はオマケみたいなものですが、これだけでも満足度が高いです。
どこから見ても文句なしの出来栄えです。
背面は、変形のしわ寄せが行く事もなく、スッキリまとまっています。
アニメの設定画みたいなポーズ。
どうやって変形してるのかよくわからないくらいスッキリとまとまっていますね。
感動しかありません。
残念なところをあげるとすれば、ガインがアニメ本編であまり活躍しないことですかね。
ガインの武器、ガインショットが付属しています。
とても小さくてスグ無くしそうです。
小さすぎてわかりづらいですが、ガインと同じく300系新幹線がモチーフです。
手に持たせるとこんな感じです。
設定では、左側脇腹に収納されていて、有事の際に素早く取り出すのですが、収納ギミックまでは再現されていません。
使わない時はマイトウイングのスタンドに取付けます。
強度確保の都合上、ガインの可動箇所が少なくて、あまりポーズをつけられません。
アニメ本編のガインはマイトガインに合体するまでの前座的な扱いなので、ガインショットもあまり活躍せず、敵に効かない事が殆どでした。
劇中でも「ガインショットが効かない・・・」とよく嘆いていました。
また、このガインショット、マイトガイン放送当時は、トリガーを引くと光って音が鳴るおもちゃも発売されていたのですが、敵に効かない銃、売れ行きは如何だったのでしょうか?
ガイン(旧玩具との比較)
マイトウイング同様、放送当時に発売されていた物と比べてみましょう。列車形態で並べてみました。左側が旧玩具ですが、実車に近いのは旧玩具の方ですね。
真横から。THE合体版はNゲージみたいな硬質感があります。
ロボット形態での比較。
放送当時は左のガインでもカッコよかったハズなんですが、THE合体版を手に取ってしまうと、もう引き返せませんね。
何よりも驚きなのは、これだけ細かく変形してるのに、大きさが頭1個分しか違わない、というところです。
ファーストガンダム世代の人も、マスターグレードのガンプラが発売された当時はこんな気持ちだったのかもしれませんね。
同じ300系新幹線から変形しているはずなのに、なんでこんなに違うのか、30年の技術の教科書進化はすごいです。
こうやって真横から見ると、玩具版はがんばってS字立ちの雰囲気を出そうとしているのがわかりますね。
背面。旧玩具版のガインは背面から見ると殆ど新幹線そのままですね。
ガインショットの比較。
旧玩具版の方が大きいのでディテールがわかりやすいです。設定上の大きさだとTHE合体版の大きさが正しいのですが、アニメってメリハリを出すためにわざと大きく描いたりすることがあるので、案外旧玩具版の大きさでもいいような気もします。
と、言うわけで、THE合体マイトガインのマイトウイングとガインでした。
思ったより長くなってしまったので、ロコモライザーやマイトガインの紹介は別の記事で書こうかと思います。