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回復ビショップ攻略本【ミスタルシアの英雄/HOR】

参考デッキレシピ

生成エーテル:72,500
レジェンド:18枚

デッキ概要


まず最初に、
この文章は”回復ビショップ”の取扱説明書と題しているがちなみにこれは嘘だ。
今回のデッキの名称としては、”ジャンヌビショップ”の方が認識としては正しい。

HORにて実装されたスーパーパワーカードの神託の旅立ち・ジャンヌを最大限に活かすために、メタトロン煌奏の学徒・アンリエットの6枚の後攻PPブーストを搭載して先攻でも後攻でも関係なく最速で神託の旅立ち・ジャンヌを着地させ盤面を制圧していくことを目的とした構築となっている。

つまりはデッキの確定枠はこのカード達だけだ。

この5種のカード達の能力を最大限に活かす為に構築を考えていこうとした結果出来上がったのが、この"回復ビショップ"というデッキなのだ。


神託の旅立ち・ジャンヌを活かす為に相性の良いデッキタイプの条件は、

神託の旅立ち・ジャンヌの効果発動の為の2コスト以下のフォロワーが多い事
煌奏の学徒・アンリエットの効果を起動しやすい学園カードが多い事
白翼の慈愛・アイテールの効果で場に出して強いフォロワーがいる事

の3つとなっており、
上記の条件を全て満たすのが回復軸なのである。


デッキコンセプトとしては、
7PP時(先攻7ターン目,後攻6ターン目)に神託の旅立ち・ジャンヌをプレイし効果発動、そして、8PP時、9PP時と連続して神託の旅立ち・ジャンヌをプレイして毎ターン効果ダメージ無効の盤面を押し付け続けるのがメインプランだ。

この動きを可能とするのが不退転の乙女・キーラ慈愛の白翼・アイテールによるデッキ内のビショップフォロワーのサーチだ。

7PP時は神託の旅立ち・ジャンヌを引かなければいけないが、8PP以降は慈愛の白翼・アイテール神託の旅立ち・ジャンヌをデッキから引っ張り出してくれる。そしてその慈愛の白翼・アイテール不退転の乙女・キーラがサーチする事で、神託の旅立ち・ジャンヌを実質9枚デッキに積むことができる為、8PP以降は安定して神託の旅立ち・ジャンヌをプレイすることが可能となっている。


ただ、いくら神託の旅立ち・ジャンヌが強いとはいえ、神託の旅立ち・ジャンヌをプレイし始める7PPよりも前のターンまでが弱ければ意味がない。

そこで、6PPまで相手にプレッシャーをかける為の強い動きをして、さらに慈愛の白翼・アイテール、不退転の乙女・キーラ、煌奏の学徒・アンリエット、メタトロンの全ての確定枠と相性が良いのが回復ビショップ軸だ。

進化時にリーダー付与能力

回復ビショップ軸は多くのカードが学園タイプとなっており、煌奏の学徒・アンリエットとの相性が良い。
そして回復ビショップ軸の中心でもあるこの華麗なる淑女・エルヴィーラが5,6PP時に慈愛の白翼・アイテールから出すフォロワーとして相性が良い。
さらに”ジャンヌビショップ”というデッキコンセプトの盤面の押し付けという点でも、回復する度にフォロワーを全て+1/+1という効果が相性が良い。

”ジャンヌビショップ”の余った部分を全て補完できる存在なのが回復軸なのだ。

デッキ構築

デッキ構築に関しては上記で挙げたデッキの軸をもとに、

相性の良い学園回復ギミックをいれたこの28枚が確定枠だ。

それ以外の自由枠は、

  • 神託の旅立ち・ジャンヌの硬貨を起動させやすいフォロワー

  • 回復軸と相性の良いカード

  • 神託の旅立ち・ジャンヌを引くためのドローソース

の3点を踏まえたカードであれば正直なところなんでも良いと言えば良い。

私の調整としては、

この43枚のカードから色々と枚数を減らして試した結果

この40枚で落ち着いた。
それではこのデッキリストを参考にプレイ方針について説明をしていく。

プレイ方針

このデッキは最初に言った通り神託の旅立ち・ジャンヌをひたすら投げつけ続けるのが目的のデッキな為、近代シャドバの中では珍しく簡単な部類だ。

5,6PP時に華麗なる淑女・エルヴィーラを進化させて盤面を作り、7PP以降は毎ターン神託の旅立ち・ジャンヌで盤面を作り続ける意外にやることはほぼない。

悩むのが大事なタイミングは、「フォロワーをこのターン出すか出さずに取っておくか」くらいだろう。

フォロワーを出してしまうことで、煌奏の学徒・アンリエット用の学園カードが足りなくなったり、神託の旅立ち・ジャンヌの効果を起動させるフォロワーがいなくなってしまったりしてしまうパターンがある。

