ガソリン代の内訳を徹底分析！暫定税率の"今"が分かる

「レギュラーガソリン190円の内訳って、実は半分近くが税金なんです」

私の整備士の友人が教えてくれたこの言葉に、最初は半信半疑だった。

しかし、実際に調べてみると、その実態に驚かされる。

ガソリン1リットルあたりの税金内訳を見てみよう。

まず基本のガソリン税が24.3円。

その上に、1974年から「暫定的に」付加されている暫定税率が25.1円。

さらに石油石炭税2.8円、地球温暖化対策税0.76円。

これらの税金に消費税10%が加算される仕組みだ。

つまり、190円のガソリン代の内訳は：

• 元売価格：約100円

• 税金合計：約75円（うち暫定税率25.1円）

• 小売マージン：約15円

「暫定」とは名ばかりの、48年も続いているこの税率。月間給油量別の負担額を計算してみると：

• 月30L給油の場合：753円（年間9,036円）

• 月50L給油の場合：1,255円（年間15,060円）

• 月80L給油の場合：2,008円（年間24,096円）

政府は2024年12月、暫定税率廃止の方針を示した。

しかし実施時期は未定で、具体的な議論はこれからだ。

それまでの間、私たちにできることは何か。

まず、自分の給油量を把握すること。

次に、暫定税率分を意識した家計管理を行うこと。

そして、将来の税制変更に備えて、情報をこまめにチェックすることだ。

変化の時期だからこそ、正しい知識を持って準備を始めよう。

「暫定」という言葉の持つ意味を、私たちは今一度考える必要があるでしょう。

48年も続いた制度が、ようやく見直しの時期を迎えました。

これは単なる税制改革ではなく、私たち一人一人の暮らしに直結する重要な転換点です。

国際的な脱炭素の流れの中で、車との付き合い方も変わっていくはずです。

暫定税率の廃止を、より良い車社会を築くためのきっかけとして捉えてはどうでしょうか。

まずは自分の負担額を正確に把握し、これからの変化に備えることから始めましょう。