Object Captureのサンプルを試す #WWDC21
平たくいうと、2D写真から3Dモデルを作成するフォトグラメトリがApple標準でサポートされた。
iOSデバイスでデプス付き写真が撮れるようになって以来、仕事で「iPhoneで撮った写真から3Dモデルを生成したい」という相談が来たことが何度かあったが、論文を調べたりしつつも結局サードパーティのSDKを使ったりしてお茶を濁してきた。公式で出してくれるならそれに越したことはない。またひとつ「できることが増えた」系の新APIで、ワクワクする。
とりあえずまずは公開されているサンプルを試してみる。
対応デバイス - LiDARは必要なのか?
2D写真から3Dモデルを生成する「Creating a Photogrammetry Command-Line App」サンプルの方は、Availabilityが macOS 12.0+ / Xcode 13.0+ となっている。
つまり、こちらのサンプルはXcode 13がインストールされたmacOS 12 Monterey上で動くコマンドラインツールとして実装されている。
これを見ていま予備のMBPをMontereyにアップデートしはじめたので、本記事ではこちらのサンプルは試さないことにする。
2D写真を撮影する方のサンプル「Taking Pictures for 3D Object Capture」は、AvailabilityがiOS 15.0+となっている。
気になるのはiOSバージョンよりもLiDARが必要なのかどうかだったが、
This project requires an iPhone or iPad with dual rear cameras.
とのことで、デュアルカメラを搭載していればOKのようだ。つまりおそらくデプス撮影が可能になった最古のデバイスiPhone 7 Plusから使える。
撮影サンプルを試す
2D写真を撮影する方のサンプル「Taking Pictures for 3D Object Capture」をXcode 13でビルドし、iOS 15を入れたiPhone 12 Proで動かしてみた。
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#WWDC21 の勉強メモ
堤がWWDC 2021およびiOS 15についてセッションやサンプルを見つつ勉強したことを記事にしていくマガジンです。NDAの都合上、Ap…
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