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テラスで何する?目的によって違うテラスのつくり方。

家づくりには、最初の目的地決めが何より大切ですが、
テラスひとつとってもそう。

『リビングから続く大きなテラスがほしーい♪』

と言っても
なぜ欲しいのか、その目的によって、どんなテラスになるか、
つくり方も変わります。
今回は、3つのケースをご紹介します。


Case①:なんでも外でしたい!『部屋になったテラス』


『できることなら、外でなんでもしたい!』

・天気の良い休日はテラスで食事を♪
・友人呼んでのバーベキューは週1ペースで♪
・部屋より、外の空気を感じながら過ごしたい♪

『とにかく外で。』そんな建て主さん。

『じゃ、メインはテラスね♪』

と、建物規模を抑えて、リビングダイニングの倍以上!のテラスを確保しました。
こうと決めたら大胆に♪(@大きなテラスの家)

外生活を楽しむあれこれを散りばめて。

●テラス=部屋

そんな風に使いたいテラスだから、部屋と区別なく使えるように考えます。

・部屋とテラスの床の高さはもちろん一緒。 
・部屋とつながる大きな窓は全開で。
・視線を気にせず過ごせるよう高い塀で囲んで。

子供たちは、部屋も外も関係なく三輪車でぐるぐる。
リビングに居ても、外にいるみたいに空を切り取って。

●玄関から直通テラス

友人が、そんなに頻繁にバーベキューにやってくるなら
いちいち靴の脱ぎ履きめんどくさくない?

『部屋には入らず、玄関からそのままテラスへ抜けてもらいましょ。』

部屋に入れてもらえない玄関。


■楽しみ尽くす。

『なんでも外で!』という軸一本で、目一杯、活かすことを考えて作ります。

玄関入ると広がるテラス。
テラスから見るとこんな風景。


Case②:雰囲気が好きなだけ♪『眺めるテラス』


Case①のおうちを見た建主さんが、

『あの家みたいな、大きなテラスが欲しい!』
とおっしゃる。

『なんで欲しいの?何したい?』

・テラスが広がる雰囲気が好き!
・何もしない!
・なんなら外にはそうそう出ないかも!

『ではでは、リビングの特等席からテラスの雰囲気を堪能しましょう♪』
(@ぐるりの家)

19坪の平屋の家。

●テラス=ステージ

リビングの重心を下げて落ち着きを出しつつ、
主役のテラスをステージのように眺めます。

お隣さんの緑もお借りする。

●夜も楽しむテラス

夜には、部屋の照明を落として、
照らされる緑とぼんやりと明るいテラスを眺めながら、
夜のくつろぎタイムを過ごします。

癒されま〜す。

●格子が好き!→外観になったテラス

さらに、
『格子が好き!』
ということで
『じゃ、ぜひ主役のテラスと絡めて外観に取り入れましょ!』

外観のポイントになりました。
格子からもれる灯りも外観デザイン。


■せっかくつくるなら。

『あの家みたいな大きなテラス』で作っていたら
使われることのない残念なテラスになっていたかもしれません。

なぜこうなった?という理由があれば、
あなたらしい、あなたのためのテラス(住まい)になります。
「欲しい」の理由をちゃんと知って、あなたらしさ、存分に活かしてこ。


Case③:2wayな『格子戸のある』テラス


道路に面しているけど、、

・大きいテラスは欲しい!
・テラスでお茶したい!
・子供たちも遊ばせたい!

道路から丸見えで、結局使えない、という残念な結果が見え隠れします。
道路に面して、壁(塀)を建ててしまう手あるけれど、
このスペースでは窮屈感が否めませんし、なんだかもったいない。

『格子戸でゆるく仕切りましょう。』

格子であれば、窮屈感もなく、風通しや光にも配慮できます。
道路からの視線を完全に遮ることはできないけれど、
カーポートを挟んで、道路との距離を確保し、視線を緩和します。

格子戸、開けて広々遊び場。
格子戸、閉じてプライベート空間。
格子戸、閉じてお茶タイム。


■目的地が必要な理由。


せっかくのテラスも、視線が気になって結局使わない、ではもったいない。
どう対応するか、どう魅力的にするかを考えるとき

ヒントになるのは、暮らしのイメージ。

なぜ欲しいのか。何がしたいのか。
暮らしのイメージをもとに、私たち設計者はあなたらしい解決策を見つけます。
目的地(暮らしのイメージ)がわからなければ、
魅力的な答えに辿り着くのは難しいのです。


◎まだまだあるテラスいろいろ。

●境界を曖昧に伸びやかな『外に続くテラス』

床と壁が外まで繋がって。
@5つのテラスの家
天井も外まで繋がって。
解放感ありながら、壁と大屋根に包まれた安心感のあるテラス。


●プライベート感の強い『中庭テラス』

コの字型の家
@囲む家
大通りを背中に抱えているとは思えない静けさ。
ホッとしたい母と、そうはさせない娘。
北向きのテラスは優しい光。

●犬の導線を考えた『回遊テラス』

ドッグランと併せた回遊テラス
@コーギーの家
コーギー部屋から直接庭へ。
回廊の向こうは散歩道への出入り口。


◎どんなふうに過ごそうか?


いろいろな思いを巡らせながら、
あなたにぴったりのオリジナルのテラスを考えていくと
思いもよらぬ新しいスタイルのテラスが出来上がるかも♪

今回は、テラスを例に取りましたが、住まいについても同じ。

どんなふうに過ごしたいか。
どんなシーンがあれば幸せか。

それがわかれば、あなたらしい魅力的な住まいが手に入ります!


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