見出し画像

Ethiopian Football News (vol.16)

こんにちは、シュウです。

12月も2週目に入り急に寒くなりましたね…
体調を崩さないように気をつけましょう!

久々にエチオピアの記録、昔の記事ですがお楽しみいただけたら嬉しいです!

どうぞ!


2017.10.31
エチオピア滞在15ヶ月目

エチオピアでは、完全に雨期が明けて、気持ちのいい晴れ晴れとした空が広がっています。
乾期になると、とにかく洗濯物の渇きが速い!綿の素材のものでも、4 時間あればカラッと乾いてくれるので、とても助かります。
しかし、その分、空気が乾燥しているため、排気ガスが空気中に充満し、帰宅して鼻をかむと真っ黒になります・・・これは、身体にはよくないなぁ。適度に雨が降って欲しいものです(笑)

さて、今月は、高校の文化祭を彷彿させるJAPAN フェスティバルからスタート!!

1.JAPAN フェスティバル

10 月8 日、首都アディスアベバにあるユベントスクラブにてJAPAN フェスティバルが催されました。
今年は、今年は、焼き鳥、お好み焼き、タコライス、牛丼、バナナシェイクなどの食べ物ブース、竹馬、キックターゲット、折り紙、着付け、サイエンスショーなどの体験ブース、そして、日本大使館、JICAの専門家のブースでにぎわいました。昨年に比べてブースの数は少なかったものの、スペースに余裕があり、昨年のごちゃごちゃした感じが解消されていました。ステージでは、バンド演奏、フォークデュオ、エチオピアダンス、ソーラン節などが披露されました。

折り紙を紹介しています
浴衣の試着会
現地のバナナを使ったシェイク
お好み焼きブース

私は、サッカー隊員とキックターゲットブース、そして、エチオピアダンスとソーラン節に参加しました。ペットボトルや廃材を使ってミニゴールを作りました。子供向けに考えていたのですが、意外にもおじさんたちに人気で、とても繁盛しました。
ソーラン節は、1 日1 回が限界ですね・・・当日、エチオピアダンス、ソーラン節ともに2 回も踊りました。踊っている最中から、太ももが悲鳴をあげ、翌日、パンパンでした(笑)
練習は大変でしたが、今までダンスなどしたことものなかったので、いい経験になりました。そして、高校の文化祭のように、みんなでバカ騒ぎする楽しさを久々に味わうことができて、充実したイベントになりました。

キックターゲット!
踊りましたね…笑

2.ナショナルフラッグデー

10 月 16 日にスタジアムのオフィスにいつも通りいくと、エチオピアの旗を持った人だかりが・・・。
いつものようにスタジアムに入ろうとすると、警官に「今日は、セレモニーがあるからここからは入れない」言われ、別の入り口から中へ入ってみると、エチオピアの旗だらけ(笑)
祝日でも何でもない普通の平日にスタジアムで、フラッグセレモニーというものをやっていました。エチオピア国民の自国愛の強さを改めて感じました。これは、日本には無いイベントですね。

最近、オロミア州で政府と民衆が衝突したそうで、ケガ人や死者も出ているそうです。政治に対する不満が高まってきているようで、昨年同様に非常事態宣言が出ないことを祈るばかりです。こういったイベントがある中、なかなか同じ方向に向かえないエチオピアの情勢。難しいことがたくさんあるのだなと考えさせられました。

軍人ばかりで威圧感ハンパない
愛国心を感じる一枚

3.WSG の施設を訪問

TESFA フットボールアカデミーのスタッフに湯本沙友里さんというNGO で働く日本の方を紹介されました。湯本さんは、ウェブデザイナーの仕事をやりながら、「声なき者の友」の輪という NGO で活躍されています。 湯本さんは、新たな支援に必要な現地調査のため、エチオピアに訪れていました。そして、今回、湯本さんにエチオピア人が立ち上げた NGO「Win Souls for God(通称:WSG) 」の施設を紹介してもらいました。WSG では、ストリートチルドレンや売春をしている女の子、路上生活者たちがきちんとした生活を営むための支援(保護、教育、奨学金制度)などを行っている団体です。それ以外にも学校や病院(まだ建設中ですが)などの施設を運営しています。
この施設を訪問した時、丁度、ヘアーカットの授業が路上生活者向けに行われていました。この授業に参加させて、生活のための仕事ができるように訓練します。また、技術的な指導に加えて、授業の開始時間を守らせるなど、生活面の指導も併せて行っています。この国の大きな問題のひとつに「仕事がない」という話を同僚からよく聞きます。実際に、働き盛りの青年たちや大人たちが路上でたむろし、タバコ、チャット(葉っぱ系の麻薬)をしている姿が街中で見られます。GDP が高いと聞きますが、実際には大きな産業がほとんどなく、中国による建築ラッシュで数値が高まっているに過ぎない現状です。そういう状況の中、どうやって授業を受けさせる人を選んでいるのか尋ねてみると、驚くことに「夜 9 時くらいに街に繰り出していく」そうです。そこで、フラフラしている路上生活者たちとコンタクトを何度も取りながら信頼を築き、この生活から 「本気で抜け出したいと思っているのか」 、 「信頼・信用できる人なのか」などを見極めた上で、WSG のプログラムを紹介するそうです。

