無事に初日が明けました。Le premier jour a pris fin.
Incroyablement, l’un des grands acteurs que je respecte, Yves Marc, est venu voir ma pièce. Et malgré son emploi du temps chargé, il m’a donné plusieurs conseils précieux. Ces précieux conseils, c’est un secret. C’est l’une des meilleures récompenses pour tous mes efforts pour venir à Avignon.
Je ne le dirai à personne, mais je suis sûr qu’à partir de la prochaine représentation, ces conseils se reflèteront déjà dans mon jeu😉
6月30日 公演1日目
信じられないことに、僕の尊敬する大俳優の一人Yves Marc(イヴ・マルク)が観に来てくださいました。もちろん今回のアヴィニヨンOFFでの僕の公演は、同じ劇場の、同じ時間の枠を分け合う形で実現しているので、信じられないというと大げさかもしれませんし、もはやお互いが舞台人としては近しい関係ではあります。それにしてもいざ自作を観られるとなると、舞台袖で立ち眩みしそうになりました。
しかも、昨日観劇した彼の新作は、「劇場の観客は、どのような態度で舞台を観ているか?」ということを講義形式で演じるもので、舞台上に劇場の客席と同じシートを置き、彼が様々な「観る人の姿勢」を表現しては楽しませる作品でした。まさにその姿を、僕が舞台上からリアルに見ることになった現実に、舞台に飛び出す少し前に気づいてしまったのです。
「イヴがこっちを見ている!例えイヴがどんな姿勢で観ていたとしても、絶対に目に入ってしまうし、逆に目に入らないよう努力しても気になってしょうがない!!
昨日散々舞台を観る演技をしたあの登場人物が、今リアルでこっちを見ている!!これはやばい!!!」
しかし、よくよく考えてみれば、こんな嬉しいことはありません。
かつて僕は、一流の現役の演劇人ばかりが教鞭を取っていることを誇る、パリ市立マルセル・マルソーマイム学院で、「創る」ということに関してマルセル・マルソーとエマニュエル・バッカという二人の偉大な先生に師事する幸運を得ました。
ところが残念なことに、そのどちらも今はこの世を去ってしまっています。さらに残念なことに、僕はその二人の師には、卒業後のプロになってからの公演を見せる機会を持てませんでした。
マルソーの学校を卒業した後に国立第8大学に入学したのは、このイヴ・マルクに教鞭を受けたかったからです。しかし、彼は入れ違いでその職を去られてしまったので、直接の指導を受けられなかった悔しい過去があります。
「おい、願ってもないチャンスじゃないか。
胸を借りるつもりで、お前の現在を全部出せ!
その代わり、一つも躊躇するんじゃない。
見せたいものを見せないままに何かを言われても、ずっと後悔するだけだ!」
そう気持ちを切り替えて舞台に飛び出したのが、僕のアヴィニヨン2024の初日となりました。
かくして僕は無事に全てを見せることが出来ました。
そして、忙しい方にも関わらず、イヴ・マルクに幾つもの実りあるアドバイスを貰うことも出来ました。
この貴重なアドバイスは秘密です。それは、ここまで頑張った僕への最高のご褒美の一つだからです。
誰にも教えませんが、きっと次の公演から既に、僕の身体から零れ落ちていることでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?