京大ロー2年次ふりかえり

・京大ロー2年次の課程がいちおう終了しました。なんとか単位を回収し、司法試験の受験資格を得ることができました。どうやったら合格できるのでしょうか、怖いですね。

・先輩方の授業振り返りブログにすごく助けられたので、バトンを回すという意味で備忘録を残します。あくまでも一個人の私見ですので、話半分で読んでいただけると幸いです。

・3年次前期ふりかえりはこちらから、3年次後期ふりかえりはこちらからご覧ください。


前期

・刑事訴訟法総合1(IKD先生)

・ケースブック刑事訴訟法を用いて、捜査についての判例・裁判例を片っ端から潰していく授業でした。判例で論証の理論的根拠を確認→判例の規範と異なる裁判例、あてはめの上手な裁判例を確認という流れが多かった気がします。また、学生がよく勘違いしている部分については特に念入りに説明してくださいます。

・ソクは席順に回ってきました。よっぽど大外しした回答をしない限り、こちらの答えたことを最大限に善解して誘導してくださるので、怖がらなくても大丈夫です。

・予習の際には、川出先生の判例講座が大活躍します。ケースブックの設問の7〜8割くらいは判例講座にまんま載っています。買いましょう。
あと、事例演習刑事訴訟法は、授業と問題意識が一致している部分が多く(特にコラム部分)、予復習で行き詰まった際に読んでみると捗りました(後期も同様)。

・質問対応はメチャクチャ良いです。あてはめの仕方や裁判例の射程までとても丁寧に答えてくださります。どんな質問でも笑顔でわかりやすく教えてくださるので、頭も心も幸せになれました。

・試験は論点盛りだくさんの重い問題が出ました。授業と違って優しくなかったです。大きめの論点を落としたのに中の上くらいの点数が貰えたので死ぬほど感謝しています。
試験は、授業ノート読み返し&事例演習刑事訴訟法周回で特攻しましたが、少し足りなかったです。論点抽出力をつけるためにも、司法試験・予備試験過去問を回しておくのがベターだったと感じています。

・民法総合1(YSMS先生)

・民法総合事例演習の改訂版を解いていく授業でした(主に契約法分野)。「難易度エグすぎ問題に取り組むことによって、民法の考え方を身につけよう!ついでに要件事実も押さえておこう!」というコンセプトなのだと個人的には理解しました。

・YSMS先生は授業がメチャクチャ上手く、趣旨原則から遡って、ありえん難易度の問題を綺麗に解きほぐしてくださいます(スライドが特にわかりやすい)。そのため、授業を受け終わってすぐの時点では完全に理解した気になれますが、いかんせん問題が難しすぎるので、復習を怠ると2,3日後には何が何だか分からなくなります。私のように申し訳なさげに質問せずに済むように、受講後すぐの復習は必須だと思います。

・ソクは席順ですが、なかなか解放されず厳しいです。頑張ってください。分からなくても分からないなりに、ちゃんと考えてきたことを示せれば(「趣旨がこうなのでこう考えました」的な感じなら)的外れであっても優しく誘導してくださいます。一方で、明らか先輩ノート読み上げの論理飛躍・結論先取りがあれば、しっかり詰められます。問いに正面から答えることを意識していれば大丈夫でしょう。

・入学前に問題研究(要件事実本)とストゥディアをざっと読んでおくと少し楽になると感じました。特に、ストゥディアには民法総合のエッセンスが詰まっているので復習にも役立ちます。買いましょう。
復習では、授業で扱った問題の答案を実際に書いてみる(復習起案)のが有益と感じました(みんなやっていました)。民法総合の問題は、答案化しようとすると難しい部分がそこらじゅうに散らばっているので、復習起案→質問のサイクルを確立できれば強いと思います。復習起案の自主ゼミを組んでいる人もそこそこ見かけました。

・質問に行くと、こちらが理解できていない点を見抜いて一言で解決してくださることが何度もありました。どこか怖い印象がありますが(失礼)、とても学生思いのお優しい先生です。

・試験は授業で扱った問題の類題が出たので、ヤマは張りやすかったです。授業後に配られる要件事実表の読み返し&ロープラ周回で特攻したのですが、悲しい点数がつきました。B以上を取るためには、復習起案はほぼ必須だと思います。

・商法総合1(SITU先生)

