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短編小説

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短編小説(7,000字以上)のまとめ。 ほんの少しのんびりしたい時におすすめです。
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#夏

「君があまりに消えそうだから」【短編】

「君があまりに消えそうだから」【短編】

※本作品はエブリスタ、超妄想コンテスト「雨音」に応募した作品です。

 彼女の長い髪はいつも、決まって緑のいい匂いがした。夏になりかけているのだろう。湿気を帯びた梅雨入り前のこの季節、少し汗ばんだ彼女の首に長い髪がひっついているのが妙に色っぽかった。カラン、とアイスコーヒーの氷が鳴って、水滴がコップを伝う。

「ねえ、散歩に行こうよ」
「外は雨だよ。それでもいいの?」
「いつも言ってるじゃん。雨だ

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