その例を防ぐ為にフォロワーを多くデッキに入れているが、それでも起きる時は起きてしまうので「あのターンでフォロワーをポンと出さなければ…」と後悔することのないように手札内のフォロワー枚数を気にしながらゲームを進めたい。


ということで、実際のゲーム展開について先攻と後攻に分けてもう少し詳しく紹介する。このデッキに関しては後攻の動きの方が基本的にシンプルなため後攻から先に解説していく。

後攻

後攻で目指したい動きは、
①4ターン目にPPブースト
②5ターン目に華麗なる淑女・エルヴィーラを進化
③6ターン目に神託の旅立ち・ジャンヌをプレイし効果を起動
④7,8ターン目にも連続して神託の旅立ち・ジャンヌをプレイし続ける
の動きで8ターン目までを目安に勝ち切りたい。

そのためマリガンで最優先で探すカードはPPブーストカードである、メタトロン煌奏の学徒・アンリエットだ。不退転の乙女・キーラ慈愛の白翼・アイテールなどはキープする必要はない。

なぜならPPブーストができなければ神託の旅立ち・ジャンヌを6ターン目にプレイすることができない為だ。それではこのデッキを使う意味がない。慈愛の白翼・アイテールメタトロンが引けている時に初めてセットでキープするようにしよう。

引けているカードが煌奏の学徒・アンリエットの場合はまた事情が変わる。

煌奏の学徒・アンリエットのPPブースト効果は手札に学園カードが3枚必要となるため単体では機能しない。そのため慈愛の白翼・アイテール煌奏の学徒・アンリエットとはセットキープできない。不退転の乙女・キーラはセットキープしても良いだろう。


マリガンはPPブースト最優先とは言ったが、そのカードを引きにいくためのカードもキープ対象となる。とは言ってもその対象は1枚しかないがそのカードが大いなる学び舎だ。

このカードは手札の学園フォロワーの枚数を減らすことなくカードを1枚ドローできる。つまり、ドローを進めながら煌奏の学徒・アンリエットの効果の発動を手助けできるのだ。また、純真の花少女とも相性が良く2ターン目に大いなる学び舎をプレイしたあと3ターン目に純真の花少女をプレイすればデッキを合計で3枚掘り進めることが可能だ。その隣に優雅なる修練・ルゥをプレイすることで相手の盤面に干渉することができ相手の先攻のアグロムーブにそのまま押しつぶされるということも防げる。

ということで大いなる学び舎は1枚でキープする価値のあるカードだ。純真の花少女は大いなる学び舎とセットでのみキープとなる。

神託の旅立ち・ジャンヌメタトロンと一緒であればセットキープ推奨だ。PPブーストさえできてしまえば、後攻6ターン目には神託の旅立ち・ジャンヌを使用できるためPPブーストが確約されているのであれば持っておきたい。華麗なる淑女・エルヴィーラは実質7枚のため勝手に引けるが、神託の旅立ち・ジャンヌは3枚しかデッキに入っていない。そのためマリガンからキープする価値がある。


もう一つのドローソースである清浄の噴水だが、後攻の時は1枚のみではキープしてはいけない。メタトロンと一緒の時のみセットキープとなる。

ここまでの文章を読んでいただけたら分かってはいると思うが、後攻での最優先はPPブーストだ。1ターン目に置いた清浄の噴水が割れるのは5ターン目であるため、PPブーストカードを引くためには何の役割もない。しかも、手札に学園カードが3枚必要な煌奏の学徒・アンリエットの効果の役にも立たない。

後攻のPPブーストをしたいという状況において1枚手札が少ない状態になってしまうことが確定してしまうため1枚でキープするのはやめておこう。マリガンの結果手札に来てしまった清浄の噴水は仕方なく場に出して華麗なる淑女・エルヴィーラ神託の旅立ち・ジャンヌを引くためのカードとして使おう。