・会社法事例演習教材の第一部を進めていく授業でした。「会社法の典型論点を総ざらいしよう!」というコンセプトなのだと個人的には理解しました。
会社法の主要な論点はほぼほぼ網羅されるので、適宜一元化教材に授業内容を反映していくと幸せになれます。

・ソクは席順でQ1個ずつ回ってくるので、予測可能性が高く助かります!…って言ってたら、いきなり範囲をずらされることもあるので油断は禁物です。たまにQの内容と関連する基本事項についてのソクが入ることがあり、これに詰まってしまうと教室がなんともいえない空気になります。難しいことを聞かれるわけではないので、テンパらなければ大丈夫です。おちついてください。

・授業の復習としては、設例についての答案を実際に書いてみる→巻末の演習問題を解くといった流れがベストだと思います。設例を答案化するのは難しい部分もあるので、答案作成→質問のサイクルを確立できれば強いと思います(民法と同様)。演習問題は設例と比べてやや網羅性に欠けるので、余裕がなければ設例の答案作成を優先して、演習問題は解説に目を通す程度でも何とかなると思います。

・試験は授業で扱った設例の類題が出ました。論点落とし1つ+規範知らないのが出て現場ででっち上げ1つをやらかしましたが、なんとか真ん中くらいの点数が来て助かりました。巻末の演習問題ばっかりして、設例の復習を疎かにしているとこうなります。気をつけてください。

・刑法総合1(SOM先生)

・悪名高いケースブック刑法の総論部分(共犯を除く)を進めていく授業でした。わりかし周囲の評判は悪かったのですが、設問の半分くらいは新たな発見や何となくで済ましていた部分を深堀りしていたりするので、言われているほど悪くはないと感じました。残りの半分は知りません。
基本書読まずに予備校ガッツリで来た人にとっては、ある程度は役立つと思います。私は、事例演習教材の(薄い)解説の補完+基本刑法or徹底チェック刑法の理論面での裏付けというふうに利用していました。

・ソクは確か名簿順だった気がします。なかなか解放されずキツいですが、誘導に乗って受け答えしていけば大抵何とかなります。問いかけは難しいですが、詰められるわけではないので安心してください。

・判例・裁判例問題の予習には、百選は全く足りないので、判プラを用意することをお勧めします。学説問題全てに対応可能な基本書はちょっと見当たらないので、様々な文献に当たることになります。橋爪先生の悩みどころを読んでいる人が多かったですが、試験との関係では基本刑法で十分足りると思います。

・質問対応も非常に良く、答案での語法等の細かい質問にも丁寧に答えてくださいます。事例演習教材で行き詰まった問題を自分なりに解決できたのはSOM先生のおかげです。質問後に見せてくださった笑顔がとてもステキでした。

・試験は、事前の予告通りとんでもない難易度の問題が出ました。「分からない…」って言いながら頑張っていっぱい書いたら中の上くらいの点が来ました。例年はオーソドックスな問題が出ているので、授業で扱った分野を事例演習教材でさらっていけば大丈夫ではないでしょうか。個人的には、徹底チェック刑法がかなり授業・試験との相性が良く感じたので、まとめ用にオススメです。

・行政法総合(HRD先生)

・ケースブック行政法と先生特製のレジュメを用いて、行政法の全範囲をさらっていく授業でした。個人的には、基本行政法→事例研究行政法・司法試験の間を埋める授業であったと感じました。

・ソクは席順で、1人1問ずつ当てられるので予測可能性は高いです。復習課題の答案構成についてのソク1人→レジュメに沿って予習課題のソクが入るという感じで進められます。先生と問答をするというより、学生の答えを起点として先生が解説をするという流れが多かったので、詰められることはほとんどなかった印象です。

・とにかくレジュメ&HRD先生の解説がわかりやすく、規範・考慮要素間の繋がりや個別法の解釈についての理解がとても深まりました。確かに課題は重いですが、予習の過程で判例をいくつも読み込むこととなり、答案を書く際の頭の使い方を自然と身につけることができるので、しっかりと取り組むことをオススメします。

・大橋先生の教科書とHRD先生の演習行政法は、予習・復習課題との相性が良かったです。また、事例研究行政法は、授業と問題意識が重なる部分が多く、試験対策に役立ちました(特に第一部)。試験との関係では、基本行政法だけでも十分耐えるとは思います。

