日本株に異変!! 3つの下落要因&米国株は?
今週の株価下落にあった3つの要因
投資家の皆様、今週もお疲れ様でございました。
先週から調子が崩れ始めた株価は、先週の予想どおり一気に下落してしまいました。
とくに11/29の月曜日には日経平均株価は約470円の下落、11/30の火曜日も約460円の下落となり、二日で日経平均株価が900円もの値下がりとなりました。
今回の株価下落の要因ですが、主に2つあります。
1,この下落の要因の第一は、新型コロナのオミクロン株の影響によるところが大きいです。
とくにWHO(世界保健機関)が世界に向けてオミクロン株に注意するように呼び掛けたことから、世界経済の停滞が再び懸念材料となり、そこで多くの投資家が株を売却したという構造だと考えられます。
いまのところ、オミクロン株がデルタ株に急速にとって変わっているので感染力が強いとされていますが、じつは毒性は低いのではないかという情報もでてきています。
このような不確実な状態は、投資家の間ではリスクと考えられて懸念されますので株価下落へとつながったわけです。
2,そしてもう一つの下落の要因は、アメリカの量的緩和の縮小が現実的になってきたところにあります。
日本もそうですが、アメリカの株高要因には量的緩和による恩恵が大きかったといえます。
この量的緩和があったからこそ、ここまでの株価の伸びがあったことは忘れてはいけないポイントです。
この量的緩和が縮小するということは、すなわち株価の伸びも期待しにくいということです。
そうなれば投資家としては株を今のうちに売って、利益を確定しておこうといういう流れになるわけです。
3,そして、3つ目の要因は、チャートです。
まずは日経平均のチャートです。
今のチャートでは、日経平均株価は下落局面へと変化しました。
この日本株の異変をとらえているかどうかは、今後の投資戦略に大きな影響があります。
今はまだ少数の投資家しか気がついていないかもしれませんが、一部のチャートに詳しい投資家は当然のようにこの異変に気が付いているはずです。
具体的には
①移動平均線がデッドクロスを形成した
②赤い色の長期移動平均線が下を向き始めた
というのがポイントです。
このことから、日本株については長い目では下落するのではないかと考えられます。
これが一気に投資家の株売却を誘導したので株価が下がったということです。
米国株のダウ平均株価も似ています。
米国株も少し似たような形で下落していますが、ちょっと違います。
①短期的にデッドクロスしてきたが、深刻なデッドクロスではない
②日本株と違って、赤い色の長期移動平均線は上向きである
というのが米国株のポイントです。
この日本株と米国株のチャートで移動平均線がデッドクロスしてるのは、注意するべき状況です。
先週の段階からこうなる予兆はあったので、チャート分析に詳しい人でしたらすでに対策をしていたことと思います。
一般投資家の私たちも、チャートの動きを捉えることは誰でも可能なことなので、チャート分析というのは株価暴落を回避するのにとても役にたつスキルとなります。
ぜひチャート分析は覚えておいたほうがいいです。
今後の株価予想
短期的にはすぐに株価が回復するか判断することは、まだ早いかもしれませんが、オミクロン株が大したことないとの情報が確かなものになれば回復するかと思います。
しかし、日本株はさきほどの説明のとおり、長期移動平均線が下を向き始めました。
そうなると、株価の回復は限定的となってくるのかもしれません。
その一方で、米国株はまだ上昇の可能性はありそうです。
1,日本株は好調な銘柄だけ買いのチャンス
2,米国株は買いのチャンス
3,オミクロン株と金融緩和の縮小には注意
もうすぐオミクロン株の正体が分かりますので、大したことがないことを確認したいところです。
また、金融緩和の流れが変わりそうであれば、これも注意ポイントです。
早めに底値で買いたい人はニュースをよく確認しておくことをおすすめします。
大きな潮流に乗ることが大事ですからね。
今後も一緒に投資を頑張りましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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