ということで

マリガンは1枚での単独キープがメタトロン煌奏の学徒・アンリエット大いなる学び舎の3種類。メタトロンとのセットキープが残りの各種といった所だ。あとレアケースではあるが華麗なる淑女・エルヴィーラ本体は煌奏の学徒・アンリエットとセットでのみキープしても良いだろう。


PPブーストさえできてしまえば5ターン目の6PPで華麗なる淑女・エルヴィーラが引けてなくても救済の聖女・ジャンヌのエンハンス効果などで7PPの神託の旅立ちジャンヌに繋ぐことができるため何とかなる試合が多い。また、一応7PPの段階までは慈愛の白翼・アイテールから華麗なる淑女・エルヴィーラを出すことができるため、全体除去が必要な場合は後攻5ターン目に救済の聖女・ジャンヌのエンハンス、6ターン目に華麗なる淑女・エルヴィーラ進化、と順序を入れ替えることもできることを頭に入れておこう。

最後まで華麗なる淑女・エルヴィーラに進化を切ることができなくても、神託の旅立ち・ジャンヌによる強固な盤面作りとアポストルアームズを連打するだけで勝つこともできる。あくまでこのデッキの主役は華麗なる淑女・エルヴィーラではなく神託の旅立ち・ジャンヌであることを忘れずに、華麗なる淑女・エルヴィーラを引くことができなくても諦めずにゲームを展開していこう。


先攻

先攻で目指したい動きは、
①5ターン目に華麗なる淑女・エルヴィーラを進化
②7ターン目に神託の旅立ち・ジャンヌをプレイし効果を起動
③8,9ターン目にも連続して神託の旅立ち・ジャンヌをプレイし続ける
の動きで9ターン目までを目安に勝ち切りたい。

この動きを実現する為のマリガンを含めた序盤の動きを意識しよう。とは言っても基本的に後攻の時の動きとPPブーストをする必要がない以外はほぼやることは一緒だ。


基本的なプレイ方針の優先順位として①≧②>③の順で必要なカードを引き込むこととなる。

まずは華麗なる淑女・エルヴィーラ(慈愛の白翼・アイテール)を引き込む。
華麗なる淑女・エルヴィーラが引けたら次に神託の旅立ち・ジャンヌを引き込む。
そして最後に2枚目の神託の旅立ち・ジャンヌ(慈愛の白翼・アイテール)を引きこむ。

この優先順位を意識してマリガンから進めていきたい。

先攻では華麗なる淑女・エルヴィーラ本人はマリガンではキープしない。なぜならシンプルに慈愛の白翼・アイテールの効果で華麗なる淑女・エルヴィーラを出して進化した方がバフされるフォロワーの数が増えて強いためだ。
その為、マリガンでは華麗なる淑女・エルヴィーラはキープせず、慈愛の白翼・アイテール不退転の乙女・キーラをキープする方が良いだろう。


慈愛の白翼・アイテール不退転の乙女・キーラの両方がマリガン時にある時にどちらを返すかについては、私は慈愛の白翼・アイテールを残して不退転の乙女・キーラをデッキに返す選択を取る。

その理由は、後述もするが不退転の乙女・キーラは序盤に2コスト1/2フォロワーとして出すよりも神託の旅立ち・ジャンヌの横に添えて使用する後半の方が圧倒的にパワーが高い為だ。不退転の乙女・キーラはこのデッキの2コストフォロワー唯一の守護を持っている為、なるべく神託の旅立ち・ジャンヌのターンまで温存したいカードであるのだ。序盤(4PPまで)の不退転の乙女・キーラ華麗なる淑女・エルヴィーラが引けてない時に仕方なく出すカードであると認識してしまっても問題ないだろう。


そしてそれらを引くためのドローソースだが、大いなる学び舎は先攻でも1枚で単独キープ推奨だ。華麗なる淑女・エルヴィーラ(不退転の乙女・キーラ)を引ける可能性がある点や先攻3ターン目での学園フォロワーを出してその横に優雅なる修練・ルゥを添える動きは先攻でも強力だ。

また、場に置いた大いなる学び舎を5ターン目まで残しておけば華麗なる淑女・エルヴィーラを進化させる際にバフが乗るため、その横に苦労なく優雅なる修練・ルゥを添えることが可能となる。先攻5ターン目での華麗なる淑女・エルヴィーラ優雅なる修練・ルゥの動きは非常に強力であるため積極的に狙っていきたい。

