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映画「月」と「反応」
映画「月」を観てきました。
作品が発表された時から「これは観たい!」と思ってチェックしていたのですが、SNSを見ていると作品に対するアンチレビューが多くて…
いや、「多い」というより、かなり激しく「反応」している人がいるなぁという印象で、自分でどう感じるか知りたくてシネマルナティックに年末ギリギリ駆け込んできました。
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結果…観に行ってすごくよかったなぁと思いました。
たしかに、「こんな施設あるわけないやん」という気味の悪い施設が舞台でしたが、私はこれを観ても「え、障がい者支援施設ってこんな感じなの!?」とは思いません。この映画はフィクションです。そこを突っ込み出したらキリがない。
でも、このことをめちゃレビューしてる人がいました。「障がい者支援施設が、こんなところだと思われたら困る」とか「障がい者が化け物のように表現されてる」とか。
たしかに、オーバー気味に表現されていたと思いますが…伝えたいのはソコじゃないと思います。
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もちろん私も「反応」する箇所はいくつかありました。
主人公の洋子が、障がいのある子を育てて3歳で亡くしてしまったこと。
「3年間を取り返してほしい」
「自分の生み出すものに自信がない」
「考えるのがもったいない」
「また障がいがある子だったら」
みたいな台詞は、本当に辛かったです。
うちの長女は生まれつき心臓病と難聴、知的障がいがありますが、「元気に産んであげられなくてごめん」とか「かわいそう」とは思ったことが一度もなくて。
「かわいそう」と思うこと自体、すごく失礼だなーと思ってしまいます。
ただ、これってやはり当事者じゃないとわからないことで。重度の障がいがある子の子育ては、すごく大変だと思うのです。
しかし、それすら想像でしかありません。
「わからない」が正解。
そして、これらの台詞に「つらい」と思った私の気持ちも真実です。
これが私の「反応」。
「反応」はそれぞれの経験や価値観にひもついてますね。
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磯村勇斗さん演じる「さとくん」が、ろうの彼女と付き合っていることも、個人的にはすごく気になりました。
さとくんがやったことは、許されることではない。でも、さとくん自身の存在を否定することはできない。
それと同じように、作品を否定することはできないと思うのです。
こうやって、反応が生まれ、議論が生まれること自体が価値です。
だから私は、映画を観たら必ず
自分の意見を先に書き出して→人のレビューも読みます。
(映画メモの撮り方、こちらで紹介してるのでよかったら観てね)
いろんな視点を知るのが楽しいのです。
2024年、たくさん映画を観たいなと思いました。
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