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手術中にもう結果は分かっている2。

手術は胸腔内にしても腹腔内にしても頭蓋内にしても、何かしら「悪いところ」があって原発巣を摘出する場合は原発巣の大きさやその浸潤の具合を直接見ることになる。ポイントは「色」と「カタチ」。
もちろん正常な「色」と「カタチ」を「平面白黒=教科書レベル」ではなく「カラーで立体」かつ「動的で柔軟」な状態で理解していないと判断はできない。それは良性なのか悪性なのかによっても変わる。
原発巣からどれくらい距離をとって臓器を取り出すのか、器械出しをしながらその断面も目にする。腸管は切除の後に吻合(つなぐこと)があるので、吻合部位の状態には注意を払う。時に病巣が複数箇所ありどれが原発巣なのかわからないこともある。人体を開けてみて術式が拡大されることもあれば、姑息的な手術になることもある。そしてリンパ節郭清に入る(姑息的手術の場合がしない)が、それらリンパ節は各臓器別の癌取り扱い規約に基づいてナンバリングされている。そのリンパ節がどれくらいの大きさや色調になっているか(場合によっては断面までも)、どこまでの範囲で腫れているのかも見れば、どれくらい転移しているのかもおおよそ分かってくる。
正式にはドクターが取り扱い規約に基づき手術の結果、病期(ステージ)が決定され、術後の化学療法も病期によって変わってくる。手術操作は皮膚を切開してから皮膚の縫合までなのでその間に予後はどれくらいだろうなあとイメージできてくる。
あまり多くはないものの、画像診断でははっきりせず喀痰などで「細胞」は出てくるものの「部位」が特定できないまま手術になる場合は予想外の展開になることもあるのでイメージが重要になる。また手術中に迅速診断に摘出した臓器を提出し「細胞の型」が予測と違うこともあり、その場合一気に深刻さが増すこともある(細胞の型のよっては化学療法の効果や進行スピードが全然違うので)。麻酔や手術自体は患者へのダメージがあるのは避けられないが、麻酔や手術の時間を短くすることには大きな意義がある。患者の予後をイメージしつつ1秒でも早く手術を進め合併症が起きないように仕事をするのでこちらの寿命も縮む思いがする(実際に体重は減る)。

数秘術からのメッセージを受け取り、自分との対話で豊かな人生を送れますように。