・試験はとてもオーソドックスな問題が出ました。試験直前に事例研究行政法で類題を解いていたこともあり、けっこう良い点数が来ました。基本行政法+事例研究行政法(第一部)の組み合わせが強く、これに授業内容をプラスしていくと十分Aを狙えると思います。

・民事訴訟実務の基礎(HND先生)

・元裁判官の先生による要件事実の授業でした。最初の2.3回くらいは要件事実の基礎の基礎を扱いますが、その後いきなりレベルが上がります。楽な授業と見せかけた鬼門なので覚悟をしておいた方がいいです。

・授業レジュメは問題研究&類型別に則って作成されているっぽいので、予復習にはこの二冊が大活躍します。大島本には書かれていないものを聞かれることもしばしばあるので、大島本ユーザーでも類型別は買っておいた方が良いと思います。

・課題は死ぬほど重く(というか細かく)、どこかで妥協しないと時間が無限に溶けていきます。基本的には類型別で対応できますが、困ってしまった場合には要件事実マニュアルを頼ると助かるかもしれません。

・試験は恐ろしい分量の問題が出ました。普通に時間が足りず途中答案になってしまったのですが、単位どころかなぜか真ん中くらいの点数が来たので圧倒的感謝しています。訴訟物の選択+請求の趣旨が書けていれば単位は来るのでは?と邪推しています。

・経済法1(WKI先生・選択科目)

・前提知識を問わず、経済法の基本を学ぶ授業でした。重要な部分を強調してメリハリよく教えてくださる、実践的な授業だと感じました。経済法の顔見せ的な面もあり、試験の負担もそこまで重くないことから、経済法を選択しない方にもかなりおすすめです。

・ソクはなく、講義形式で進められます。予習用音声解説や復習用動画の提供、答案の講評等、カスタマーサービス(?)がすごく充実しており、初学者でも予備校無しに経済法を仕上げることができるのではないでしょうか。質問対応もとても丁寧で、本当に学生思いの先生だと思います。

・試験はある程度範囲を絞ってくださるので、はじめての基幹科目で疲弊した2年次、在学中受験直前で疲弊した3年次でも対応は可能だと思います。論証の暗記+事例解析経済法で当てはめを何度か読んで特攻したら真ん中くらいの成績が来ました。予備試験に向けた勉強をしていた方ならAのハードルはそこまで高くないのではと感じました。

・M&A法制(MRT先生、MTST先生・選択科目)

・M&Aを扱っている四大の弁護士の先生による授業でした。後期の商法総合2と被る部分も多いです。

・主に組織再編への理解が深まるので、商法総合2を受講した後に取ると勉強になると思います。教科書は高いですが、持っておくと予復習がとても捗るので、買うなり図書館・書庫から借りるなりするのがベターだと思います。

・試験は鬼です。とても悲しい点数が来ました。「商法総合2やってる3年次と混ざればこんな点数来るよな…」って思っていたら、3年次の先輩方も似たような点数が来ていたようです(期末試験評価割合を見ると、悲劇が起こっていることがよく分かります)。
来年度からも同様の成績評価がされるかは分かりませんが、選択科目をも含めた前期成績でエクスターン先が決まること、商法総合2を受講した3年次に対して大きなディスアドバンテージがあることを考慮すると、2年次で取ることはあまりおすすめしません。逃げてください。

・2022年度は担当教員が初年度だったこともあり、次の年からは反省する成績評価割合が変わる可能性もあるので、とりあえず様子見が良いのではないでしょうか。

後期

・民法総合2(NGN先生)

・授業コンセプトは前期と同じです(物権、不法行為分野)。相変わらず難しいです。

・ソクは席順でした。NGN先生は「授業のシナリオ」というソクる内容を事前告知したレジュメを配布してくださるので、予習抜け・大外ししてしまうという悲劇が起こらなくて済み、ほんとうに助かります。

・授業前にはたまに事前解説が、授業後には要件事実表(という名の補足説明集)が配布されます。これらが特に素晴らしく、潮見イエローの記述が足りない部分や通説とは異なる部分を完璧に埋めてくれます。これらを参考にして復習起案→質問の流れを掴めれば強いと思います。

・試験は授業で扱った問題の類題+αといった感じでした。しっかり復習起案をして特攻したら、とてもよい点数が来ました。試験前にMullerさんの民法ノートを読み込んでいたのも良かったかもしれません。

・刑事訴訟法総合2(HRE先生)

