映画「告白」の感想を書きます
今回は映画、「告白」の感想を書きます!
この映画私は、スカッとしました。
主人公の松たか子さん演じる中学校の教師が自分の娘を担任するクラスメイトに殺され、復讐していくお話です。
この先、ガンガンネタバレして書いていきます。
教師は自分の大事な1人娘を男子生徒2人に殺されてしまい相手は子供と言えどえげつない復讐の数々を打ち込みます。教師は娘が亡くなってから感情が無くなってしまったようでした。復讐に取り憑かれ、2人の生徒は自分自身を壊され、家族までも壊されます。
この生徒2人も悲しい境遇があるんですけどね。
だからと言って殺人を擁護は出来ないです。ただ、他の道を探して欲しかったですね。
1人の生徒は、頭が良く、自分の作った発明でコンクールで表彰されるなどインテリなのです。しかし、お母さんの存在に囚われてしまっています。お母さんも頭が良く、大学教授なのですが、育児に自分の願望を押し付け過ぎてしまいます。見かねた旦那さんが離婚を申し出ます。子供は旦那さんのもとに行くのですがこの生徒は、父親の事を馬鹿だと卑下して母親へ強い憧れを抱き、認めてもらうという気持ちが次第に強くなっていった結果辿り着いた先が人を殺す事。ここが悲しいです。コンクールで表彰された記事が新聞に載るのですが、それよりも世間ではある殺人事件が大きく取り上げられていました。そこからこの生徒の感覚は歪んでしまいました。
この生徒を見ていて、人に認めて貰おうという承認欲求は虚しいと思いました。自分のことは自分が認めてあげるそれだけで良いと。
もう1人の生徒は、クラスで孤独でした。それがもう一方の生徒が友達になろうと近づいて来て結果的に教師の殺人に関わってしまいます。この生徒も虚しい子です。片方の子は自分の発明で人を殺して存在を世に知らしめるのが目的だったのですがそれに利用され、自分が頼られる事が嬉しくて殺すターゲットの案を出したり、発明では本当は死んでいなかった教師の娘を最終的に殺したのはこの生徒でした。片方の生徒が殺せなかったから自分が殺せば自分の方がすごいとマウントを取るために。
恐ろしい考えです。人を殺してマウント取ろうだなんて。最終的に精神をおかしくし、母親を殺してしまいます。
この生徒は孤独の寂しさを抱えていました。そこを漬け込んできたもう一方の生徒には嫌気が差します。
この映画に出てくる人は悲しい人ばかりです。主人公の教師は復讐に取り憑かれ、殺した生徒2人は、承認欲求の塊と孤独。他のクラスメイトもいじめっ子ばかり。いじめられっ子がいじめっ子になり、またいじめられっ子に戻ったり。
人間の醜い部分が存分に溢れていました。
最終的に復讐を果たした主人公にスカッとしてしまった自分ですが、こんなに復讐に囚われる人生は嫌です。
先が読めない展開で、作中何度も人物の視点が変わります。教師目線の物語だけでなく、殺しをした2人の生徒の視点やその生徒の母親の視点などそれぞれの人間のバックグラウンドが描かれていてより引き込まれました。
面白い映画でした。
この映画から得たことは、自分をしっかり理解して認めてあげる。そして、人の気持ちを考えようという意識大事だなと思いました。思いやりですね。
絶対にこのクラスメイトにはなりたくない、、、、🥶
最後まで読んでくださりありがとうございました!😊
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