テラスで何する?目的によって違うテラスのつくり方。
家づくりには、最初の目的地決めが何より大切ですが、
テラスひとつとってもそう。
『リビングから続く大きなテラスがほしーい♪』
と言っても
なぜ欲しいのか、その目的によって、どんなテラスになるか、
つくり方も変わります。
今回は、3つのケースをご紹介します。
Case①:なんでも外でしたい!『部屋になったテラス』
『できることなら、外でなんでもしたい!』
『とにかく外で。』そんな建て主さん。
『じゃ、メインはテラスね♪』
と、建物規模を抑えて、リビングダイニングの倍以上!のテラスを確保しました。
こうと決めたら大胆に♪(@大きなテラスの家)
●テラス=部屋
そんな風に使いたいテラスだから、部屋と区別なく使えるように考えます。
・部屋とテラスの床の高さはもちろん一緒。
・部屋とつながる大きな窓は全開で。
・視線を気にせず過ごせるよう高い塀で囲んで。
●玄関から直通テラス
友人が、そんなに頻繁にバーベキューにやってくるなら
いちいち靴の脱ぎ履きめんどくさくない?
『部屋には入らず、玄関からそのままテラスへ抜けてもらいましょ。』
■楽しみ尽くす。
『なんでも外で!』という軸一本で、目一杯、活かすことを考えて作ります。
Case②:雰囲気が好きなだけ♪『眺めるテラス』
Case①のおうちを見た建主さんが、
『あの家みたいな、大きなテラスが欲しい!』
とおっしゃる。
『なんで欲しいの?何したい?』
『ではでは、リビングの特等席からテラスの雰囲気を堪能しましょう♪』
(@ぐるりの家)
●テラス=ステージ
リビングの重心を下げて落ち着きを出しつつ、
主役のテラスをステージのように眺めます。
●夜も楽しむテラス
夜には、部屋の照明を落として、
照らされる緑とぼんやりと明るいテラスを眺めながら、
夜のくつろぎタイムを過ごします。
●格子が好き!→外観になったテラス
さらに、
『格子が好き!』
ということで
『じゃ、ぜひ主役のテラスと絡めて外観に取り入れましょ!』
■せっかくつくるなら。
『あの家みたいな大きなテラス』で作っていたら
使われることのない残念なテラスになっていたかもしれません。
なぜこうなった?という理由があれば、
あなたらしい、あなたのためのテラス(住まい)になります。
「欲しい」の理由をちゃんと知って、あなたらしさ、存分に活かしてこ。
Case③:2wayな『格子戸のある』テラス
道路に面しているけど、、
道路から丸見えで、結局使えない、という残念な結果が見え隠れします。
道路に面して、壁(塀)を建ててしまう手あるけれど、
このスペースでは窮屈感が否めませんし、なんだかもったいない。
『格子戸でゆるく仕切りましょう。』
格子であれば、窮屈感もなく、風通しや光にも配慮できます。
道路からの視線を完全に遮ることはできないけれど、
カーポートを挟んで、道路との距離を確保し、視線を緩和します。
■目的地が必要な理由。
せっかくのテラスも、視線が気になって結局使わない、ではもったいない。
どう対応するか、どう魅力的にするかを考えるとき
ヒントになるのは、暮らしのイメージ。
なぜ欲しいのか。何がしたいのか。
暮らしのイメージをもとに、私たち設計者はあなたらしい解決策を見つけます。
目的地(暮らしのイメージ)がわからなければ、
魅力的な答えに辿り着くのは難しいのです。
◎まだまだあるテラスいろいろ。
●境界を曖昧に伸びやかな『外に続くテラス』
●プライベート感の強い『中庭テラス』
●犬の導線を考えた『回遊テラス』
◎どんなふうに過ごそうか?
いろいろな思いを巡らせながら、
あなたにぴったりのオリジナルのテラスを考えていくと
思いもよらぬ新しいスタイルのテラスが出来上がるかも♪
今回は、テラスを例に取りましたが、住まいについても同じ。
どんなふうに過ごしたいか。
どんなシーンがあれば幸せか。
それがわかれば、あなたらしい魅力的な住まいが手に入ります!