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記憶の中のローラースケート

夢は頻繁にフルカラーで見て、二日に一回くらい内容を記憶しています。
亡くなった祖母が年に数回出てきますが、夢の中の祖母がいつも笑顔で、私の名前を呼んだりおこづかいをくれようとするのが嬉しいです。

現実にはない世界にいたり、でも実在の顔見知りの友達と一緒にいたり。
空を飛ぶけど手足をばたばたしなくてはいけなかったり、美味しそうな食事を食べる前に目が覚めてしまったり。(とても悔しい)
そんな中から、本日の記事は今朝見た夢についてです。

夢の中で、私はとあるショッピングセンターを目指していました。
服装は普段の私と違うアジア系の服と布製の靴でしたが、靴には何故かローラースケートがついていました
ローラースケートは直接靴に縫い付けられていて、靴を脱いだら移動ができません。そのまま歩道を滑って道を急ぎます。

ところが、重心のかけかたが悪かったのか、左の靴がほつれてローラーがとれそうになってきました。
しかも縫製が悪く左足のつま先部分がヨレていて、指が入りきらず具合も良くありません。

それでもなんとか右足で地面を蹴り、時に荷物にもたれたりしながら、ショッピングセンターに入ったところで目が覚めました。
まっ黄色の布地に緑のつま先と赤の縁取り、かつローラースケート付なんて奇抜な靴、夢の中の私はどうして選んだんだろう。おかしく感じるのと同時に、一瞬で思い出しました。

あの重さは子供の時に履いてたローラースケートそのものだ、と。

ブームが起きた頃より少し後でしたが、我が家にもローラースケートがあり、私と妹は時々遊んでいました。
道路は危ないので遊べるのは車庫の前のコンクリート部分だけ。ベルトで靴にかしめるローラースケートはそれなりの重さがあり、ひとしきり遊ぶと少し足が痛くなりました。

私達が成長するにつれてローラースケートはサイズが合わなくなり、塾通いも始まったので外で遊ぶ時間も減り。中学に上がる頃にはいつの間にか処分されたようで、ローラースケートで遊んだ記憶はそれ以降ありません。
大人になってから昔の写真を見て、ヘルメットに肘あてと手袋の重装備でローラースケートしていたのを思い出したくらいで、子供の頃にいくつも経験した遊びの中のひとつでした。

けれど、不思議なものです。
かしめられた足の甲のキツさ。ローラーに接地した部分から足裏に伝わるゴロゴロしたコンクリートの振動。子供には随分重く感じたローラースケート全体の重量、プラスチックとゴムで出来たローラーの硬さ。
子どもの時の私が体感し、以降完全に忘れていた感覚と経験を、体と脳はしっかり保存していました。能動的に思い出すきっかけのなかった記憶を、夢の中でローラースケートを履いた私に完璧に追体験させてくれたのです。

夢の内容にはオチや整合性はなかったものの、こんなに見事に
これ昔やったやつや!
と感じるアハ体験はなかったので、起きるなり旦那にいかにびっくりしたかを語ってしまいました。
この夢が見れただけで、なんだかもうかったような気分になって機嫌の良い私がいます。

新しく夢を見るたび、過去の夢を忘れていきます。ちゃんと記憶しているものは、今考えてみてもぱっと思い出せないくらいです。
このローラースケートの夢は忘れたくないので、noteに書き起こしておきます。しばらく後に私がこの記事を読み返した時、にんまりできますように。

トップ画像はPixabay様からお借りしました。

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沢村脩
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