この動きをするためにはこの大いなる学び舎を事前に場に置いておく動きか、手札での異端の指導者・ベルディリアの融合効果が必要だ。前者の方が必要なリソース量が段違いに少ないためできるだけ前者の方法でこの動きができるのが理想だ。

そのためマリガンでキープした大いなる学び舎を先攻2ターン目に置くか置かないかは考慮が必要だ。2ターン目に置いてしまった場合は3,4ターン目に学園フォロワーを出すと大いなる学び舎が消えてしまう。そのことを考慮しても2ターン目に大いなる学び舎を置いた方が良いと判断する状況もあるため、経験を積んで適切な判断が下せるように心がけよう。


先攻の清浄の噴水は1枚で単独キープして良いだろう。華麗なる淑女・エルヴィーラだけでなく神託の旅立ち・ジャンヌも引きたいためドローできるに越したことはなく、序盤は手札を減らしたくない状況の時もあるためパスすることも多くライフを詰められてしまうこともある。そのライフリソースも手札リソースと合わせて回復できると言った点でも先攻の清浄の噴水は強いと言えるだろう。


そして神託の旅立ち・ジャンヌだが私は1枚でも単独キープを推奨する。
理由は1つで7ターン目に神託の旅立ち・ジャンヌをプレイできない場合が弱すぎるからだ。また、アポストルアームズの2枚採用により神託の旅立ち・ジャンヌを3枚引いてしまっても十分なほどのパワーを発揮できるのもそれを後押ししている。

デッキの中身はほぼ2,3コストのカードで埋まっているため、神託の旅立ち・ジャンヌを1枚でキープしても酷い状況になることは少ないと言えるだろう。

神託の旅立ち・ジャンヌを7ターン目に出せないことは十分に事故だと言えるほどにデッキのパワーが低下してしまうため、その事故を防げるとならば最初から神託の旅立ち・ジャンヌをキープしてしまうのも許されると感じている。


ということで

先攻時のマリガンは、清浄の噴水大いなる学び舎不退転の乙女・キーラ慈愛の白翼アイテール神託の旅立ち・ジャンヌがキープ対象だ。純真の花少女は大いなる学び舎とのセットキープ。天昇のプリズムプリースト華麗なる淑女・エルヴィーラの5ターン目には間に合わないためそれらのサーチカードとのセットキープとなる。

もし神託の旅立ち・ジャンヌの単独キープが不安な方は天昇のプリズムプリーストの採用枚数を増やすことで序盤のリソース量を安定させることができるためそういったデッキ構築調整も良いだろう。

ちなみに理想のマリガンはこれだ。


先攻時のゲーム展開だが、
後攻の際の4ターン目にPPブースト、5ターン目に華麗なる淑女・エルヴィーラの進化、6ターン目の神託の旅立ち・ジャンヌの効果発動といった流れとは違い、
先攻5ターン目の華麗なる淑女・エルヴィーラの進化、7ターン目の神託の旅立ち・ジャンヌの効果発動の間の何もない6ターン目が存在する。

もちろん何もしないわけにはいかないためできるだけ強い動きを行い7ターン目の神託の旅立ち・ジャンヌにバトンを渡したい。

ということでこのデッキに採用される先攻6ターン目の動き要員のカードがこれらだ。

これらのカードをどのような枚数採用するかでデッキの性質が変わるだろう。

戒律の諜報員は攻撃的、救済の聖女・ジャンヌはバランス型、セイクリッドシープは守備的といった印象だ。

これらのカードを空いた自由枠に5〜6枚差し込むことになるため、ここの枚数調整は天昇のプリズムプリーストアポストルアームズの2枚目との兼ね合いになってくるためこれらのカードを合わせて9枚の枠を調整するようなイメージとなる。

ひとまずはこの3種類のカードを先攻6ターン目を繋げるのが理想的な展開だ。



先攻後攻共通のプレイ方針の小技

ここで先攻後攻共通のプレイ方針において知っておくと得する小技を2つ紹介する。と言っても既にその内容には軽く触れているため目新しいものではないが、意識できているのといないのとでは大きく勝率に影響が出るためしっかり押さえておきたい。