・ケースブック刑事訴訟法を用いて、みんな大嫌いな訴因・証拠法分野を進めていく授業でした。授業コンセプトは前期と同じです。頑張ってついていけば、この分野にとても強くなれます。

・ソクはランダムです。授業開始5分前に、今日当てる人一覧が貼り出されます。周期を見つけようとしている同級生もいましたが、結局分からなかったみたいです。
前期のように優しいソクではなく、「それはどういう意味?」「この場合はどうなりますか?」等、次から次へと詰められる厳しいソクでした。前期以上に事例演習刑事訴訟法が活躍してくれますし、川出本も助けてくれます。基本刑訴だとやや厳しいです。

・授業は淡々と詰めて進めていきますが、質問対応はにこやかでした。判例の考慮要素・評価についての細かい質問にも長い時間付き合ってくださり感謝しています。

・試験は訴因+証拠法のオーソドックスな問題が出ました。大チョンボをしでかしましたが、なんとか中の上の点数で耐えました。司法試験過去問を回していたのが良かったのかもしれません。

・商法総合2(MED先生)

・会社法事例演習教材の第二部を進めていく授業でした。「制度を学んで会社法のインナーマッスルをつけよう!」というコンセプトなのだと個人的には理解しました。

・会社法事例演習教材の第二部は、学生に馴染みの薄い分野が多いうえ、そもそも江頭に記載のない設問も散見され、予習はとても苦しみます。制度の説明については、証券会社のホームページに頼るとたまに幸せになれます。復習重視で良いのではないでしょうか。

・ソクは座席順で、ごく稀に深掘りソクが入るものの、基本的にはQに答えると解放される優しめのソクでした。的外れなことを答えても、先生自ら訂正してくださります。

・復習では、実際に答案を書くよりも、何度も条文を引きつつ授業ノートを読み返す方が有益と感じました。論点らしい論点は少ないので、事実を拾ってあてはめる訓練よりも、理解重視で反復してノートを読み込む方がよいと思います。

・試験は授業で扱った設例の類題が出ました。ほぼ授業ノート読み込みだけで中の上の点が来たので、まあまあコスパ良く単位回収できたと思います。

・法曹倫理(TKHS先生)

・法曹倫理についてグループワークをする授業でした。初学者にグループワークは合わないような気がします。
グループごとにテキストの演習問題についての発表→担当者に質疑応答を行うという流れで進められます。

・後期は基幹科目が特に重いため、一夜漬けで突っ込む人がわりかし多かった印象です。大島本&伊藤塾の刑事訴訟実務本の法曹倫理分野、授業の発表レジュメの読み込みの二夜漬けで突っ込んだら中の上の点が降ってきました。
余談ですが、持ち込み可能な六法は「市販の六法」なので、非売品である予備試験六法(弁護士職務基本規程搭載)はおそらく持ち込み不可です。予備試験六法にマークして持ち込むと不正行為になる可能性が高いので注意してください。

・憲法総合(MUR先生)

・先生指定の判例を素材に、人権分野を総ざらいする授業でした。判例の理解にウェイトが置かれていた気がします。

・ソクは席順でなかなか解放されません。頑張って耐えてください。MUR先生はソクがめちゃくちゃ上手く、学生の答えをその場で要約→これを前提に新たに詰めるという流れがすごく鮮やかです。先生の要約部分をメモると良いノートが出来上がります。

・授業中盤頃から、復習課題のグループワークが始まります。かなり詳しめに解説がされるので、担当ではなくても完全答案を作成すると勉強になります。

・試験は同性婚についての問題で、事実を拾って作文するというよりも、権利保護の射程等についての理解を問うものでした。
私は、違憲筋への誘導があったにもかかわらず、「同性婚制度なくても合憲って判例あったよな…」と合憲筋で書き、「婚姻は経済的優遇制度に過ぎない」等の独自説を展開しました。さすがに落単を覚悟していましたがギリギリ単位だけはもらえたので喜びの踊りを舞いました。
正直今でも対策が思い浮かばないのですが、点数はともかく単位は来るので安心して受けてください。保障はしません。

・民事訴訟法総合1(KSI先生)

・ロースクール民訴とケースブック民訴を用いて、リークエ民訴の前半部分を進めていく授業でした。設問によって難易度・質の差が激しいので、取捨選択は他の授業よりも重要になってくる印象です。