ヘアーカットの授業の様子
おしゃれボウズの髪型ばかり…

湯本さんは、「一人でも多くの人にチャンスを与えて、自立していった欲しい」 と話していました。 NGO立ち上げ時には、エチオピア人が中心となって「自分たちで、できることをやる」スタンスで、当初、募金を集めて路上生活者へ食料を配ることから始めたそうです。しかし、現在は海外からの支援者(お金の支援)が増え、それに伴ってNGO で扱える金額も増えている・・・良いように聞こえますが「海外の支援者がいないと組織が継続できない規模になった」という新たな問題を生み出しているようです。 また、仕事がないエチオピアでは、海外から支援を受けているNGO の給料はとても高額です。そのため、この施設で働いている人たちも「自分たちの生活のために」この施設で働いている事実があり、「支援」と言
いながらも、自分たちの生活ためとなっている現状に疑問を抱いているとも話していました。
今回、こういった施設を見学させてもらうことができて、自分の知らないことがたくさんあるのだと改めて気づかされました。盲点だったのが、ストリートチルドレンや売春婦たちは、もともと地方出身者がほとんどという事実です。理由を聞いてみると、「首都に出稼ぎに来る」と言ったら聞こえがいいのですが、親が年頃になった子どもたちを「首都には仕事がたくさんあるから、出稼ぎに行って来い」と送り出すそうです。また、それを斡旋する仕事もあるとのこと。でも、実際は仕事などなく、お金もなく、道で生活するのみ・・・お金もないので、地元に帰ることすらできない。その結果、ストリートチルドレンが増えていく、そして女の子たちは身体を売らないと生きていけないという負の連鎖。WSG は、そういういう地方にある誤った情報によって首都に上がってこないように、各地でも活動をしていると話していました。コアなアフリカの実態に触れた気がしました。

本棚
この施設出身の青年

4.E プロジェクトin アルバミンチ

10 月 22 日から10 日間、南部にあるアルバミンチにて、第3 回E プロジェクトを行ってきました。
今回訪れた小学校は、こないだ 2 月にもサッカー教室を行った学校です。前回では、3・4 年生だったこどもたちも学年が上がり、4・5 年生になっていました。
そして、驚くことに名前をしっかり覚えていてくれて、学校に着いた瞬間「シュウ!タッファ!!(久しぶり)」と声を掛けてくれました。
いやぁ、嬉しすぎる再会でしたね!!

いい写真だな〜
グリーンカード!良き良き!

グラウンドのコンディションが悪くて、 校長先生との打ち合わせ後に除草作業を行いました。
まさに草の根活動(笑) そして、子どもの握りこぶしくらいの大きさの石もごろごろ転がっていたので、サッカー教室を始める前に参加する生徒たちと一緒に拾って、環境整備をしました。
今回からサッカー分科会の人数も増えたことで、とてもにぎやかなサッカー教室になり、盛り上がりました。やっぱり、子どもたちの嬉しそうな顔がたまらないですね!!そして、アルバミンチの自然の豊かさ・・・森があり、湖がありと、心を癒される要素がたくさんありました。
いやぁ、ここに任地を変更したい(笑)

協力隊=こういうイメージ
みんなにも手伝ってもらいました
あの時の…!
サッカー教室の様子
みんな楽しそう

5.エチオピア人コーチ

TESFA フットボールアカデミーがスタートして1 ヶ月が経ちました。この 1 ヶ月経って感じていることは、イタリア人コーチが、とにかく情熱的であること(笑)
そして、現地のコーチたちの理解力がとても低いということ・・・(苦笑)
現地コーチは・・・打ち合わせと違うことを急にやりだしたり、選手が練習しているのに勝手にビブスを配りだしたりと、今のところ、邪魔にしか感じない。一体、何が彼らをそうさせてしまうのでしょうか。でも、彼ら自身で運営していけるようにもしていかないと、エチオピアのサッカーが向上しないということも事実です。彼らへのサポートも必要かもしれませんね。今後、どうやってサポートしていくか考えていきたいと思います。

みんな懐っこい!
小さい子の指導は語学力がもろに出ました…

しかし、やっぱり指導できることって楽しいですね!そして、幸せですね!昨年一年間は、ほぼサッカーの指導に関われず、ヤキモキしていましたが、今年は充実させることができそうです。選手と一緒に頑張ります。

6.最後に

来月の中旬に、昨年ディフェンディングチャンピオンでありながら敗戦した、大使館対抗サッカー大会があります。この 1 年で、サッカー関係の隊員が私を含め 7 名となりました。このメンバーで負けたら、任期短縮して帰国したいですね(笑) まぁ任期短縮は冗談ですが、しっかりリベンジできるように頑張ります!規模は小さくとも、「世界一」をかけた戦い、負けられません!!

サッカー仲間たちと

今回、4,000字を超える大作でした。

お付き合いいただき、ありがとうございます。

次回は、大使館対抗です。

昨年のリベンジなるか?!

ではまた!

いいなと思ったら応援しよう!