1つ目は華麗なる淑女・エルヴィーラの進化ターン前に大いなる学び舎を場に置いておくことだ。

華麗なる淑女・エルヴィーラは進化時のリーダー付与効果が強力ではあるが、華麗なる淑女・エルヴィーラの進化だけではそのターン相手のフォロワーを一体しか除去できない。序盤のフォロワー展開がそこまで強力なデッキではないため、相手がフォロワーを展開してくるタイプのデッキの場合除去が追いつかずそのまま負けにつながってしまうことがある。

そこで華麗なる淑女・エルヴィーラの進化をサポートするカードが、優雅なる修練・ルゥだ。

優雅なる修練・ルゥが効果を発動するためには、場に既にバフされているフォロワーを準備する必要がある。

華麗なる淑女・エルヴィーラを進化させるだけだとバフ効果が発動するのはターン終了時のため優雅なる修練・ルゥの効果が起動しない。そこで、事前に大いなる学び舎を場に置いておくことで華麗なる淑女・エルヴィーラがバフされることにより優雅なる修練・ルゥの効果を発動させることが可能となるのだ。

このコンボが決まれば通常では相手の盤面を1面しか処理できないところを2,3面処理することが可能となる。後攻ではPPブーストをして6PPとなっているため、優雅なる修練・ルゥが2枚あれば相手の盤面がどんなに強固だろうと全てひっくり返すことが可能だ。

一応、異端の指導者・ベルディリアの融合効果でもこのコンボは可能だが、手札の消費が激しくその後の展開が苦しくなることも多い。そのため大いなる学び舎でこのコンボをサポートするのが理想的と言えるだろう。


先攻では直前の4ターン目に大いなる学び舎をプレイしたり、その前にプレイした場合は学園フォロワーをプレイしないようにしたりすることで5ターン目まで大いなる学び舎を場に残すことが可能だ。

後攻の場合は簡単で、大いなる学び舎には直接召喚効果がついており相手よりEPが多い状態で1PP以上余らせることで勝手にデッキから直接召喚される。つまりメタトロンなどを進化させて余った2PPを使わずにパスするだけでデッキから大いなる学び舎を必ず場に用意することが可能なのだ。一応1PPは使用可能のためアポストルアームズのアクセラレート効果や清浄の噴水は使用することができる。

手札にも大いなる学び舎を持っている場合は直接召喚ではなく手札の大いなる学び舎をメタトロンの横に添えておいた方が良いだろう。基本的に後攻のその後の展開で大いなる学び舎が役に立つシーンは少ないため学園フォロワーに変えておくのが賢明だ。大いなる学び舎では神託の旅立ち・ジャンヌの効果起動に役に立てないという理由が大きい。このデッキでの大いなる学び舎はフォロワー確定となっている(オーキッドの試験場が採用されない理由はここだ)。引いて来たフォロワーが強いカードなら使えば良いし弱いカードであれば異端の指導者・ベルディリアの融合素材とすることが可能だ。少なくとも”フォロワーである”という事実だけで大いなる学び舎よりは強いためできるだけ序盤に使ってフォロワーに変えてしまおう。


そして2つ目が不退転の乙女・キーラだ。

このカードは慈愛の白翼・アイテールのサーチカードとして役割を持っているが、もう1つ重要な役割がある。

それは、
7PP時の神託の旅立ち・ジャンヌの横に添える2コストの”守護”付きビショップフォロワーという役割だ。

神託の旅立ち・ジャンヌは場のフォロワーにダメージ無効のバリアを付与できるが自分は対象ではない。つまり神託の旅立ち・ジャンヌ以外のフォロワーに守護がついていない場合、かなり防御力が弱くなってしまうのだ。

このデッキの2コストの守護持ちビショップフォロワーは不退転の乙女・キーラのみであるため、7PP時の神託の旅立ち・ジャンヌの横に不退転の乙女・キーラをプレイできない場合、相手のリーサルが貫通しやすくなってしまうのだ。

これは結晶ビショップ対面、財宝ロイヤル対面、マナリアウィッチ対面など様々な対面で意識しなければいけないプレイングとなる。

メタトロンも守護フォロワーではあるがニュートラルクラスのため、ダメージ無効のバリアがつかない。この役割は不退転の乙女・キーラにしかできないのである。つまり不退転の乙女・キーラが一番パワーが高いタイミングは、神託の旅立ち・ジャンヌの横にプレイする時なのだ。