・ソクは席順で設問に答えたら解放されることが多いです。たまに学生に学説(見解)に対する意見を尋ねることがありますが、思った通りに答えれば大丈夫です。

・授業で扱う設問は「狭く深く」といった印象なので、復習はある程度網羅的に行う必要があります。ロースクール演習やロープラ、司法試験過去問を使っていた人が多かったと思います。予習の際には、リークエ、最新重要判例250が大活躍しました。

・試験は幅広い分野から出題されました。講評がまだ出ていないのでどこを外したのかは正確にはわかりませんが、Mullerさんの民訴まとめノートと判例250&ロープラを読み込んで特攻したら中の下の点が来ました。私のような民訴よわよわ民は、基本事項を浅く広く復習した方が幸せになれると思います。

・刑法総合2(YSD先生)

・悪名高いケースブック刑法の共犯+各論部分を進めていく授業でした。ケースブックの章によっては、先生特製の質問票によって進められます。この質問票はかなり難しいのですが、判例・学説の理論面を高い水準でカバーしているのですごく勉強になります。比較的前期よりも周囲の評判は良かったように感じました。

・ソクは座席順で、そこまで詰められることもなくサクサク進む感じです(設問数が多いからでしょうか)。答えに詰まっても次々と助け船を出してくださるのでありがたかったです。

・授業では、司法試験との関係ではここまで押さえておけば十分というラインを示してくださるのでとても心強いです。論証やあてはめの中心となる部分は特に念入りに解説してくださるので、まとめノートの多くの部分を書き直すことになりました。
学部生時代から「ローのヤスタクは怖い、ブチ切れる」という噂を度々耳にしていたのですが、そんなことは全くなく、軽妙な関西弁でテンポ良く進行していきます。

・予習には判例プラクティスと悩みどころが大活躍します。前期とは異なり、基本刑法だけだと少し耐えない印象です。相変わらず事例演習教材と徹底チェック刑法も復習時に役立ちます。

・試験は変な問題を出すと予告されていましたが、少なくとも前期よりはオーソドックスな問題(とは言っても文書偽造・賄賂といったマイナー論点盛りだくさん)が出ました。私は、文書偽造は2年連続で出ないだろうとヤマを張っていたので盛大にやらかしてしまい、ギリギリBを確保するのが精一杯でした。ヤマを張るにしても、全範囲に目を通しておくのは必須であることを身をもって学びました。

・経済法2(WKI先生・選択科目)

・基本的には前期と同じです。扱う内容のレベルが上がって、範囲も広くなります。

・前期と同様にソクもなく、カスタマーサービス盛りだくさんなのですが、内容の難化+受講生のレベルの上昇もあって、前期ほど負担が軽いわけではないです。経済法選択者以外には少しハードだと思います。

・前期と同様、試験範囲を絞ってくださいます。条文選択を間違えるチョンボをしてしまい、下の中くらいの点数が来ました。講評を見る限り、周りの人の出来がかなり良く、相対評価で差をつけられてしまったようです。

・弁護士実務の基礎(IKGM先生)

・弁護士の先生の話を聞いて、実務の書面の書き方等を学ぶ授業でした。ミニエクスターンシップといった印象です。課題もそこまで重いわけではなく楽単との噂が流れることもあってか、取っている人が多かったです。

・試験は請求原因をいっぱい書かせるものでした。再抗弁をいっぱい書いたらギリギリで単位は来ました。授業内容と試験内容があまりリンクしていない気がして、試験勉強をしてもしなくても書く内容は変わらなかったと思います。

おわりに

・2年次の内容としては以上となります。試験後には落単を覚悟した科目も多かったのですが、なんとか進級することができました。

・試験の感触と評価についてですが、
論点落とさずいちおう書き切れた⋯A〜B上位
何個か論点落としちゃった⋯B上位〜C上位
完全にやらかした落単や⋯C
といった感じでした。
試験期間になると周りも疲弊しきってコケているので、かなしい答案を出してしまったとしても相対的にそこまで沈まないのだと思います。落単の水準もそこまで高くなく、採点基準に一個も引っかからないような答案でない限りは単位が降りてきます。必要以上に恐れることなく挑んでください。

・その他、聞きたいこと等あれば、コメント欄やTwitterのDM等で送っていただければ、対応できる範囲でお答えいたします。お互いに生き延びましょう!!

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