個人アプリ開発、試行錯誤の記録 8 〜パーミッションのチキンエッグ問題
パーミッション取得前に「とりあえず試す」ことができるようにした。
(全然ダウンロードされないアプリをつくってます。試行錯誤の先に何を目指すかとかは初回記事👆に書きました)
パーミッションのチキンエッグ問題
アルバムを管理・共有するアプリやスライドショーアプリはたくさんあるが、それを超高速で見るというアプリはSomato以外に存在しない。「高速で見ても意外と振り返りになるぞ...」というのは僕の発見であり、世の中の人はそのことを知らない。
しかしSomatoはその新体験をしてもらう前に、写真へのアクセスを許可してもらう必要がある。
さらに、大量の写真を保有していないと意味がない。そして写真があったとしても、とくに思い入れがない写真(メモ用に撮った乗換案内のスクショとか)だと高速表示しても「見えて」こない。
せっかくDLしてもらっても、この二段階のハードルを超えてくれないと、そのDLの意味はない。後者を満たさない人は単純に対象ユーザーではないので仕方ないが、前者は非常にもったいない。
しかしパーミッション ―プライバシーデータへのアクセス許可は慎重な判断を要するところであり、まだ良いかどうかわからない、未知の体験をするために許可するというのはなかなか難しい。
体験が良くないと写真アクセスを許可したくない
しかし
写真アクセスを許可しないと体験できない
そんなチキンエッグ問題を突破するために、Somatoの体験を「とりあえず試す」ことができるようにせねば、というのはリリース当初から課題に思っていたことだった。
同様の新体験アプリの事例
拙作「i聖徳太子」も左右で別々の音源を再生できるという珍妙なアプリだが、このアプリでは「とりえあず試せる」ように初回リリースバージョンからサンプル音源を入れていた。
このおかげもあって、よくわからないコンセプトながら、何度も勝手にヒットしたというのもあると思う。
「とりあえず試す」を可能に - サンプルアルバム
「とりあえず試せる」ように、パーミッションが許可されないときに、サンプルアルバムを表示するようにした。
本当は娘の0歳の頃からの成長過程をサンプルアルバムにしたかったが、数が多すぎて取捨選択が大変なのでとりあえず旅行のを使用した。
(DLしたけどパーミッションを許可しなかったという方、写真入れてないからよくわからなかったという方はぜひまたお試しください)
効果
サンプルアルバムを「再生」したユニークユーザー数を計測している。
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