そのため、序盤(~4PPまで)のタイミングで、既に手札に華麗なる淑女・エルヴィーラが手札にあるにもかかわらず不退転の乙女・キーラを軽々しく場に出してしまうなどのプレイは著しく勝率を下げてしまう可能性がある。序盤にただの2/1/2フォロワーとして本当にプレイする必要があるのかはしっかり考えなければいけないポイントだ。慈愛の白翼・アイテールが引けていなくても素引きの可能性を信じて、できるだけ不退転の乙女・キーラをプレイするのを我慢することが重要だ。


一応セイクリッドシープを採用することで、神託の旅立ち・ジャンヌの横に添えることができる2コストの守護ビショップフォロワーの枚数を増やすことも可能となっている。


慈愛の白翼・アイテールの活用パターン

このデッキの主役神託の旅立ち・ジャンヌの効果を最大限に活かすことができるのが慈愛の白翼・アイテールだ。このデッキの影の主役と言っても差し支えないだろう。

慈愛の白翼アイテールは、7PP時までは華麗なる淑女・エルヴィーラ、8PP時には神託の旅立ち・ジャンヌ、9PP以降はアポストルアームズとしてプレイが可能だ。
さらに、進化回数が5回を超えていれば場に出したフォロワーのファンファーレ能力を発動することが可能となっている。

基本的には6PP時までに2回進化し、7PP時の神託の旅立ち・ジャンヌの効果で3回進化回数を稼ぐので、8PP時にはほとんど進化回数5回を達成している。そのため7PP時に神託の旅立ち・ジャンヌをプレイできることが重要なのだ。

進化回数5回を達成すると神託の旅立ち・ジャンヌの4PP回復の能力や、アポストルアームズの進化回数分だけランダムに2点ダメージ1点回復の能力を4コストの慈愛の白翼・アイテールが使用することが可能となる。

この能力を活かして8,9PP時に圧倒的なパワーを発揮してゲームを終わらせたいというのがこのデッキのメインプランだ。

ということで、メジャーな慈愛の白翼・アイテールの活用パターンを3つだけ簡単に紹介する。この3つのパターンさえ覚えておけばその状況に遭遇した時に慌てることなくプレイが可能となるだろう。


1.8PP時 慈愛の白翼・アイテール×2 + アポストルアームズ

条件:進化5回達成
   デッキの中に神託の旅立ち・ジャンヌが2枚残っている
   手札にアポストルアームズがある

慈愛の白翼・アイテール神託の旅立ち・ジャンヌの4PP回復効果を使用して0コストでプレイできることを活かしたコンボパターンだ。

アポストルアームズはもちろん進化回数5回を達成していて、最低でも全体を+5/+5バフすることができるため、神託の旅立ち・ジャンヌ2体にそのバフが乗り20点以上を1ターンで出すことが可能だ。

2.9PP時 神託の旅立ち・ジャンヌ+2コスフォロワー+慈愛の白翼・アイテール

 条件:進化5回達成
    手札に神託の旅立ち・ジャンヌがある
    手札に1コストか2コストのフォロワーがある
    デッキの中にアポストルアームズが残っている

手札から神託の旅立ち・ジャンヌをプレイし、デッキからアポストルアームズを呼び出してくるパターンだ。

神託の旅立ち・ジャンヌを2枚以上素引きしてしまった場合は基本的にこのパターンを狙おう。

慈愛の白翼・アイテールが呼び出したアポストルアームズが相手のフォロワーかリーダーに2点ダメージを9〜10回飛ばし、だいたい+10点くらいのバフが乗った神託の旅立ち・ジャンヌが疾走する形となる。

7,8PPと連続で神託の旅立ち・ジャンヌが起動した後であるため既に相手のリーダーのライフも削れているので、このコンボだけではOTK確定ではないがほぼリーサルを取ることが可能だ。

このコンボがあることにより神託の旅立ち・ジャンヌを3枚素引きしても問題のないデッキとなっている。

このコンボを安定してできるようにするためにアポストルアームズは2枚採用するし、それによりマリガンで神託の旅立ち・ジャンヌを単独でキープする方針も可能となるのだ。

基本的にはこのコンボパターンがほぼメインプランと言っても良いだろう。


私がこのデッキを使い始めた時にたまにミスとして発生したので気をつけたいのが、
神託の旅立ち・ジャンヌを2枚素引きしていて1枚がデッキに残っているパターンで、7PP目は手札の神託の旅立ち・ジャンヌ、8PP時は慈愛の白翼・アイテールでデッキの神託の旅立ち・ジャンヌ、9PP時は手札の神託の旅立ち・ジャンヌという順番でしなければこのコンボは成立しない。

ついうっかり8PP時に手札の神託の旅立ち・ジャンヌを使い切ってしまうと、9PP時の慈愛の白翼アイテールから呼び出したアポストルアームズのバフ効果を神託の旅立ち・ジャンヌに載せることができないため注意しよう。


3.9PP時 慈愛の白翼アイテール+優雅なる修練・ルゥ+アポストルアームズ

条件:進化5回達成
   デッキに神託の旅立ち・ジャンヌがある
   手札に優雅なる修練・ルゥがある
   手札にアポストルアームズが残っている
   デッキにアポストルアームズが残っていない

0PPで慈愛の白翼・アイテール(神託の旅立ち・ジャンヌで4PP回復)をプレイ
1PPで優雅なる修練・ルゥをプレイ
8PPでアポストルアームズをプレイ


このコンボパターンはレアケースのため画像は準備できなかったが、
アポストルアームズを2枚とも素引きして、
なおかつ神託の旅立ち・ジャンヌも2枚素引きしたパターンだ。

9PPではあるが慈愛の白翼・アイテールでデッキから神託の旅立ち・ジャンヌを呼び出せるケースである。

このパターンの場合、このコンボパターンをするためには1コストフォロワー、つまり優雅なる修練・ルゥが必須となる。ない場合は10PPで2コストフォロワーを使うことになるがそこまでゲームが耐え切れるかどうかは分からないため、できるならば9PPでこの動きを行いたい。

つまりは、
神託の旅立ち・ジャンヌを2枚、アポストルアームズを2枚引いてしまった試合は、
9PPのこの動きに備えて優雅なる修練・ルゥを温存しようと考えることが大事なのである。

優雅なる修練・ルゥはいかんせん優秀なカードであるため7,8PP時の神託の旅立ち・ジャンヌに「バフできるから出してしまおう」とついうっかり気軽にプレイしてしまいがちだ。

そこを「神託の旅立ち・ジャンヌ2枚とアポストルアームズ2枚引いてしまったから、この優雅なる修練・ルゥを使うのはまずい。」という思考が生まれることが大事だ。

まあもちろん8コストのアポストルアームズを適当に連打するだけで勝てる可能性もあるわけだが。



この3つのコンボパターンさえ知っておけばこのデッキの試合の終着点が思い描きやすくなり試合展開も考えやすくなるだろう。覚えておいて損はない。



有利不利対面について

最後にこのミスタルシアの英雄環境での有利不利対面について簡単にまとめて終わりとする。

ざっくりと環境上位デッキのみをピックアップして簡単に振り分けた。

はっきり言ってお互いが完璧な理想ムーブで対決した場合、マナリアウィッチより以降のデッキ全てに負けてしまうだろう。回復ビショップは最大値の高さで言えば高い方では残念ながら無い。

だが、回復ビショップの魅力は8割のパワーを出力する安定感の高さだ。慈愛の白翼・アイテールがデッキのキーカードを全てサーチし、その慈愛の白翼・アイテール不退転の乙女・キーラがサーチすることで圧倒的な安定感をもたらしているのだ。

そのため、微不利としているデッキとも普通に戦えて相手の少しの下振れも許さないプレッシャーを与えることが可能となっている。


ただ、ランクマッチ環境に多いバハムートドラゴンに明確に不利がついているのがこのデッキの1番の弱点だ。

バハムートドラゴンに勝つ方法は、相手の事故かこちらが神託の旅立ち・ジャンヌアポストルアームズをできるだけ素引きすることしかない。デッキを消し飛ばされると慈愛の白翼・アイテールの効果が起動しなくなってしまうため手札にあればぎりぎり戦えるかどうかと言ったところだ。

とはいえ目立った不利デッキはバハムートドラゴンくらいでそれ以外のデッキには力強く戦っていけるデッキであるのでMPを盛るのにはおすすめのデッキだ。

ぜひ残りの少ない期間触ってみてほしい。

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